坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー

著者 : 坂木司

• 光文社 (2013年1月18日発売)

感想・レビュー・書評

[mannyoukaさんの感想 · 2020年7月28日]

坂木司『空の春告鳥』
読んだことあったけど、懐かしく楽しめた。

日明恩（たちもりめぐみ）『トマどら』
描写が細かくて、味や心情を想像しながら楽しく読めた。

牧野治『チチとクズの国』
和菓子が、葛が、こんな風に使われるとは。

近藤史恵『迷宮の松露』
モロッコで自分を取り戻し、昔からの思い違いを知る話。

柴田よしき「融雪』
好き。
自然の中のペンションで主人公の周りの人が幸せになる話。

木地雅映子（きじかえこ）『糖質な彼女』
心の病は難しい。
もやもや。

小川一水（おがわいっすい）『時じくの実の宮古へ』
荒唐無稽？SF？
我慢して読んでいる内にはまりそうになった。
縮んだ日本が舞台。

恒川光太郎『古入道きたりて』
主人公が途中で替わった。
古入道に関する言伝え、本当にあるのかな？と思えてきた。

北村薫『しりとり』
俳句に和菓子を組み合わせる。
昔、こんな恋に憧れた。

畠中恵『甘き織姫』
登場人物それぞれの必要性はよくわかってらないけど。
こういう謎かけのようなやりとりは好き。

この後アンソロジー、後書きまで含めて面白い。
次は本屋さんのアンソロジーを読んでみたい。

[みあはづさんの感想 · 2019年12月31日]

ミステリーから空想までいろんなジャンルの話があって面白かった。和菓子が食べたくなった。

[herbteaさんの感想 · 2019年6月14日]

坂木さんがリクエストして書いていただいたとのことですが、和菓子というテーマでこんなにも違う読み応えのある短編が揃うとは思わなかったので驚きました。作品を読んだことがある作家さんの物はそれぞれその方らしいカラーが出ているのを期待通りに楽しむことができましたが、驚いたのが初読み作家さんのものです。トマどら、チチとクズの国、糖質な彼女、時じくの実の宮古へ、どれも切り口がとても好きで、この作家さんたちの他の本も読んでみたくなりました。こんな風に他の本も読んでみたい作家さんと出会えるのはとても嬉しいです。

[psycheNさんの感想 · 2018年11月13日]

和菓子についてのアンソロジー。刑事ものあり、海外あり、ひとでないものあり、SFあり、日常の謎あり。まーいろいろバラエティ富む富む。今回も面白かったです！このシリーズほんとに豊作。普段読んでいる方がほとんどなので、そのせいもあると思いますが、クオリティ高いっす！「融雪」（柴田よしき）が一番好きかな。おすすめです！ちなみに、とちゅうで和菓子買ってしまった。あんこたべたくなる〜。

[huiqianさんの感想 · 2018年8月10日]

図書館で「和菓子のアンソロジー」というタイトルに興味をそそられ、たまたま手に取ってみた本。

作家10人が和菓子をテーマに思い思いに物語を紡ぐという面白い作品。
軽やかな話、ファンタジーっぽい話、しんみりする話、など見事にどの作品も趣が異なり、作家たちの創作性の高さにうなる。

和菓子からここまで話が広がるなんて思いもよらなかった。

[asaiさんの感想 · 2018年6月9日]

アンちゃんのお話で好きな坂木さんのアンソロジー。しかも和菓子！これは読まなきゃと思って読んだ。
和菓子がテーマの話は正直坂木さんの本しか読んだことがなかったからいろんな作家さんの和菓子の話が読めて良かった。切り口はたくさんあるんだな。
今度上生菓子買いに行こう。

[summyさんの感想 · 2018年5月10日]

どうやら和菓子には、心を和ませる懐かしさがあるらしい。
この中に出てくる泡雪かんが気になって、柴田さんの作品を探してしまった。

[lovemangoさんの感想 · 2018年2月11日]

評価3なのは…

本当に自己中的な考え方で…

それぞれの話をもっと読みた過ぎる！
続きが読んでみたい！

印象的だったのは三途の川ですねー
これなら死んでも渡るの怖くないかも(*´∀｀)


しかし、和菓子ホリックになる本です。
お気に入りの和菓子とお茶を用意して読んだ方がいいです笑

[f0314087さんの感想 · 2018年2月5日]

それぞれの個性があって面白い。
シリーズ化してくれないだろうか、という魅力的な登場人物も多くて、坂木氏のは前作があるようなので読みたい。

坂木司　空の春告鳥
→同僚の乙メン力が凄い。仕事内容もだが、同僚に恵まれた職場っていいなぁ。。

日明恩　トマどら
→初対面では自分も苦手意識もってしまいそうだが、誠実な人なのだろう、他も読みたい。

牧野修　チチとクズの国
→暗い案件なだけにどう収拾付けるのかドキドキしながら、お父さんに期待しながら読み進めた。和菓子が食べたくなる！！

近藤史恵　迷宮の松露
→知らない和菓子だったので、機会があったら食べてみたい。

柴田よしき　融雪
→こちらも知らず。　こんなレストランが近くに欲しい。。

木地雅映子　糖質な彼女
→続きが気になる！！これで終わり？？！　若いうちはやり直しがきく、挑戦できる、と主人公のその後の進路について希望的観測をもちたくなる。

小川一水　時じくの実の宮古へ
→ファンタジー？ショートムービーにありそうな。

恒川光太郎　古入道きたりて
→ほのぼの系かと思ったら。。。時系列に悲しくなって、一番印象に残った。平凡だけれど、日常を過ごせる事について考える。

北村薫　しりとり
→謎解き。　なるほど。。。

畠中恵　甘き結婚
→主人公と奥さんのなれ初めが気になるが。。美味しい家ご飯と仲間が欲しくなる。

[yumi27kosokosoさんの感想 · 2017年12月15日]

色々な作家さんが和菓子が入るお話を書いていて楽しかった。

なかにはもう既に読んだことのあるお話もあって、それがまた嬉しかったりして。

2017.12.15 読了

著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」