- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344001459
作品紹介・あらすじ
躁うつ病に苦しむ人気作家がベテラン精神科医の門をたたく!「トホホ…」の気持ちと、うまく付き合うための51の特効薬。
感想・レビュー・書評
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うつ病の作家と精神科医の問答集です。
そうそう、この人、当時としては珍しくうつ病をカミングアウトしてたよな~。
ざざっと簡単にうつ病や心の病に関することが書かれているのですが、何せ古い。また、医師によって治療に対する考え方は違うので、これを心の病の参考図書には勧められない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校時代から大好きな作家、原田宗典さん。
特に面白笑い転げるエッセイが大好きで、
「ウンチョス」とか、「ドキガムネムネ」など彼の文章から発せられた言葉を私が日常的に単語として使うこともよくある話で。
そんな原田氏が長い間躁うつ病であることはずっと前から知っていましたが、
とうとう、先日覚醒剤大麻所持で逮捕されてしまいました。
大好きな作家さんがそこまで病んでしまったとは・・
逮捕のニュースは私にとってはとてもショックでした。
そんな矢先、図書館でたまたま偶然見つけたのがこの本。
なんてタイムリーな!!
思わず一気読みしました。
うつ病患者26年のムネムネと、臨床歴33年の町沢静夫精神科医との対談です。
主にムネムネが質問し、町沢先生が回答をします。
まず、プロローグのムネムネの「本書の効能にかえて」を読んだだけで涙チョチョギレル(←宗典氏的に言わせると)
ムネムネのガハハと笑わせるような明るいエッセイを生み出す裏には
彼が相当鬱状態で胸を痛めながら執筆する姿があるからこそ生み出される事を知る。
「今度はどんなに面白い作品なんだろう」という重圧が、
彼を躁うつ病が深刻になった原因なのかもしれない。
うつ病は今ではだれしもがかかってもおかしくない病気であり、
それがこの対談でわかりやすく説明されています。
精神病への疑問質問をわかりやすく解説しています。
いわば入門編のようにも思います。
そしてあまり深刻さを感じない、ライトな感じであっという間に読めてしまいます。
今覚醒剤大麻所持で逮捕されてしまったムネムネは、
一体どんな思いで覚醒剤に手を出してしまったんだろうか・・・
本当にうつ病が深刻だったのではないかとおもってやみません。
無理しなくてもいいから、
ムネムネにはまた生きてて欲しい。
今度はムネムネのダークな小説でも読もうかなと思っています。 -
その後覚醒剤で逮捕される躁うつ病の作家が、精神科医に質問するという内容の本。素人代表として基本的な質問をするにしても、いくらなんでも初歩的すぎるというか、別に誰が聞いてもいいんじゃないかというつくりで、ちょっと変だと思ったら、町沢によるあとがきによると、初回は原田が立ち上がれぬほどの重症状態だったそうで、それにしても全体的にチープなつくりだなあ、という印象だった。
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患者である著者の原田宗典曰く「この人は効きそう」と感じた精神科医・町沢さん。なるほど確かに見識がある方だ、と、対談を読んでホントに感じる。説明の仕方が分かりやすく、広く万人向けなので入門書的に目を通すのには丁度いい一冊かと。
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もともと「東京壱組」という劇団の劇作家として原田宗典さんを知ったのですが、壱組の芝居とエッセイの内容が結構かけ離れている気がしたのでとても興味を持ってました。
で、その原田先生が躁鬱病だったということを知り(ナルホド)と腑に落ちたわけですが、今度はその原田先生がどいうことを病気について語るのか、とても興味があって買ってみました。
肝心の本の中身はというと、原田先生の個人的なことについてはほとんど話は及びません。ちょっと拍子抜け( ̄▽ ̄)。しかも前半はどこかで聞いたような精神病についての指南という感じで正直ガッカリ。ただ後半になるに連れて、町沢先生の実体験による様々な話が聞けてなかなか面白かったです。
ということで全体的には☆3.5くらいといいたいところですが、サービスで☆4つ( ̄▽ ̄)。 -
躁うつ病歴26年の作家さんからの問いに、精神科医さんが答える形式。がっつり「うつ病の本」ではなく、精神障害や引きこもり、いじめ、虐待、自殺など現代の様々な事象について。
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原田宗典の小説は大好きですが、エッセイはハイテンションすぎてちょっと苦手でした。
躁鬱を患う彼らしい転換です。
治療の一助になればと思い読んでみましたが、残念ながらあまり参考にはなりませんでした。
できれば心の病を持つ人の周りに読んで欲しい本でした -
原田宗典といえば、軽妙な文体で楽しく読めるという印象だったけど、病んだりしていたのは知らなかった。自分の問題と関わる問いと、社会にある問題についての問いとで、どうしても問いかけ方というか、真剣度が変わってくるよね。読む人の自覚症状によっては有用かもしれないし、無意味になるかもしれない。
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2009.7
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広くお勧めしたい本。納得できる記述で、とてもわかりやすい。