カッコウの卵は誰のもの

著者 :
  • 光文社
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感想 : 781
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926946

感想・レビュー・書評

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  • 東の作品を読んできた中で、ちょっと…う〜んという作品だった。
    直木賞を取ってから次々作品を出版しているのが気になります。
    以前に比べると、雑な書き方になったいるのは間違い無いと思います。
    でも、遺伝子をテーマに、科学的は物語プラス、人間味あふれるやりとりに読みいってしまったのも事実です。

  • なんかスラスラ読めるものがほしくなって、久しぶりに図書館で東野圭吾。

    カッコウの卵というタイトルから、イヤな予感しかしないがやはり後味の悪い話だった。

  • 興味深い設定と徐々に謎が解き明かされる巧みな語り口で、今回もスイスイと読み進めてしまうが、結末は少々無理がある。犯人が明らかになる終盤に驚きはするものの、落ち着いて考えると納得のいかない部分が出てくる。書きながら後付で犯人を考えたような、東野圭吾にしては雑なプロットというのが正直な感想。

  • この人、たまに余韻0ってやりますよねえ。

  • 才能は誰のものでもない、自分のものなんだと感じる内容。

    自分が得たものを、どうしようが私の自由と思っている私には、「そうそう、外野がいろいろ言わないで」と共感した。

    最後の血縁関係のネタばれは見抜けなかったなあ。

  • 東野圭吾さんらしいウインタースポーツをベースにしたミステリー。後半の謎が解けていく段階がなんだかあれよあれよというまでちょっと都合よすぎる感じがしないでもないが、スピーディのほうが全体が引き締まっていいのではないか。ただし最後の結末は「じゃあどうしてそうなったの?」という部分で疑問が残りました

  • 謎解きの部分であまりにスルスルいっちゃった感があるけど、わりと凝った設定かなとは思った。才能は遺伝するのか?というテーマはとても面白かったけど、主人公のあまりの真面目さに少々肩が凝ったし、それでいいのかという結末もちょっと気になる。伸吾の将来が明るいものになればいいなと思った。

  • 東野圭吾作品には、あまり外れがなく、おもしろいので期待が大きすぎたのかもしれません・・・
    遺伝子レベルの才能と育ての親という関係がタイトルの「かっこう」なんですけど、全体を通してあまり感動することもなく読み終わってしまいました。

  • 2010.4.19

    実は親子じゃなかった系の話はよくあるから、どうやって話ふくらますのかと思いながら楽しく読めた。
    が、最後の捻りがもう少しほしかったかな。
    東野圭吾ハズレはないけど、彼の作品の中ではあまり。

  • 再読。

  • どういうルートでフィナーレを迎えてもバッドエンド回避出来ないなってお話。

    ミステリとしては展開が読み易く、読み物としても締め方がイマイチなので玄人にもライト層にもオススメしにくいなというのが率直な感想。

  • スキー選手の出生の秘密に関連したサスペンス。二転三転するストーリーで読みやすい。動機が弱いし理解不能な思考回路。ただ血のつながりだけが家族の絆ではないんだろうと思った。

  • 思っているより、結末が面白くなかった。
    主人公の奥さんの過去の同級生が上條父と不倫して、自分もお腹に子供をみごもっていながら、上條本妻の赤ちゃんを連れ去り、死なせてしまい、責任を取るため、焼身自殺をはかり、その際自分の身ごもっていた子どもを友人の智美に託す。これが風美。
    長いのに途中で何となく結末がみえ始めて、最後ややこしくなっていて、特に感動もない。

