天才

著者 :
  • 幻冬舎
3.20
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028777

感想・レビュー・書評

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  • 田中角栄について、ふとしたところからエピソードを聞く。ユニークな人物。
    有名人だけど、世代ではないからよく分からないし、これを機に読んでみることにした。
    一人称視点で書いてあるので、一瞬自伝かと思ってしまうが、これは事実に基づいたフィクション。
    あんまり汚いところは書いてないので、負の気持ちにならず読みやすかった。

  • 現在でいう「中卒」からコネなしで総理大臣まで上り詰めた「田中角栄」。その懐の広さと行動力で周囲を味方につけ、政界を駆け上がっていく様は実に爽快。終始見せつけられるはスケールの違いであり、強烈な個性。

    「日中国交正常化」そして「日本列島改造計画」から50年が過ぎた現在、状況は大きく変化しており、台湾有事やインフラ老朽化など、この時代に築き上げたものは大きな問題に直面している。現代だからこそ一読してみる価値がある一冊だと感じた。

  • 人たらしに成りたいw

    ってな事で、石原慎太郎の『天才』

    石原慎太郎を介した田中角栄の自叙伝的なお話。

    やっぱり闇将軍的な魅力有る内容には、ちょっと物足りなさが……。

    角栄さんみたいなカリスマじゃなくて、将軍が政治をやらないと駄目じゃろねw

    2018年81冊目

  • 本当か嘘かわからないけど政治のせかいの緊張感はひしひし伝わる
    何かが決まる時と決める人
    人事の仕事に居てるとそんな瞬間に出会う時がある
    どれが正解なんてわかるはずない
    でも決断がある
    どんな結末でもそこには尊厳があっていいと思う

  • 面白かった。石原慎太郎が田中角栄の視点となって一人称で生涯を語っていく本作は、内容としてはサラッとしたものではあるが、流石、物書きの政治家だけあって読んでいて惹き込まれるものがあった。
    後書きでは、石原自身の角栄とのエピソードから、角栄の奇才ぶりが感じられたり、もともと反角栄派だった石原が、アメリカの策謀によって角栄の政治家生命が奪われ、この国とって掛け替えのないものを失ったと語っていることに何とも切なさを感じた。
    また、総理大臣となった時の角栄の母フメが語った「人様に迷惑をかけるな。精一杯働いて働いて、それでダメなら帰って来ればいい」という言葉は印象的で深く胸に刺さった。
    もはや「政治家」=「頼りにならない人」のイメージしかない現代の自分からすれば、角栄のような圧倒的な行動力のある政治家が愛国心を持って日本を動かしていた時代が眩しく感じる。

  • 田中角栄の生涯を、金権政治批判の石原慎太郎が一人称で書く、エッセイ。田中角栄の中小企業の経営者的な人柄が多くの人を巻き込んで、彼を総理大臣へと祭立てたのではないだろうか。彼の人柄、人を巻き込む術は多くの人が学ぶべきだろう。
    また現代まで残る日本の交通網は彼の最も大きい功績であると思う。

  • 良くも悪くも豪快

  • 文字数が少なくとも。さっと読める。
    解釈は色々あるが、その辺りも不向含め面白い。

  • 913.6イ 2023.7末までカウンター前コーナー架配

  • 現代日本の礎を築かれた偉大な政治家、
    田中角栄さんの目線で生涯を書かれた伝記。
    書いた石原さんも凄い。
    本人が書いたのかと錯覚する程です。

    角栄さんの偉業は本を読んで頂くとして、
    コンピュータ付きブルドーザーと評される、
    精密さと行動力、まさに現在の日本に必要な
    政治家だと思います。

    現在はマスコミによる発言の揚げ足取りや
    スキャンダル等話題になりますが、正しく
    日本を導いてくれるなら少々悪い事をしたって
    別に良いと思います。
    現代における坂本龍馬、角栄さんのような方が
    今この時代に現れてくれたら。。と思います。

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著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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