- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334924720
感想・レビュー・書評
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タクシー運転手も悪くないと思わせるような作品。
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私は働くためのコツをこの本で感じたw
どんな職業に就いたとしてもやり方一つで色々変わるのだなと思う。 -
元エリート銀行員だった牧村伸郎は、上司へのたった一言でキャリアを閉ざされ、自ら退社した。いまはタクシー運転手。公認会計士試験を受けるまでの腰掛のつもりだったが、乗車業務に疲れて帰ってくる毎日では参考書にも埃がたまるばかり。営業ノルマに追いかけられ、気づけば娘や息子と会話が成立しなくなっている。
ある日、たまたま客を降ろしたのが学生時代に住んでいたアパートの近くだった。あの時違う選択をしていたら…。
過去を辿りなおした牧村が見たものとは? -
「あの時違う選択をしていたら…。」
“たら”“れば”の連続ですよね、人生って。
だけどそれをスッキリ描いてて最後は心地いいです。 -
「人の人生を甘くみてはいけない」ってのは私自身念頭に置いておこうと思った。これ読んでからタクシーを見ると、どんな人が乗ってんのかなーと思う。
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ダメだ。主人公は、人生を後悔していて「あそこでこうすればきっと、こんな自分じゃなかった」ということを延々考えているような男。タクシードライバーになった自分は、嘘の自分のように思っていたい。その気持ちはわかるけれど、小説の大半がそんな気持ちで占められていて、ラストやっと自分を認められてきたんだけれどダメだった。そんなアッサリ、気持ちを切り替えられるものか…。
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銀行を退職し、タクシードライバーとして再出発した主人公の話。
全編にわたって主人公による妄想癖や、ネガティブな描写が展開され、読んでいて非常に重苦しい印象を受けてしまう。
登場人物への感情移入はともかくとして、この本を通して人生の辛さや厳しさというものはかなり伝わってくる。 -
どんどんはまります。う〜む言葉のチョイスなのかグイグイ読めます。そして、ジワジワ心に沁みます。
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結構好きです。さらりと読んだけれども
後味はよし。
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この筆者のは初めて。面白かった。途中、夢と現実がぐっちゃになるところは読みづらいけど。元銀行マンとしてのプライドを捨てきれない点が凄く共感する(私は元銀行マンじゃないけどね)。それでいて今の自分を肯定しようというところも解る。もっと読んでみたい。