無銭優雅

著者 :
  • 幻冬舎
3.63
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本棚登録 : 1131
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012844

感想・レビュー・書評

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  • 読みはじめと、読み終わりで思わず涙。
    悲しくて泣いたわけでも、劇的な恋愛に感動!とかでもなく。
    2人にしかわからないルールや面白みは恋愛の醍醐味だ。
    何月何日に食べた高級料理!とかではなく、フラペチーノ飲みたいと言えば、あぁはいはいで辿り着くカフェとか、毎年食べるどこそこのかき氷とか、積み重ねられて出来たなんでもない楽しみや面白味がある。

    ところで私の職場は基本的にヒマなのでしばし人間観察をするのだけど、デパートの中を行き交う人を見ていて気付いたことは時間を積み重ねてきた夫婦やカップルは似てくるということ。
    エスカレーターを登ってきたそっくりなカップルを見てニヤニヤしている窓口の女は私です!
    兄妹か?!と思ったら実は夫婦、とか。
    そっくりなんだけど、兄妹や親子のそれとは違う不思議な組み合わせが夫婦だったりカップルなのかもしれない。

  • 2012-4-29

  • 独特の言い回しや言葉選びが素敵で、憧れる。
    語彙の豊富なひとの日本語って、深くて、柔らかくて、多彩だ。
    こんなふうに言葉と付き合えるひとになりたい。

  • 題名が素敵すぎて期待しすぎてしまった。
    あんまり「無銭」じゃないじゃん、と思ってしまった。
    でもじわりと良かった。

  • 軽いテンポで読める。


    所々に挟んである名作の引用がその後のストーリーに関わっていて面白かったです。



    最後の引用と繋がりが意味深で気になります。

  • 大人の恋には教養が必要。どんなにちゃらんぽらんな恋であっても。大人なんだから教養がないといけない。重い過去だってそりゃあるさ。でも恋に大人も大人も関係ない。手練手管には賞味期限があるけどね。

  • ちょっとだけその時期かぶる人いて、読んでて苦しかった。名前が良かったなー

  • 恋は中央線でしろ!

    この話は主に三鷹から西荻窪がよくでてくる。
    三鷹市民のあたしにとってとても親近感がわいたけど
    所詮中央線だとか所詮三鷹だとかの発言多すぎー

    内容は42歳の慈雨と栄の純愛。
    おとなの恋愛。
    20年後慈雨の気持が理解できるようになるのかな

  • 久々の再読です。やっぱりいいなあ、この小説。山田詠美作品で1,2位を争うくらい好きな小説で涙ながらに読みました。年に似合わぬ主人公の語り口調とかアラフォー男女の恋愛など、相容れない人には気持ち悪い世界だと思うけれども、わかる人にはわかるはず。そういう方と語り合いたい。

  • 63

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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