背の眼

著者 :
  • 幻冬舎
3.29
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本棚登録 : 828
感想 : 172
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007314

感想・レビュー・書評

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  • ホラーとミステリーが一緒になったような感じです。

    この事件に関わった人たちは、気の毒な人が多かったです。

  • 道尾秀介氏の本は、なんとなく敬遠していたのだけど
    この本を読んでイメージが覆された。

    こんなに熱い本格ミステリーを書く人だとは思わなかった。

    確かに長いし、京極氏の先行作との模倣性など
    気になる点もいろいろとあるものの、
    デビュー作でこれほどのものを書くのは
    半端な才能ではない。

  • 初道尾作品。
    面白かった!!とても面白かった!!興奮したー。

  • レエ オグロアラダ ロゴ…」 ホラー作家の道尾が白峠村の河原で耳にした無気味な声。
    その言葉の真の意味に気づいた道尾は「霊現象探求所」の真備を訪れた。そこで見たものは…。

    デビュー作で、この量!!
    分厚く2段だったので
    読み終わるに、ちょっと日数かかるかな?と
    思って読み始めたんだけど
    読み始めから、引き込まれ
    先がどうなるのか気になり気になり(笑)
    気がついたら、読み終わってました。
    思ったより、日数がかからなかったです。
    十分楽しめました♪

  • 純粋に旅行として福山県白峠村を訪れたホラー作家の道尾はそこで連続児童誘拐事件を知る。
    宿の周囲を散策していたところ、河原で「レエ オグロアラダ ロゴ」という言葉を耳にする。
    後で聞くところによると、その河原には誘拐された児童の一人の首が流れ着いていたらしい。
    旅先から逃げるように帰ってきた道尾は大学時代の友人、真備の経営する「真備霊現象探求所」に相談をもちかける。
    奇しくも真備の元には白峠村を中心とした怪奇現象の相談が多数よせられていた。
    それらは一様に、背中に目の浮き出た写真をとられた人間が後に自殺しているという現象だった。
    道尾、真備、そして事務所に勤める北見の三人は早速白峠村へ向かい調査を開始するが。。。

    序盤、「レエ オグロアラダ ロゴ」の意味がわかった場面ではかなりぞっとしました。
    ところどころホラーテイストで、夜電気を消すのやシャンプーするのに目を瞑るのが怖くなったほど。
    特に、326,327ページ!夜中に独りで読んでいたので、もうほんと勘弁してほしかったです。
    でも同じくらい笑わせられた場面もありました。特に「コロンボコート」はかなりツボでした。

    綾辻さんに「キャラ設定があざとすぎる」といわれたほど京極堂シリーズとかぶっている本作品。というか、オマージュ作品?
    あ~、たしかに。という感じでした。ほかにも高田崇史さんの『QED』ともかぶっているかな。特に北見の特技はもろ小松崎。
    薀蓄は京極堂やタタルよりも薄く浅いです。あの二人なら、天狗の話をするときっと「イザナギイザナミ」から始まって、10倍くらい語ると思われます。
    でも普通なら真備ぐらいで充分。
    そして、「憑物落とし」まであります。印を結びだした時にはもう!ここまでかぶる(パクる?)と笑うしかありません。

    でもこの印の正体にはやられました!
    怪奇的な謎の論理的な解明。とても美しかったです。
    ただ、核となる謎が投げっぱなしだったのはちょっと痛いし、中盤が冗長ともいえますが充分堪能いたしました。
    次作が刊行されているようなので、早く読みたいです。

  • 何が秀逸かって、表紙でしょう。読み終わった後に表紙をじっと見ていると見えてくるモノがある・・・(気のせい?)
    中だるみ感は、あるかもだが良い作品。

  • 「レエ、オグロアラダ、ロゴ…」ホラー作家の道尾が、旅先の白峠村の河原で耳にした無気味な声。その言葉の真の意味に気づいた道尾は東京に逃げ戻り、「霊現象探求所」を構える友人・真備のもとを訪れた。そこで見たのは、被写体の背中に二つの眼が写る4枚の心霊写真だった。しかも、すべてが白峠村周辺で撮影され、後に彼らは全員が自殺しているという。道尾は真相を求めて、真備と助手の北見とともに再び白峠村に向かうが…。未解決の児童連続失踪事件。自殺者の背中に現れた眼。白峠村に伝わる「天狗伝説」。血塗られた過去に根差した、悲愴な事件の真実とは?(amazonより抜粋)

    真備シリーズ1作目。
    先にこのシリーズの短編集「花と流れ星」を読んでて好きやな~
    と思ってたんですがやっぱり好きですこのシリーズ。
    読み始めは少し長いかなと思いましたが読みだしたら一気に読めました。
    これは面白かった!!

  • 途中がだらだらするけど、おもしろい。

  • すごく長かったけど、
    いろんな伏線がはられていて複雑で
    おもしろかった。
    知識もつめこまれていて、勉強になった。

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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