- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344402362
感想・レビュー・書評
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唯川恵さんのこと、もっと知りたくなった。
「夜が傷つける」はエンペラーと付き合っていた時のわたしのよう。
"どんなに自立していても、恋の匂いのない女にはどこか哀れさが付きまとう。"
結局セックスも家事もできる女が結婚はできるの?それとも両方できなくても選ばれる女が特別なの?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々の再読。唯川恵さんが恋愛小説で紡ぐ言葉のセンスが昔から好きだ。相手のことを思うだけでひりひりするような、相手と一緒にいるだけで溶けてしまいそうな、そんな恋愛はしなくなって久しいが、それでも、ああわかるわかると思える言葉がたくさんある。
今回は読みながら、「恋が孤独に行き着くとは考えてもいなかった」 という一節がものすごく刺さった。恋をしても家族ができても、人は誰しも結局一人、という意味も含んでいるような気がした。 -
【本の内容】
平凡な結婚を控えた公美は、偶然出会った男とのセックスで快楽に目覚め、全てを捨てて彼の元へゆき水商売を始める。
一年後、かつての婚約者と再会するが…(「ただ狂おしく」)。
仕事にも結婚にも答えを見つけられない女たち。
人生という長い旅の幸福な結末を求め、覚悟を決めて歩き出す彼女たちの、孤独と痛みを描ききる、ビターな恋愛小説集。
[ 目次 ]
[ POP ]
愛がなくても生きていける、かもしれない。
けれど、愛することや愛されることを経験すると、愛がないことの寂しさを知り、一人を独りだと感じるようになる。
相互の愛情の割合は、どちらかが重くなったり軽くなったりの繰り返しで、いつだって天秤みたいに揺れているものだけど、傾いたままの状態になったときが、どちらか一方が終わったらThe end.なのだ。
生きていくことは、ひとつひとつ決断をしていくことだ。
過去に鍵をかけ、何を捨て、何を選んで、どう生きるのか。
一人でさっそうを歩いていくことを決めるものもいれば、けものみちのような深い迷路に進んでいった人もいる。
ありふれた環境の中で暮らす女たちがする恋を描いた作品だが、どこか生々しく感じるのは、その心情が強く浮き彫りにされているからだろう。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
人を愛するとゆうことは いいことばかりじゃない。
人を愛すると 自分の嫌なことがいっぱい見えて 自分のことが嫌いになって 嫉妬したり、嫌味をゆったり・・・自分が自分でなくなる気がするけど 真剣に愛する姿が真の自分の姿なのかも。。。。人を愛するっていいなぁ ・・やっぱ。短編集だけど 出てくる女性 個々にすごい個性があって 切なかった。イイ恋ってどんなのか わかんないけど 後悔してもしなくても 人を好きになれた時点で イイ恋よね・・ -
最近お気に入りの作家、唯川恵さんの12の短編集。
ほろ苦い作品ばかりです。
うん…ホントに愛なんかって感じのお話ばかりでした。
女の私が言うのもおかしいけれど女って怖い。
でもそのくらい女のドロドロした醜い部分が描かれていて、かなりリアルです。
もはや、恋愛ミステリーでは?と思うくらい。
12の作品の共通点は必ずレストランバーが出てくるところ。
すごくおしゃれなお酒がいっぱい出てきました。
もう少し大人になったら行ってみたいです!
恋愛にひねくれた人にオススメ。
ビターな恋愛小説です。
愛ってなんだろう…。
恋ってなんだろう…。
結婚ってなんだろう…。
今の私には少し早かったみたいです。
もう少し大人になって、社会に出てからもう一度読みたいと思います。
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“私が欲しいもの。それは時間をかけた愛撫でも、敏感な場所に舌を這わされることでもない。思わずそうしたくなるほど、私を愛しく思ってくれる宗夫の思いだ。私は私のカラダを気持ちよくしてくれる前に、私の心を愛撫して欲しい。濡れたい場所はもっともっとカラダの奥にある。けれど、そのことに宗夫は気づきもしなくなった。” いろいろな形の女たちの恋愛を描いた短編集。
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恋愛短編集。
どの話に出てくる女性も、皆それぞれに必死で、なりふり構わずに恋愛に向かっていく様は少し怖くもある。あとがきの「恋を前にして、衿を正しているなんて、何てつまらないのでしょう。」という言葉に妙に納得。それこそ衿を正してる余裕なんてないくらい、溺れてしまうのが恋愛なのかもしれない。
「恋愛勘定」は女二人のやり取りが興味深く、ラストが意外で面白かった。「ただ狂おしく」は堕ちていく女の様が哀しくもあり、一番この短編集の中でしっくりときた。 -
女って怖い。
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12編入った恋愛短編集。
様々な恋愛模様がおもしろい。
短編集って物足りない感じがしてきらいなんだけど、これはおもしろい。
余韻が心地良い感じかな。 -
男性は読まないほうがいい作品。
濃くてねっとりとした話。
山田詠美調の女という動物達の話。