交換殺人には向かない夜: 長編推理小説 (光文社文庫 ひ 12-5)
- 光文社 (2010年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334748449
感想・レビュー・書評
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面白かった。この構成は中町信さんのあの本を思い出す。
これシリーズものだったのか、知らなかった。途中からそんな気はした。終盤の市や村の説明のところで、ここ必要?地図ないと分からないよ、と思ったけどシリーズものだからだったのか。これより前の本を先に読んでおけば良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
章と節が短く、文章の言葉遊びと登場人物同士の掛け合いがギャグ寄りで、テンポよく読みやすい。ギャグで面白いという感想が割とあるが、ギャグというほどのギャグではなかったと個人的には感じた。シリーズ物らしいが前作までのを読まずともじゅうぶん話がわかる。この本だけで完結している。シリーズ物だけど一話完結ドラマみたいな感じ。
ただ、画家→助手→刑事→画家...と、話が順番で変わるので流れを整理して読むのが苦手な人には向いていないかも。
肝心の中身は可もなく不可もなくといった印象。細かい伏線はわからなかったが大きな手がかりや人物が出てきて徐々にそれぞれの話が繋がり始めたらワクワクした。面白くなってきたのは深夜の部くらいからかな。特に心惹かれる文章や印象に残った言葉などはなく。けれど最後のトリックの解説で予想以上のどんでん返しが来た。伏線多すぎ。テンポと偶然と実際の計画性のバランスがとれた良い作品。でも一度読めばじゅうぶんかな。軽いものが読みたいときにおすすめ。
書店の新品で可愛い女性三人が書いてある本書を見かけて購入を検討。中古で購入したが表紙は紺色に手書きの月と英字だった。それはそれで素敵だったが。表紙が可愛い女性のイラストではなかったら買わないどころか気にも留めなかったと思う。というかこの女性のイラストがそういう意味だったとは。
ネタバレ。
でも最後の、咲子さんで彩子さんで和泉さん(元警部)なのは面白かった。この辺は頭の整理が難しかった。わかりやすいのは、小便小僧の掘り起こし、電話、車庫入れ、露天風呂、散歩中の金髪の人との遭遇、わかりにくいのは、車の運転、彩子と和泉の口調、再婚、部屋の絵画辺りの伏線か?写真屋の写真のくだりも面白かった。刑事の話は3年前のことだったのが一番驚いた。
表紙の女性は左から順に、咲子、彩子、和泉。 -
これはなんというかf^_^;意外な展開でした。 あんまり言うとネタバレすぎることになっちゃうから言わないけど。 絶対見破れないトリックだったなぁと思いました。少なくともわたしはわかりませんでした。 好き嫌いが別れるかもしれないけど、わたしは好きな作家さんですね☆
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東川篤哉の烏賊川市シリーズ。
周到にちりばめられたギャグと、本格派推理のセンスのバランスが絶妙で面白かった。 -
作者独特の語り口に、少し食傷気味。
展開は面白い。 -
あぁ、そうきたか! という読後感。雪の夜というのがクサいと思っていたが、予想の上をゆく構成に脱帽。あらすじに触れてしまうだけでネタバレ必至なのだ。というわけで、流平とさくらお嬢様の今後の進展に期待!