中途半端な密室 (光文社文庫 ひ 12-6)

著者 : 東川篤哉

• 光文社 (2012年2月14日発売)

感想・レビュー・書評

[ちこ(´・ω・)さんの感想 · 2022年11月9日]

「中途半端な密室」
意図せずに作られた。
これだけ柔軟な発想が出来る者が捜査に加わっていれば、難航する事は少ないのかもな。

「南の島の殺人」
実話ではあるのだが。
相手を勘違いさせるような言葉選びをし、態々手紙を書いてきたのは何故なのだろうか。

「竹と死体と」
高すぎる場所にある。
記事に書かれた内容だけで現場を想像すると、とても奇妙で気味の悪い事件だったろう。

「十年の密室･十分の消失」
イレギュラーな存在。
記憶は間違っていなかったが、仲違いしようが絶対に思い出させたくない真実だろうな。

「有馬記念の冒険」
時間が決まっていた。
分単位まで完璧に犯行時間が割り出されたからこそ、解決に時間がかかったのだろう。

[みぃにゃさんの感想 · 2021年12月8日]

初　東川篤哉。
短編集だったので、すいすいと読みやすかった。
これからどんどん読んでいきそうな予感。

[112358xlllさんの感想 · 2021年9月1日]

東川さんの作品、どれも本当に面白い

[no_identifyさんの感想 · 2020年3月23日]

初期の頃の作品ってことで、ユーモアは成長途中といったところ。むしろ王道のミステリーっぽい(笑)

ただ視点は相変わらず独特でそれだけでも十分価値がある。

[HIDEさんの感想 · 2019年11月16日]

流石のテンポ感と伏線！サラッと読める！
でも長編の方が深みが出て好き！

[花嵐さんの感想 · 2019年10月5日]

短編集。ゆるーく読めるユーモアミステリ。気を張り詰めて読むよりも肩の力を抜いて読めるところは相も変わらず心地よい。だが中身は密室、建物消失、アリバイ等々色んなものを味わえる。

[nimbus3さんの感想 · 2018年10月22日]

小説

[宮本知明さんの感想 · 2018年7月28日]

全く無関係に見える事象が実は深く繋がっていて、だけれどもぼんやり見過ごせば単なるそれぞれ独立の出来事。連関に気付くのは緻密な洞察、観察力、そして想像力があるから。とりわけ、想像力は、同じ事柄をも時には不幸にし、逆に幸福にも仕立て上げる。無限に拡がる想像の翼は推理の襞を縦横無尽に張り巡らせる。導き出される解はいずれも意想外でミステリアス。軽妙なノリとソリは頗るテンポよく些かのストレスも感じさせなかった。幾分ふざけたようなどこか鈍重でゆるい語り口ながら、推理には確かな積み上げがあり、見かけ以上の読み応えがあった。とりわけ５編目が秀逸。よくできている。存分に謎解きを愉しませてもらった。

[2006takahiroさんの感想 · 2018年6月15日]

テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた！？そんなバカな！不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。

[tuppenceさんの感想 · 2017年8月31日]

気軽に楽しめる雰囲気と、推理小説としてのしっかりした骨組み。短編でも遺憾なく発揮されていて面白かった。

著者プロフィール

１９６８年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、２００２年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「ＫＡＰＰＡ‐ＯＮＥ」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第８回本屋大賞第１位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」