- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763602
感想・レビュー・書評
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【読書】「ロコモーション」朝倉かすみ(光文社文庫) いきなりこの本はお勧めしません。ティナ・ターナー?って人は特に(笑)分かる方向けか。その前に「田村はまだか」という作品をまずはお勧めします。特にアラフォー世代の方々。是非。それ以外の方でもですが。
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地味なアカリが周りに気を遣いながら生きていき、自分の本質から転落していく。それを不幸と感じていないように見られ、やるせない様な、肯定もできる様な複雑な気持ちが生まれました。
一人の女性の人生、そんな大きなドラマがある訳でもないのだけれども、読む手が止まりませんでした。
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのかも分からないけど、読後感は悪いものではなかったです。
アカリには幸せになって欲しい。
人の欲しいものは、選ばれること、選ぶことなのかな?
最後のシーンでそう感じました。 -
トヨザキ社長オススメから。”田村はまだか”でも良かったんだけど、こっちをチョイス。悪くないとは思うんだけど、自分の嗜好とはあまり合わず。なんでかな。登場人物の造形に、惹かれる部分が少なかったというのはあると思う。特に、主人公のヒモたる中年親父の良さが、自分にはさっぱり分からん。他の作品、読むかな~??
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「田村はまだか」に続く珠玉の一冊って書いてあったからあーそういう感じの話なんだろうなって勝手に思って読み始めたらなんだか思ってたのと全然違った。
アカリの半生を淡々と綴っていくだけの物語で全体的にはなんとなく味のある世界観だけど物語的にはただ飄々と時間が流れていくだけ。
終盤に来て「なんでそうなっちゃうの?」って思ったけど偏見かもしれないけど女の人生って多かれ少なかれこんな感じなのかなぁって思った。
でもなんとなくハッピーエンド?でよかった。 -
アカリはどこで壊れてしまったのだろう。家族、親友、男、それとも彼女自身の本質なのか。
物語に具体的な心の崩壊を示す出来事はないが、アカリが生まれる前の祖母の語りから、何故か不気味な空気が漂う。
ハッピーでもバッドでもないエンディング。アカリのその後の人生が気になってしょうがない。 -
DでBでWくらいの毒っ気が良かったんだけど、いかんせん異世界すぎた。やっと文章に慣れて面白くなってきたかと思えばあの展開。たまにならいいけどやっぱり重くない毒の朝倉かすみの方が良い。