リカ (幻冬舎文庫)

著者 : 五十嵐貴久

• 幻冬舎 (2003年10月10日発売)

感想・レビュー・書評

[きーちゃんさんの感想 · 2015年10月12日]

久々にこんな気持ち悪い、怖い、小説を読んだ。

食事の後に読むと、吐きそうになる。

それぐらいこの物語の"リカ"という女の存在、行動が異常。

幽霊とか超常現象的な怖さではなくて、日常の恐怖の方で、生きている人間の怨念がもう果てしなく気持ち悪くて、怖い。

どれだけ気持ち悪くて怖いかは、読んでみる事をオススメする。

[あんコさんの感想 · 2023年8月22日]

妻子持ち42歳のサラリーマン本間は
出会い系サイトで看護師のリカと知り合い
ネットでのやり取りを楽しんでたが…
やがてリカは
本間と自分は愛し合ってると思い込み態度を豹変、
恐怖を感じた本間は
連絡を取るのをやめ携帯を買い換え番号も変更したのに
リカは本間の自宅と電話番号をを特定、
そして常軌を逸した行動に出る!!
リカの異常さに打つ手なし!
ひたひた迫りくる恐怖!
これぞストーカー!!

スピード感、展開の速さであっという間に読んだ本。

異常な精神、
自尊心、
思い込み、
妄執、
執着…リカの中で完結している世界。

怖いわﾋｲｨｨｨ!!!!(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ

[かんがるーさんの感想 · 2023年5月28日]

この世で一番怖いのは常識が常識じゃない世界にいる人。リカはその最たるもの。

理解できないことを人は怖いと感じるし、だからこそ少しでも理解して安心したがる。現実世界で不条理な事件が起こると犯人の動機を“わかりやすい動機”であって欲しいと探すように、リカは自分とは違うと安心したくて続きを読みたくなる…。

[あきとさんの感想 · 2023年5月23日]

昔に同じような話をLINEマンガで読んでしまったため、新鮮味がなかった。
きっとこの小説が元ネタだったんだろう

[トコトコさんの感想 · 2023年5月3日]

ヤバかった。。時代背景が古いから、最初のうちは違和感があったけど、だんだんとリカの狂気が、、エピローグはキツ過ぎるでしょ。

[大幡圭祐さんの感想 · 2023年3月11日]

リカの狂気がやばすぎる、、。
本間に気持ちが向いてからの豹変ぷりがレベチ！
わからんけど、歌舞伎町とかでホス狂いした女の末路ってこんな感じ？（笑）
リカの中での正しいことが、正しいって考え、どれだけ正論ぶちかましても話が通じないのはやばいな…。
最後、菅原さんナイスタイミング！って思ったけど、その後のエピローグが衝撃的すぎて…。
もしかして、サイボーグ？あと、豊島園の駐車場で気配なく本間の後ろに来たり、本間の家の玄関にいて、追いかけたのに消えたっていう表現の時に、「もしかして、人間じゃない？」って思ったけど、深読みしすぎ？
まあどっちみち、人間ではなく、バケモノ。
この先めっちゃ気になるううう！

[ゆりこさんの感想 · 2023年2月24日]

とても想像力を掻き立てられ恐ろしかった

[異端者のフォークさんの感想 · 2022年6月3日]

今さらながら初読。ストーカーにより日常が脅かされる恐怖を描いた作品。
思ったよりもだんだん現実離れしていく部分もありましたが、ストーカーの被害に遭うことによる恐怖というのは、主観的には本作のレベルと言っても過言ではないかもしれません

[ひさとつさんの感想 · 2022年3月13日]

多くの人が読んでいて興味はあったのですが、怖そうで読めませんでした。
読んでみて、やっぱり怖いじゃん。
ただ癖になってしまう怖さですし、おそらく、誰もがリカの中に自分を見ているんではないかと思います。私もそうなんでしょう。
だから、シリーズが進む事に怖いんだけど、リカを欲している自分がいるのがまた怖いと思っています。

[夏目ひつじさんの感想 · 2022年2月10日]

家庭を持つ42歳の男性会社員が、出会い系サイトで出会ったリカと名乗る看護師に執拗に迫られる。鳴り響く着信音、個人情報を丸裸にされ、迫り来る魔の手。人間の皮を被った怪物により追い詰められていく様は身の毛がよだつ。

著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子　爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」