神さまたちの遊ぶ庭

著者 :
  • 光文社
4.16
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334978075

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃ素敵なタイトルの小説…‼と思っていたら一頁読んであ、エッセイ…と気がつく。宮下ファミリーの生活が少しのぞけた気がする。

  • おもしろかった。文章に間(ま)があって、オチがあって、とってもステキだった。愛すべき宮下家の人々!愛すべきトムラウシの人々!

  • たぶん今まで読んだ本の中で一番現実離れしているように思った本。

    同じ時代の同じ日本なのに。

    たくさんの生徒がいる集団生活の中で得るものもたくさんあるだろうけれど、自分一人しかいない学級の中で一番上の学年で得るものもたくさんあるのだろうなぁ。

    私は生まれも育ちも東京。
    虫も苦手だし、獣のお肉も苦手だから生活するのは無理だろうなぁと読み始めた時は思ったけれど、読み終わったあとに「山村留学」を検索していた。

  • 北海道トムラウシの山の集落に山村留学した宮下一家の一年。
    美しくも儚い、時に過酷な四季折々の季節の移り変わりや、カルチャーショックなできごとなど、毎月なにかが面白い。

    いきなり家に乱入し暴れていく2月の鬼たちに驚愕するも、私の実家も昔は夏祭りに獅子舞が家に乱入し、子どもを出せと暴れていったことを思いだして懐かしくなった。獅子舞は子どもの頭を優しくかじって出て行った。去り際の優しさも2月の鬼と一緒だ。

    以前、新聞で新得町に住んでいるという記事をみかけたことがあったけど、まさかそんな山奥に住んでいるとは思わなかった。恐れいりました。
    北海道民でさえ移住となると、ひるんでしまうような場所だと思う。
    この本を読んで宮下奈都さんが大好きになった。

  • 北海道に山村留学した家族の一年をつづる、
    爆笑ありホロリありのエッセイ
    『スコーレNo.4』を読んだ人も知らない人も、一読の価値あり

  • 宮下さんのエッセイを初めて読んだのですが、この語り口調はツボです。好きなタイプ。

    田舎に住みたいと言いだす旦那さんもそれについていくみなさんも含めて素敵なご家族だな。そして期間限定で現れる宮下家を受け入れてくれるトムラウシの方々も素敵。

    長男の性格もさることながら、次男も長女も、みんな面白すぎます。宮下さんの(のり)ツッコミがいい具合に効いて、読みながら吹き出してしまいます。

    こんな一年を学生の時に過ごしてみたかったし、いつか過ごせたらなあ。

  • 北海道トムラウシでの生活をつづったエッセイ。
    自由でのびのびとした、宮下一家の感覚が新鮮。
    次男くんの仮名とか、ワンさぶ子ごっこ(?)とか、独特のセンスに何度も笑う。
    僻地の生活はいいことばかりではないだろうし、自分では正直できない。
    それでも、素敵だなぁと思わせられる、魅力ある暮らしぶり。

  • 北海道の山奥の集落 トムラウシ の小中学校に山村留学した家族5人の1年間を綴ったエッセイ。
    のびのびイキイキ過ごす、個性の際立った、カワイイ子供3人。
    家族をあたたかく迎え入れる集落の人たち。
    美しい自然。
    不便なことも大変なこともたくさんあるけれど、こんなところで、こんな学校でこんな先生達と過ごしたら、どれほど素敵だろう!と思わせてくれた。

  • おもしろくて一気読み。北海道の山の中に1年間の山村留学した家族の記録。

    小中学生合わせてたった15人の学校、自然に親しむ授業、地域全体で盛り上がる行事の数々、そこの人々との濃密な付き合い、など生き生きと描かれていて、読んでいて楽しくなる。子どもたちもほんとに楽しそう。

    そして、子どもたちのおもしろ発言や突飛な行動、それに対する母(著者)の心の声のツッコミも絶妙で、私は読みながら何度も笑った。

  • 1年間の北海道での暮らしを綴った随筆。日本にもこんなに自然に近くて、人間や家族としての繋がりが感じられるところがあるんだなぁって思った。やっぱり人ってあったかい。そして、心ってすごく複雑だ。

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著者プロフィール

1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、第3子妊娠中に書いた初めての小説『静かな雨』が、文學界新人賞佳作に入選。07年、長編小説『スコーレNo.4』がロングセラーに。13年4月から1年間、北海道トムラウシに家族で移住し、その体験を『神さまたちの遊ぶ庭』に綴る。16年、『羊と鋼の森』が本屋大賞を受賞。ほかに『太陽のパスタ、豆のスープ』『誰かが足りない』『つぼみ』など。

「2018年 『とりあえずウミガメのスープを仕込もう。   』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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