あたしはビー玉

  • 幻冬舎
2.69
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017603

作品紹介・あらすじ

女の子を可愛がるだけの男の子と、ずっと一緒にいられるの?気難しい男の子は大好きだけど…。可愛がられるだけじゃ、満足できない!女子の道は、けわしい!!「新しい女の子」の生き方を探る、バカ可愛い、高校小説。

感想・レビュー・書評

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  • ストーリー自体は軽めのかわいい青春小説みたいな感じなんだけどナオコーラさんの芯がより強く出てる作品だと思った。
    「すでにこの世にいる人間に居場所がないなんてことはない」とか沢尻エリカ考とか(全くその通りだと思ったり)

    ナオコーラさんはあらゆる意味でいっこ突き抜けた方だと思う。

    軽い文体だからさらっとよめてしまうけど、詩情が同居しているという相当に独特な文章が好き。

  • 「存在」とその「思い方」の幅を
    擬人化されたビー玉が担っている

    これは恋愛小説ではない気がするし
    ファンタジーでもない気がする

    あてはめられないこの曖昧さこそが
    この本の存在を表しているとおもう

    ---

    登場人物
    ・ビー玉
    ・南田清純
    ・亜美
    ・剛
    ・清美
    ・津田
    ・紺野
    ・服部
    ・チクチュー
    ・ズッキー
    ・岡本
    ・加藤(生物)
    ・中本先生(英語)
    ・志村(世界史)
    ・高木先生(数学)
    ・フィアンセ

    目次
    ・ビー玉が喋った!
    ・清純、ファーストフードでアルバイトをする
    ・クラスのみんなはみんなバカ
    ・四人でデート
    ・バンドやろうぜ
    ・好きでいてくれて構わないよ
    ・無限の未来
    ・本気で文化祭
    ・ビー玉の幕

    一番すきなところ
    ・ビー玉の存在を十グラムにしたところ

  • わお!いきなりな結末!
    それでいいの?清順。突然でびっくりだよ。
    高校は途中じゃないの??
    それが君の幸せならいいけど・・・って親みたいな心境。

    ビー玉が話し出したって始まりからして凄い内容だけど。

    「脳みその表面だけで話してんだろうな」
    って清順がお母さんに言うセリフが胸に刺さったよ。

  • ビー玉って いったい 何者?
    まるでビー玉なのか 小人のように人の形をしてるのか。
    物語は すらすらと読めてよかったけど、
    最後は「へぇ、こんな結果になっちゃったんだ!」と思った。

    おとぎ話だったんだ、この小説。

  • 図書館で借りて。著者名だけで予約して借りたから本当に「あたし」がビー玉でびっくりした。しかしその方が好み。「あたしはビー玉」って言っちゃう感じの女の子が主人公の話だとなんとなく想像していたために食指が動かず二週間積読してたけど、読み始めたらスルスルと読了。優しく接してくれる高校生とビー玉の生活、いいな。

    やっぱり私は山崎ナオコーラ好きだな、と思った。全体の筋とかはさておき、清順のクラスでの発言とか、死ぬまで子供について話し続ける両親とか。そういう気になる表現がポツポツあって。

    前半はビー玉がどうやって浴衣を着るのかがずっと気になってた。
    清順とビー玉の、えっそれエロい感じじゃないの?みたいな場面がちょいちょいあるんだけど、そうでもないような。なんかその辺もかわいい。人間とビー玉の恋愛だから安心して読めるみたいなところがあるのかしら。

    しかし最後は若干ホラー?結局はビー玉の夢だったのかな?唐突に終わってしまった印象。
    そしてチクチュー、「好きでいてくれて構わないよ」って何。弱冠19歳とかでそんな発言する??
    でもそういうところも割と好き。

    なんとなく、読んで良かったな。

  • 不思議な感じ。

  • 2016年5月9日読了。
    かわいい!
    ラスト予想外すぎてぶっとんだ。そっちー!?

  • ラストにびびる。ナオコーラはタイトルのつけ方が下手だと思っていた(ペンネームも)。これはそのままでぴったりなんだけど、なんというか、なんというか。

  • 私もビー玉になりたい

  • ビー玉を擬人化していて、
    「南くんの恋人」みたいな感じ
    このすごい設定で描き切れるのはさすが・・・

    世の女の子の気持ちを代弁しているのかしら
    わかるところもあるし、
    それは違うでしょってとこもあったり

  • ファンタジー小説は、あまり年を取ってから読むものじゃないなと気づかせて頂いた。しかしながら山崎ナオコーラと言う作家は、作風がコロコロ変えられる言葉の魔術師みたいな人だとつくづく思った。

  • 2015.3.19

  • 最後、ビー玉になっちゃったのは予想外でした。

    中学生あたりにおすすめの本でした。

  • 少女マンガみたいな装丁で電車で読むのが少し恥ずかしかった。
    自由奔放なストーリー、自由奔放な結末だった。びっくり。
    岡本とチクチュー、よかったな。

  • 最後に清順をビー玉にしちゃダメだろうと思った

  • 装丁イラストが可愛くて借りた。字が凄いでかいし間隔が広いので一瞬で読み終わってしまった。これはファンタジーなのかしら…?好きな男の子のポケットに入るって言うのは『南くんの恋人』みたいなシチュエーションだけど、何せヒロインはビー玉だからなぁ。そして、ラスト!!まさかすぎる。一応ハッピーエンドだけどこれでいいのぉ?って思っちゃった。2011/610