  • 読みやすくて面白かったけど、緋田の奥さんが自殺した理由が分からなかった。

  • 終始ひんやりとした雪の上にいるみたいな感覚だった。

    複雑に絡み合う出生の秘密。最後に全てが明らかになった時、固く結ばれた糸がするりとほどけて溶けたみたい。

    文也はどんな気持ちで手紙を書いたんだろう。

    自分がどんな才能に恵まれているのかも、どんな人生を生きるかも、あらかじめ何かに決められているんじゃないかって気がしてくる。

  • 嫁さんが図書館で借りてきていた「東野圭吾」の長篇作品『カッコウの卵は誰のもの』を読みました。

    『嘘をもうひとつだけ』、『虹を操る少年』、『流星の絆』、『プラチナデータ』に続き5作品連続で「東野圭吾」作品です。

    -----story-------------
    スキーの元日本代表「緋田」には、同じくスキーヤーの娘「風美」がいる。
    母親の「智代」は、「風美」が2歳になる前に自殺していた。
    「緋田」は、「智代」の遺品から流産の事実を知る。
    では、「風美」の出生は?
    そんななか、「緋田」父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。
    さらに、「風美」の競技出場を妨害する脅迫状が届く。
    複雑にもつれた殺意……。
    超人気作家の意欲作!
    -----------------------

    過去の読書記録を探ってみたら、本作品が「東野圭吾」作品では50作目の読了でした。

    最近、中毒気味ですが、やはり「東野圭吾」作品は面白いですねぇ。



    アルペンスキーの元日本代表の「緋田宏昌」には、同じくアルペンスキーヤーの娘「風美」がいるが、自殺した妻「智代」

    の遺品等から、娘の出生に疑惑を抱く… そして、「智代」が流産していたことが判明。

    本当の親は誰?

    父親を全面的に信頼している娘を、これまで欺き続けてきたことに対する罪悪感… 本当のことを告げないといけないという正義感、、、

    「緋田宏昌」の苦悩が始まります。



    そんな状況下、、、

    ■新世開発スポーツ科学研究所の「柚木洋輔」が「緋田」親子の遺伝子パターンに関する研究の協力を依頼

    ■本当の父親と思われる「上条伸行」が現れ、DNA鑑定を要望

    ■「風美」が所属する新世開発に「風美」への脅迫状が届く

    ■「風美」が乗る予定だったバスが何者かによる仕掛けで事故を起こし、そのバスに乗っていた「上条文也」が意識不明の重態

    ■「智代」の親友「畑中弘恵」が幼い子どもとともに19年前に火事で死亡していたことが判明

    ■「上条伸行」の息子で白血病を患い入院生活を余儀なくされている「文也」との出会い

    等々により、過去から現在に至る複雑で交錯した人間模様が明らかになり、そして意外な真相が判明します。



    序盤では嫌な奴って感じだった「柚木洋輔」が、後半ではイイ活躍をしましたね。

    「上条伸行」については自業自得という感じでしょうか。

    「上条文也」から「緋田宏昌」に宛てられた手紙で真相が明確になるので、スッキリと読み終えることができましたね。

    「上条文也」の不幸な境遇には同情してしまうし、彼の運命には哀しさを感じましたが、、、

    「緋田」親子にとってもハッピーなエンディングだったので良かったかな。



    「東野圭吾」作品は、読んでいて愉しいですね。

  • 最後のなぞとき回答みたいなのが、すっきりでもあり強引でもあり、面白くはあったけど。父が人として真実を告白しょうとするくだりは娘を不幸にするだけなのにといらつかせる。ケガを負わせる目的でバスに機械つける思考は正気じゃない。弾いたこともないギターを周囲も含めて引きずるのはこっけいすぎるし、いろいろ結びつけるのに必要だったのだろうけど東野にしてはスマートではない?

  • 娘は一体誰の子どもだったのか・・・?
    ・赤ちゃん誘拐事件、・火災事故
    2つの事件から導かれる、真相とは・・・

    って感じの作品。
    しかし、後半から事件の真相は見えているので、あとはどうきれいなエンディングに持って行くかって感じだった。

  • 伏線があらゆるところに隠されてて、それが一つ一つ紐解かれていくのがとても面白かった。東野圭吾ワールドに見事に引き込まれた1冊。

  • 2020.08.16

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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