- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334744724
感想・レビュー・書評
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あぁ、この人の作品だよなという感じ。オチの意外さ(注意深く読めばどこかで気づくものなんだろうけれど)にはやや驚かされたけれど、某登場人物の変異っぷり(これもこの作家の長編ではおなじみか)とか……そもそも大元の怪異の正体が何だったのか、そういった謎解きが放り出されたままだったのは何とも。
主人公である10歳の少年の視点で語られる物語だから仕方ないのかもしれないけど、その割にはあちこちが小学4年生の子供の知識や感覚じゃないよなぁとも思えるし。
ところで、読了して気付いた。これ、導入から展開、クライマックスから最後の1行まで、懐かしいJ・ソールによく似てる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同氏の「禍家」と内容が似たり寄ったりで残念でした。この「凶宅」と「禍家」、どちらか一冊だけを読めば良かったなぁ…。何も二冊とも読む必要は無かったのでは…という感じです。
やはり「禍家」と同じく、序盤から中盤にかけては怖くてドキドキしたのですが、終盤になるにつれて、その怖さはどこへやら。ラストは妙に後味が悪いのも「禍家」と同じです。 -
だからさあ、この「杏羅市」ってのは……個人的にとっても身近な恐怖です(笑)。
怖い。とにかく怖い。夜毎やってくるもの、家のそこここに現れる影、とにかくどれをとっても怖い要素なのだけれど。その正体が分かった時にこそやってきた恐怖に、完全にノックアウトされました。
この結末あまりに怖すぎるっ!!! あのネーミングなんて半ばしゃれなのにね。大真面目に怖がらされましたよ。そしてラスト一文。少しその意味を考えた後に、またぞくり。最初から最後まで怖い一冊です。 -
ここ、絶対におかしい。小学四年生の日比乃翔太は、越してきた家を前に不安でならなかった。山麓を拓いて造成された広い宅地に建つのは、なぜかその一軒だけ。両親と姉は気にも留めなかったが、夜、妹のもとにアレはやって来た。家族を守るため、翔太は家にまつわる忌まわしい秘密を探り始める。そこで出会ったのは、前の住人である少女が綴った恐ろしい日記だった…。(amazonより抜粋)
★4つに近い3つです。
『禍家』みたく人間の犯行かなっと思ってたので。
でも最後はちょっとゾクっとしました。 -
物凄く読みやすい。
だが、消化不良に感じた。
怪奇現象の発生した原因、そもそもアレがどういったものなのか、日記に書かれた「逃げて」の言葉の謎、それらが結局解らず、どうにもすっきりしない。
特に日記の「逃げて」。
なぜ個人の日記のはずなのに、「後からその家に住む住人に読まれることを想定した言葉」が書かれていたのか、この小説中最も不気味で気味悪く感じていただけに、理由が解らないのは非常にすっきりしない。
ホラーは、読み手に恐怖を与えてこそなわけだから、すべての謎を暴いてみせる必要はないんだろうけど、でもあれだけ伏線はっておいてほとんど「はりっぱなし」っていうのはどうなんだろう。
まだ続くというならともかく、そういう感じのラストでもなかったしなあ…。
ラストの一行は「ああ、あるある」というベタな落とし方だが、やっぱり怖いし、嫌な気持ちになった。
どうするんだろう、あの後。
自分で自分をどうにかするんだろうかなあ。
とりあえずこの小説。
救いは全く無い。 -
物足りなさが残る。読んでいてもっと情報が欲しくなる。意味がわからないとかいうのじゃなくて、それでどうなったの?って文章化されてない見えない部分が知りたくなるような。プロセスがぼかされていて結果だけ見れたような感じだけど、結果部分はそれなりに魅力的だった、みたいな。そんな感じだった。
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タイトルに惹かれました、ストーリーの進め方も
多少の違和感を持ちながらも許せる範囲ですか。
途中の描写は結構ゾクットする所があります。
結論に至ってはちょっと・・と思ってしまいましたが
楽しめました。
場所=恐ろしいものと思っていたのですが・・・
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んー…山からくるものそのものより、既に取り憑かれたまま生きてる方がこえー…という印象があるせいかラストあっさりっていうか急展開。なんでー。
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《家》
という一つの囲いのなかで見え隠れするさまざまな黒い“それら”。
その描写があまり好みではありませんでした。
三津田氏の文は読みやすくて好きなのだけど、
ホラーにすれば少しドキドキ感が足りないような気が致しました。
……主人公が小学生、というのは好きですが(個人的に、)
(2009.02.14)
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お館もの。
これも主人公が賢い少年。