空飛ぶ広報室

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022171

感想・レビュー・書評

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  • ドラマを見ていたので、そのイメージのまま読みました。ドラマをで見ていた時に、最終回のエピソードは、ドラマ用に後付けなのかな…と思っていたので原作からあってなんか嬉しかったです。どうでもいいけど、ドラマの鷺坂さんと比嘉さんが好きでした。

  • ストーリーに大きな波乱はなく、感動はなく物足りない。あの日の松原も駄作で、書かないわけにはいかない、との記述のとおり、作者の自己満足。
    タイトルも納得いかない。空井が広報の仕事にやりがいを持つのはわかるが、その他大勢に埋もれてしまうのは勿体無く感じる。やはりパイロット兼広報として、かつてないスタイルを確立するとか、パイロットとしての復帰を期待していただけに、がっかり。
    心情描写はさすが。言葉にできない忍耐、葛藤を鮮やかに文章に起こしていて爽快。

  • 有川さんの自衛隊の方を描いた作品は大好きなので、この本はとても面白いと思いました。
    内容は題名から分かるかもしれませんが、「航空自衛隊」の広報の方達がメインのお話です。
    自衛隊に広報などあるのかと思いましたが、そうしないとイメージ作りとか出来ませんよね。

  • またまた有川浩さんの作品です(*^^*)題名を見て、なんで広報室の話なんか……って思ってしまいました。まじで謝んなきゃって思います。夢を絶たれたパイロット、空井がみせてくれる自衛隊の世界はとても新鮮でした。てゆーか私、F-2のコトどころか、ブルーインパルスのコトも知りませんでした。何も知らないで自衛隊の皆さんを批判するのだけはいけないな、と気付かされました。東日本大震災のとき、彼ら自衛隊は力を尽くして助けてくれたんだと思います。でも、そんな彼らも大震災の被災者だったということにやはり今まで気づかないでいました。
    有川さんに、自分が何も見えていなかったことに気付かせてくれたこと、御礼を言いたいです。

  • 自衛隊は誰もが知っているけれど、詳しい事は意外と知られていません。私も陸軍、海軍、空軍という内訳のある軍隊だとばかり思っていました。正しくは陸自、海自、空自というのだそうです。

    海外で災害が起きると手伝いに行き、国内の遭難、災害などでの活躍は知っていても、どんな技法での救助・救援活動をしているのかは未知の世界。

    昔、バイト先の子が自衛隊に入ったな、とか知り合いに自衛隊の人がいたりするけれど、考えたら詳しく聞いたこともありませんでした。そんな時、自分の視野の狭さを攻めたくなります。

    本書では自衛隊オタクの有川浩さんが事細かに説明しながら話しが進んで行くので、無知だからといって取り残されることはありませんでした。

    自衛隊の航空ショーとか有名だけど、ブルーインパルスとは何ぞや・・・と全く知らなかったので、有川浩さんの小説から多くを学ばせて頂いています。本書では公道で交通事故に会い、空自パイロットの花形ブルーインパルスに乗り損ねる事となった元パイロットの空井が主役。その資格がなくなって、広報室へ転属となり、そこで奮闘します。自衛隊での広報って、募集とか事故や活動に関する事かとばかり思っていましたが、意外や意外、PRも色々あるみたいです。ドラマに協力することで好感度を上げてみたり。いつも国の為に何かしているんだから好感度は元々高いのにもっと上げる必要性が分からなかったのですが、自衛隊イコール戦争をイメージする世論もあるんだそうです。それに戦闘機の意義とか、階級のこととかも絡んでいるドキュメンタリーの様な小説でした。

    自衛隊の事故で亡くなった父と同じ航空自衛官の道を志したという若い隊員が、そのままのエピソードを自衛官募集CMにしたところ世間から叩かれる事になってしまったり、P免となった空井の無念さなど、心動かされるところも多く考えさせられました。

    最期に続編が一話入っています。東日本大震災での現地自衛隊の事にも触れられ、それには事実が多々含まれているようで、感謝の念を抱きました。

    ドラマも大変好評の様でしたから、機会があったら観てみたいです。

  • ドラマに最強ハマっていました。何度泣いたことか…
    ドラマの熱も少し落ち着いてきた今、原作を読みました。

    涙はなかったけど、なんだか心熱くなりました。


    松島基地の話は、ドラマの時とは空井とリカの感じが違っていました。
    ドラマの中では、空井が自分の責任を感じて、リカと幸せになれない!みたいになってる感じが(私はそうか…と納得してましたが)旦那さん的には違和感あったらしく、原作の方が普通な感じで受け入れやすいかも?とか思いました。
    明るく、にこやかに、すごく大きなものを語っている。

    「ごく普通の楽しい人たちです。私たちと何ら変わりありません。しかし、有事に対する覚悟があるという一点だけが違います。
    その覚悟に私たちの日常が支えられていることを、ずっと覚えていたいと思います。」
    有川さんの言葉に、背筋が伸びる想いです。

  • 自衛隊もの。有川さんは毎回情報量がすさまじいなあ。
    人を守ってくれる、という認識を私は持っていたけれど、必ずしもそういう解釈をする人ばかりではないことに驚いた。
    不慮の事故で憧れのパイロットになれなかった人。異動の多い現場を守るため幹部にならない人。女であることが弱点になったために殊更に鎧をつける人。かつて自分を育ててくれたベテラン部下と同じ立場で今度は働きたかった人。働く人の思いはさまざま。仕事に対して、家族に対して、仲間に対して。色んな思いを丁寧に切り取られたこの作品。そういう思いは、職種が何であれ、人である限り変わらないものなんだよなあ、と深く思う。
    有川さんの作品を読んだあとは、いつも必ず自分自身を見つめなおせる。
    社会人も、これから社会人になる人も、きっとこの本は何か胸打たれるのでは。

  • 自衛隊、自衛隊員が虐げられていながらも職務を全うしようとする姿勢がよく描かれている。自衛隊LOVEがよくわかる。著者の作品では恋愛テースト薄味だと思うんだが、それでも要らないなぁと感じた。わたしには恋愛小説は不要なんだと再確認した作品。でも3回ぐらい泣いたかな(爆)★は厳密には3.5

  • 有川浩さん「空飛ぶ広報室」読了。航空自衛隊の精鋭部隊『ブルーインパルス』に憧れる若きパイロット空井。輝かしい未来を目前に夢を断たれた空井と航空自衛隊広報室、マスコミの面々が織りなす物語。ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉、鷺坂を慕う槙と片山、紅一点の柚木など、個性豊かなメンバーによって、自衛隊、広報室の仕事がわかりやすく説明されている。定番の恋愛要素など甘い内容もあるが、3.11の震災被害を受けたブルーインパルスの母基地である松島基地を題材にした「あの日の松島」も収録。なにかと敷居が高い自衛隊の仕事を知ることが出来る一冊。

  • テレビ放送を見てから読んだので、役者を頭に浮かべながらの読了。
    鷺坂さんの鼻毛を抜く場面では、柴田恭兵はそんなことしないもんとちょっとひいてしまいましたが・・・。
    テレビも本もどちらも楽しめる作品です。

    放送中当時の日曜日は私にとって綾野剛祭りでしたね。
    広報室でキュンキュンして、八重の桜で
    「殿~一生ついていきます」みたいな気持ちにさせるあの憂い顔。
    すごいうまい役者さんだな~と思います。
    クローズド、セカンドバージンあたりで、おっと思っていましたが、
    NHKカーネーションでやられました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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