カッコウの卵は誰のもの

著者 :
  • 光文社
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感想 : 781
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926946

感想・レビュー・書評

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  • 東野さんの作品は、こういう、複雑な心理を描いたものの方が好き。読んだあと、いろんな意味で心が豊かになる。
    最後に綺麗にまとまっていったなと思った。親子がハッピーエンドなのも良い。

  • 投げかけられる謎と、その解明が本当に綺麗な作品。「風美が実の子ではないと分かる→上条が現れる→バス事件が起こる→上条妻が現れる→しかし上条妻は全然風美に似ていない→(以下略)」…。結末も綺麗にまとまっていると思いました。最後の、緋田の風美にかけた言葉に心打たれました。この物語、登場人物に所謂「悪い人」がいないんですよね。黒幕ですら、なんか可哀想な感じでしたし。

  • 流石は東野さん。一気に読ませられました^^  ですが、トリックにやられた~ということもなく、ミステリーというよりは父親の葛藤を読んだ気持ちです。そこそこ面白かったですが、何かが足りない気がします。読み手の問題なのかもしれませんが… ^^;

  • まぁ、だれのものでもなく、自分本人のものだと思うのですが。相変わらず興味を引く作品を書くなぁ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる―。

  • いつの間にか托卵されていた哀れな男の話ではなかった。
    盛り上がりまでは良かったけど、最後が釈然としない。
    読後の感激はなかった。

  • スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は? そんななか、二人の遺伝子パターンを調べさせてほしいと要請が届く。さらに、風美の競技出場を妨害する脅迫状が・・。東野作品ならではの展開の速さと読みやすさ。電車で読むには適しているかも。。

  • 途中まですごく面白かったんだけど、最後がちょっと強引。文也が首謀者というのはちょっと無理があるんじゃないかな。智代が赤ちゃんを預かった経緯も?だし。もし親友に託されただけなら、親友が自殺したのだとしても、智代までノイローゼのようになって自殺することはないよね。もう1人の赤ちゃん誘拐にも関わっているとしか思えない。

  • ・・・。ラストが釈然としない・・・。それでいいのか?という無理やり取ってつけたようなラストと感じてしまった。
    色々な部分に強引さを感じました。才能があっても、好きでなければ苦痛という視点は斬新でした。でもそれだけかな。

  • 遺伝子、スポーツ、音楽‥といろんな事を繋げていた。
    面白ろかったけど、もっと単純でも良かったかなと思う。

  • まさに「カッコウの卵は誰のもの」という話だった。残り3分の1くらいで伸吾のことはどうつなげるのか疑問だったけど、ここでつながった!!!!!うまい、思わず声に出てしまった、さすが東野圭吾!!!最後の、カッコウの雛には何にも罪はないというのは納得。私も云う必要はないと感じていた。

  • 最後まで回答がわからず読ませるのはさすが。
    子どもが関係する事件は母の心をゆさぶります。

  • あっという間に吸い込まれて読み切った。最後には納得の結末。父の娘への愛、息子から母への愛、一途な思い。

  • 面白かった

  • カッコウの卵・・・ってこういうことだったんですね。
    なるほど。
    やっぱり、遺伝子って偉大なのかもしれませんね。
    思い当たる節がなくもないです。
    でも、このお話の中には、悪意のある人がだれもいなくて、読み終わった後に嫌な感じが残る、ということがなくて、よかったです。

  • 一気に読んだ。子供を思う気持ちは強い。良くも悪くも。風美の母の、ちょっと動機が薄いと思ったし、夫に流産を隠し続けて、どうするつもりだったんだろう?と思った。

  • カエルの子はカエル。
    いや。トンビが鷹を産んだ。
    と言われる緋田親子。
    父親は元プロのスキーヤー、そして娘の風美は父親以上のスキーヤーになるだろうと言われている。

    世界レベルの選手を育てるなら努力だけでなく、生まれながらに才能が必要。
    その考えのもとに遺伝子の研究をする『新生科学スポーツ研究所』の柚木。
    彼は緋田に遺伝子を調べさせて欲しいと申し出るが緋田はかたくなに拒否する。
    それは彼がずっと娘にも言えないまま隠してきた秘密によるものだった。

    また同じように、遺伝子の研究により、親の優れた遺伝子を継ぐ少年は柚木に見いだされ、優遇された条件のもとトレーニングを積む。
    だがそれは彼が望んだ状況ではなかった-。
    そんな折、風美あてに脅迫状が届き、さらにある事件が起こり、物語は動き始める。

    最後の最後に何もかもが一つにまとまります。
    とても読みやすいのであっという間に読めました。
    ただそれだけに漠然とした物足りなさも感じました。

    これを読んで思ったのは、人間は自分が好きなことをするのが一番いいという事です。
    好きこそものの上手なれ。
    いくら科学で才能があると言われも、自分の心がそちらに向いてなかったら・・・本人が幸せじゃなかったら何にもならないという事を思いました。

  • 一気に読み終えた。
    色んな状況が絡み合い、それが徐々に解けていく感じがよかった。
    謎は謎のままってところもあったけど・・・。
    緋田親子にとってはよい結末だったのかな。

  • スキーヤー父娘 遺伝子検査
    違う子供 入れ違い

  • ぐいぐい読み進めました。読んだ結果、題が上手くつけられているなと思います笑

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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