  • 設定にまったく入り込めなかった。

  • 高校二年の清順の部屋でビー玉がしゃべりだした。ビー玉の性別は女。

    スタートの段階でおかしいのに、物語は友情や恋愛を通して自意識な主人公が回り道しながら成長していく。説明もほとんどなくビー玉という設定を貫く作者に狂気を感じた。だけど、物語としてはさわやかな高校生活が進んでいて、おかしさを忘れてしまった。
    そして、衝撃的な最後だった。トラウマになりそうなくらいの終わり方。両思いになるとビー玉が消えちゃうのかな、とか予想してたけどぜんぜん違った。進学とかバイト先の先輩への憧れとか何も関係なかった。ここまで突き抜けた終わり方は初めて見た。まさにカオス。

    漫画『おやすみプンプン』では主人公とその家族たちだけ鳥のような外見をしているけど、周りのひとは普通にしている。なんとなくそういう世界観なのかと自分を納得させて読み進めたけど、人間に化けるみたいなことをビー玉が言い出したので全然ちがうことに気付いた。
    トランペットを吹く主人公が友人とジャズバンドを組み、拍手喝采を浴びる場面など青春ものっぽくて素敵なのだけど、ビー玉の存在が謎すぎて青春どころではなかった。

    沢尻エリカの「別に」発言の擁護やチューリップの「心の旅」がでてきたり面白いのだが、いかんせんビー玉が謎だった。
    主人公が恋するバイトの先輩の名前は竹中で、チクチューさんと呼ばれていた。小学校のとき、同じ要領でチクソンと呼ばれていた友人を思い出した。

    このカオスな感じは絶対にまた読みたくなると思う。

  • なんでそうなるんだ!! って突っ込んでみて。 図書館でかりてよんだけどちゃんと買って数回読みたいな

  • 南田清順の宝物であるビー玉が、ある日突然意思を持ち、言葉を発するようになった。

    清順と同じ16歳だというビー玉の恋。
    不安になったり、嫉妬したり、悩み多き女の子のビー玉は
    学校の文化祭の出し物や将来のこと
    バイト先での恋や友人と打ち解けていく人間の清順に
    どんどん気持ちを寄せていく、止まらない思い。

    最後おかしいっしょw
    ていうか最初から設定の時点でおかしいからもういいのか、これは。

    文章的には幼稚っぽいけど、やっぱりナオコーラだ!って思う。
    雰囲気とか、淡々としているところとか。

    西加奈子の炎上する君を思い出した。
    なんか似ている書き方?とか、って思うけど多分西加奈子の方がナオコーラの影響受けている感じだよねって知ったかぶってみた)^o^(

  • ビー玉がヒロインの変わったお話。

    高校生特有というか、ちょっとひねくれた主人公にイラッとすることも。
    ただ、これまた高校生特有の甘酸っぱい恋愛模様なんかも描かれていてそれはそれで面白い。

    そんな終わり方すんのかい!って感じのラストだけれども、なんか作品全体の雰囲気から、そういう終わり方もアリだなって思える。


    こういう、全体的にふわっとしていて、何も残らないような作品はやっぱり読んでて気持ちがいい。

  • 最後、やけくそで書いたのか

  • 2012/05/13
    自宅

  • レビューを見てあまりの酷評に驚きましたが私はとても好きな作品です。

    主人公に対するビー玉のだいすきな気持ちがとても伝わってきて「恋っていいなあ」と感じつつ、彼女が主人公のような人間ではなくビー玉という無機物という存在であるもどかしさも伝わってきて読んでいてとても楽しめました、恋愛って素敵ですね。ただビー玉の姿の変化が曖昧なところと最後のあの展開には思わず笑ってしまいましたが(笑)

    ナオコーラさんのこのようなメルヘンでかわいい話が読めてとても嬉しいです。またこのような小説が読めることを心のどこかで期待している自分がいます。

  • ナオコーラさん、好きなんだけど・・これはちょっと??でした。

  • うーん。
    ビー玉がどんな形をしているのか、ということばっかり気になってあんまり楽しめなかった。


    清順もキャラが定まってなくて、オチもいまいち。
    まわりのキャラクターも使いきれてない気が・・・・・・


    読了して思ったのはビー玉は人型のガラスなのか、ただのビー玉なのか、ビー玉の中に人がいるのか、あるいは人間に化けてるのかなんなのか。
    スッキリしなくて後味悪かった。

  • ほんとにビー玉なんや!?っと思って、がっかり。

  • あたしにはわからないー

  • 突如喋り出したビー玉と、その持ち主の少年。
    ビー玉が喋り出してから、色々と自身に変化が起こり
    見方が変わり…。

    ビー玉が喋り出し、それを受け入れる持ち主。
    そこまではいいのですが、それを普通に受け入れる人達。
    そこでちょっと、え? とは思いましたが
    さらにビー玉人間へ変化。
    そして最終的には…というのはまだいいですけど
    何故それを周囲は受け入れられるのか。
    一番奇妙なのは親ですけど。

    ご都合主義、というよりは予想下40度、という感じの話でした。

  • タグにがっかりがあるのに心配(がっかり?)しながら読み始めた。
    ごく普通の男子高校生、清順(せいじゅん)の宝物の「ビー玉」が主人公の、ビー玉と、清順と、彼の周りをめぐる恋愛の物語。
    タイトルから気づくべきですが、設定があまりにファンタジー過ぎた…。物語も心情描写もなんだか上滑り感…。結末も含めてなんか面白くはなかったです。
    いくつか考えさせられる言葉に出会えたのでその点ではよかったです。

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著者プロフィール

1978年生まれ。「人のセックスを笑うな」で2004年にデビュー。著書に『カツラ美容室別室』(河出書房新社)、『論理と感性は相反しない』(講談社)、『長い終わりが始まる』(講談社)、『この世は二人組ではできあがらない』(新潮社)、『昼田とハッコウ』(講談社)などがある。

「2019年 『ベランダ園芸で考えたこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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