ノーマンズランド

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334911928

感想・レビュー・書評

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  • どこでつながるのだろうと思いながら読み進めていた。
    架空の話でも、18歳の女の子が行方不明になる親の気持ちを思うと切なく、お母さんが娘が好きだった卵焼きを出すくだりでは、自然と涙が出てしまった。
    シリーズ物の一つとの事。他の話読んでないので女性刑事を取り巻く環境がちょっと入りづらく感じたが、面白かったので他の話も読んでみたいと思った。

  • 久しぶりの姫川シリーズ。
    やっぱり姫川シリーズは面白い。
    初海の事件のほうが気になって、どうリンクするんだろうって思ってたら、そういうことか。
    悲しい結末に号泣した。
    でもラスト2ページで目が点に!!!
    え?玲子さん??
    武見諒太かー!!!
    ノーマークでした!!!

  • ■ 2101.
    〈読破期間〉
    2021/1/3~2021/1/6

  • 姫川玲子シリーズ第九弾。

    青春純愛小説の様な始まりから急展開、極めて深刻な経緯を辿るライン、姫川が登場し、早期解決の殺人事件と思いきや、複雑な話に入り込んでいくライン、勝俣が登場し、今ひとつよく分からないラインの3つが中盤から終盤に向けて複雑に絡み合い、ラストでは一つに収束して納得のエンディングを迎える作品の構成は見事としか言いようがない。
    また思わず見落としてしまう伏線が決定的な事実を証明するものとして回収される面白さ。
    拷問の場面は想像するだに悍ましい描写には引き込まれてしまった。
    今後シリーズの常連になりそうな検事の登場も興味津々。

  • 姫川玲子シリーズ第9弾。
    今回は拉致問題など政治色が強めだったように感じたがサクサク読めました。
    姫川と新キャラさんの関係も気になる、
    続編に期待。

  • 問題作。

    半島の国が絡んできます。この本が出た2017年と言うと、不審船事件から時間が経ち、自衛隊にも特殊部隊が創設されと言う時間の経過があるわけですが、被害者の視点では時間は止まったままなんですね。

    東京地検の検事が出てきたりして、シリーズはもっと進化しそうです。

    ところで、もはや姫川玲子のセリフには竹内結子さんの声しか聞こえないのです。元々は、松嶋菜々子をイメージしていたと言う事ですが、竹内結子さんで良いんじゃないでしょうか?

  • 玲子は少しずつ、立ち直っていけば良いよ。一人じゃないよ。仲間がいるよ。今回の終わり、ちょっと気がかりだけどね…。

  • 難しいテーマに取り組んだなあと、途中ではたと気がついた。初めの女子高生行方不明事件がこう繋がって来るとは!家族が突然行方不明になったらと思うとその苦しみは計り知れない。題名が突然重みを持って迫ってくる。

    捜査陣の方はガンテツの裏事情が判明したり、姫川が一人自室に帰って自分ツッコミしたりする様子にはクスッと笑ってしまって、登場人物の厚みがますます増して行って楽しんで読めた。
    重いテーマとのバランスが絶妙で少しホッと出来た。政府にももう少し頑張ってもらいたい。解決に向かう事を心から願う。

  • 久しぶりに姫川さんに会えて嬉しかった。なんか、「」の後の一言、という表現手法がやけにハマってて、姫川さんが余計に人間っぽく魅力的になりました。ストーリー的にも今までにも増して深いテーマがあって重厚感がありました。この路線を続けるのは難しとは思いますが、次の作品も期待しています。必ずありますよね! やっぱり、このシリーズのことが大好きだと認識した時間でした。Joyeux Noel ‼︎

  • 順番通りこの姫川玲子シリーズを読んでるつもりだけどいつ林さんは死んだんだろうか?
    自分の記憶力に悲しくなる。

    さて、この「ノーマンズランド」
    この話のように涙を流しながら何十年も生きている人たちが現実にいる。
    国が関係して事件を抹消したことも多々あっただろう。
    ただ、現実は実行犯に復讐は誰もできない。それが悲しい。

    結局この話は憲法九条の改正を訴えたかったのだろうか。
    むずかしい。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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