- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334749040
感想・レビュー・書評
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「シンメトリー」
姫川シリーズ第3弾。
随分と放ったらかしていた本書を漸く読了。前作迄の長編ではなく短編集。姫川シリーズは個人的には長編の方が好みではあるが、シリーズものゆえ、短編は短編で味がある。どれも重めな事件であったり背景があったりするが、その時々の姫川は、脇脇役で登場するメンツ効果なのかどこか淡白に見えたりするが、若き頃の姫川の成長過程と言う点を考えれば、それもあり。
と、淡白とは言ったものの、そんな姿を見せない姫川もいる。「右では殴らない」の姫川だ。勘任せで突っ走り、何故か逆ギレしちゃう姫川も嫌いではないが、正々堂々と怒りをぶつけ、相手を屈服させる姫川の方が良い。正義や倫理観、話せば分かる、では通用しない場合には、怒りを活力に闘うことも必要なのだと言われている気がする。
一方で「過ぎた正義」では、勘よりは足で稼ぎ、逮捕出来ない相手に遭遇した姫川は刑事らしいセリフを残してその場を去る。加害者に共感してしまう余白を持つのは、姫川の特徴かと思うが、今回の犯人に対しては共感は多少ありというところだろうか。
因みに、本短編集には、ガンテツや癖の強いアイツや確かメガネのアイツは出てこない。菊田の変わらずのデレ、ツン、は出てくる。果たしてうまく行くんだろうか(最新刊は未読)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長編の方がいいかな。インビジブルレインに進みます。
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相変わらずスカッとする。
短編は読みやすくてよい。 -
姫川玲子シリーズ第3弾。短編集。
玲子も過去に傷を負っている一人。
そんな玲子の立場では、犯人に対しての気持ちがリンクするのではないかと思うような話が多かった。
2017.7.22 -
ヤクザと女警察官の恋に発展するとは、思わなかった。意外な展開に惹かれました。
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短編集、シリーズを補完する意味においても、主要キャラがそれぞれに活躍するエピソードを集めた短編集は必須なのであろう。
可もなく不可もなくという印象、ただ、キャラクターの今後の活躍が、いろんな意味合いを持つを、読者がいろいろ勘繰るにあたっての情報が織り込まれてるのだろう。人気作家たる所以のシリーズの構成、その重要パーツというふうに思った。 -
姫川シリーズ3作目、短編集。
刑事物をきちんと読んだのはこれが初めてでした。
姫川主任や犯人たちのキャラが立っていて、引き込まれました。とくに「シンメトリー」が、犯人の視点や心情の描写が巧みな感じがしますし、読みやすくて面白かったです。また「右では殴らない」はスカッとするような、後味が悪いような、複雑な読後感でした。
機会があればシリーズのほかの作品も読みたいです。 -
女性刑事がヒロインの姫川玲子シリーズ第三弾
連続する短編集です。ちょっとユーモアを交えて。目次にも工夫が。。 -
姫川の新人時代が書かれていて面白かった
いろいろな事件がかかれていたけど、やはり電車事故の話が良かった。描写がリアルで、かつて起きた電車事故の光景を想像してしまった。
実は、ソウルケイジから続編が出ていることを読み始めたから気づいたので、さらなる続編があるなら読んでみたいと思った