- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334769505
感想・レビュー・書評
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r4.12.1
爽やかな文体だけど、みんなそれぞれ抱えてる問題が大きくて、けどそれを美味しい料理と団欒で乗り越えて…
やっぱり人と人の繋がりと、美味しいご飯だよね。
楓ちゃんの心情を思うとたまりません。
こんな場所が近所に欲しい… -
連作小説好きとしては、すいすい読めて楽しい。
ほっこりして暖かい気持ちになる。こういうところいいな。私の頭の中で、家と机と椅子の配置や感じが出来上がっている(笑) -
食べることは生きていくための基本ということを改めて感じました。
嫌なことがあってもおいしいものを食べれば気力が湧いてまた明日も頑張ろうと思えます。
あたたかくておいしいごはんをたくさん食べて、幸せに暮らしていこうと思える小説です。 -
また面白い本に出会ってしまった…!
タイトルから、また、くたびれ気味のOLさんが残業あとにふらっと寄った定食屋さんにイケメンがいて…、て展開かと思っててんけど、全然違う!!
全然違う!!!(二度言う)
めちゃくちゃ面白かった。
すごい伏線(?)の応酬というか…、話がするするつながっていくのが見事。
ただ、ゆうたんの正体だけは意外すぎたな。ぶっちゃけ、一斗くんがゆうたんなんちゃうかすら思ってた。笑
こちらも続編があるようで、それは読みたい。即リクエストする。
最終章はうっかり泣きそうになったよ。
ここで深く語られなかった金子さんと田上さんの話もあるのかな。
それにしても楓ちゃん…。
こんな目に遭っても学校に行くなんてなにか間違ってるよ…。行かなくていいのに…。
でも、事態はちゃんと好転したからよかった。これからは幸せになってくれ! -
老若男女さまざまな人が出入りする
利用者が料理する『すみっこごはん』
それぞれの日常から少し離れたこの場所が
ほんのりと救いになっていた
SNSトラブルからのいじめられっ子、楓ちゃん
婚活に悩む奈央さん
留学の目的を失ったタイ人のジェップ
アラ還の丸山さん
そして最終話へ
連作短編集だけど
必ず最後まで読んでほしい
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もし誰にでもにこのすみっこごはんのような居場所があったなら、世界は平和になるのではないかなと思う。ちゃんと最後に話がつながったところもすごい。このシリーズは読み進めていきたいと思う。
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ドラマになった小説だそうで。
それも4年も前らしい。
つくづく世間の流れから遅れてる。
この作者さんとも、これがはじめましての作品。
古い一軒家に集まった、年も性別も、国籍さえも異なる人たちが、お互いに夕飯を作りあって食べる。
そんな人たちの、一人一人の物語が展開する。
いじめられている女子高生、楓。
婚活がけっぷちの奈央。
日本に留学したものの、日本社会からの疎外を感じ、生きる意味を見失いつつある、タイの青年、ジェップ。
別れた妻との一人娘に会いに行けず、ブログを読み続けるアラ還父の丸山。
それぞれが語り手を務めるのだけれど、その語り口も含め、個性がはっきり書き分けられている。
すごいなあ、と思った。
文庫書下ろしだそうだ。
すみっこごはんの来歴、レシピノートが誰のものだったのか――こうした謎はきっちり説明される。
続巻が書かれないことも想定されていたような雰囲気。
結果的にはシリーズになっているが。
それにしても、すみっこごはんがNPOという展開はびっくり。
おお、そういう設定は今時だなあ。
でも、物語としてはその設定がなくても成立させようと思えばできる気がする。
そこに何らかのこだわりがあるのかな。
妙なところが気になる。 -
くじ引きでご飯を作る『すみっこごはん』に偶然来た楓。唯一の肉親の祖父ともギクシャク、学校ではイジメられ…最後がきちんと繋がるのが良かった。やっぱり食べるって活力だな。楓をイジメてる同級生の設定がちょっと無理やり?だと思ったし、読んでいて辛くなった。