カッコウの卵は誰のもの

著者 :
  • 光文社
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感想 : 781
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926946

感想・レビュー・書評

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  • あー、面白かった。
    子どもには好きなこと、興味のあることをさせるのが、大前提。
    カッコウの卵は誰のものでもない。雛自身のものだから。

  • 娘にはスキーヤーとしての才能があり、
    父親には誰にも言えない秘密があった。

    畑中弘恵と妻の間には、どんなやり取りがあったのか?
    妻は自殺以外の選択はなかったのか?

    話は面白かったけど、
    ところどころ雑な感は否めなかった。

  • 東野さんが書く親子の物語にはいつも泣かされてしまう。
    期待しているわけではないのに、父親の心の動きが
    すーっと自分の胸に沁み込んでくる。

  • さすが東野圭吾の本だな、と思った。この事件の真相はこうかなと、こちらが予測している範囲をどんどん塗り変えて、どんどん話にのめりこませていく。遺伝子の研究もスキーの話もこちらはまったく素人なのに、とっつきにくさを感じさせない文体が、うまいなと思う。
    たとえ才能があっても、その才能を花開かせたいかどうか、本人の気持ちがついていかなければ、きっと難しいのだと思う。題名からうすうす察しがつくように、遺伝子に優秀な情報があっても、それをどうするかはやはり本人の意志なのだろう。
    たとえ自分に秀でた才能がなくても、それも自分だと認めて人生をしっかり生きていけること、それも大切なことのように思う。

  • 子供の取り合いと言ったもっとハードな内容かと思っていたけど、心情的な内容なので、良い意味で裏切られて面白かった。

  • 読了日2013/01

  • 緋田の奥さんは結局自殺するほどの悪いことはしていなかった。ただ風美が友人の子であり託されたというだけだった。友人のしたことの罪をだれにも話すことができず、結局は共犯者になってしまい、それを背負いきれなくなり自殺した。
    真相がわかるまでは早く先を知りたいと思い読んでいた。でも鳥越が手を下したという真相は少し無理があるように感じた。ワクワクしていたが真相がわかった時少しがっかりした。それでも久しぶりにこの作家の本を読んで面白かった。

  • 「推理小説で、最後まで犯人がわからない人間は良い読者である」
    という言葉をどこかで聞いたことがあります(以前、ここにも書いたかも?)。
    私はこの作品において、とても良い読者でした。
    この作品は推理小説にあたるのかはよくわからないけど。
    読み進めて半分くらいのところで、作品の進む早さと疑問の増える早さに追い付けなくなりました。
    その早さは風美と信吾のプレーのようでした。
    そこからはただ追いつけるように読むだけ。
    カッコウの卵は誰のものなのかを知りたい。
    でも、読めば読むほどわからないことは増えていく。
    前に進みたいけど、わからないという苦しみは増えていく。
    何かに似ているようですね(笑)
    この作品を読んで、ぜひ体感してみてください。
    作品の面白さと、そのスピード感を。

  • アスリートと遺伝子。

    東野さんだな…という感じのお話だった。
    犯人の動機がちょっと弱いかなあ…?という感じはしたけど。

  • 東野圭吾にしてはパッとしない。最初から実の子出ないのがバレバレなのはいいとして犯人の抱える気持ちに今ひとつ同情できない。単なる逆恨みも甚だしい。

  • 早い段階で主人公が秘密がバレたと思って腹をくくるが、その他の登場人物により真実予想が二転三転していくのはいい。
    生んだだけ、血のつながりだけの人より赤ん坊から育ててくれた人が親だと思う、つうかそう思わない人も世の中にはいるんだろうけど人間的には馬鹿だと思うしわかり合う必要もない。
    最後のネタばらしは死んだ人からの手紙で謎が全て解けるってのは・・・もうこのパターン飽きたし。
    3時間ぐらい時間つぶししたい人以外はオススメしない

  • 家族の在り方や才能について考えさせられた。

  • ドラマになると聞いて読んでみた。活字よりも映像で見てみたい。

  • 軽く読めて、そこそこ面白い。が、少し凝りすぎてタネに現実感が薄れたか。

  • 問題を抱えた三家族が遺伝子を通して交錯する。序盤、安易な展開になるのかと思いきや予期せぬ展開に。犯人の心情はわからなくもないが、少し不満が残った。

  • おもしろかったのだが、納得がいかないところもある。そこって根本的な問題であるような気がする…

  • さらーっと読み終わりました。
    自分の娘と血のつながりがないことを知る父親と、何も知らずにスキーに打ち込む娘。スポーツ遺伝子を調べたいという話がもちかかり話が展開していきます。

  • ドラマ化されるというので、登録以前に読んだのを再読。親子の絆を考えさせる作品。昔のある事件をきっかけに、そして、移植が必要な病気を発症したことが加わり、事件の真相、親子関係の真相はどうなるのかと、敷き詰めているうちに意外な事実が発覚し、犯人も思わぬ形で現れたという話で面白みがあった。しかし、犯人の動機が最後の手紙からとってみても不明瞭なまま物語が終わってしまったのが心残りであった。切なさが残り、上条親子は終盤において現実を突きつけられ、可哀想な感じである。緋田親子も辛い現実となってしまったと感じさせる。

  • 配置場所:1F電動書架C
    請求記号:913.6||H 55
    資料ID:W0153724

  • 2016.03.23

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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