闇の子供たち (幻冬舎文庫 や 3-11)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 446
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405141

感想・レビュー・書評

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  • 最後まで読み通せるか…。作家の意図が読み取りきれない。
    2014/2/3読了
    性の玩具でしかないショッキングな子どもたちの描かれ方をなんとか克服し、読み通す中、子どもたち以外の登場人物には共感も反発も同意も、まして人として同じ方向を観る、という感覚を持てる人物像もなかった。貧困と豊かさ、豊かな国の貧しい魂も「嫌悪感を以て」描くことしかしていない。人間としても、女としても魅力を覚える人物はこの本の中にはいなかった。ノンフィクションというものでもなく、私たちが気づくべき子どもの悲惨さをこけおどしに貶めているだけではないのか。

  • 同じ人間なのに残酷すぎて現実に有りそうで、心が苦しくなる。

  • これはキツイ。

  • タイの貧しい村での幼児売買や売春、臓器売買について赤裸々に描かれている。
    その内容は、とても衝撃的で目を背けたくなる場面も多々ある。
    そして、自分の無力さを痛感し、世の中から悪を取り除くことは不可能なのではないかと痛感せざるを得ない。

    2014.1.6

  • ナパポーンと音羽恵子ウザい。
    でも読みやすかった。海外ものやから、どうやろうと思ってたけどスッと入り込めた。
    Dir en greyの『蜜と唾』リメイクバージョンを思い出した。

  • 子供達の死に様が壮絶です。まさにこの世の地獄。
    こういった世界で実際に戦う人はどれだけの意思と思いがあるのだろう…。

  • ひたすら暗い。救いがない。冒頭の誘拐→調教シーンなんて、吐きそうだった。つわり抜きに。

    勧善懲悪、最後はハッピーエンドに慣れてる現代っ子の私は、ボランティアセンターの人々の力の無さにヤキモキ。
    蛇の道は蛇、ではないですが、やはり正義と正当性だけじゃ勝てない場合は多いと思う。でも、正義を達成するために悪の手段を使ったら、正当性が疑われるから駄目なのか?うーむ、堂々巡り。

  • 重い。

    こういう事実があるって知ってはいたけど
    こんなリアルに描かれると、逆に現実味がないよね。

    他のレビューとか見てると、読み進んでいけなかった人結構いたけど
    私は意外と淡々と読んでしまった。


    自分たちが住んでるこの国がどれだけ平和か思い知らされるね。

    日本にも裏の世界はあると思うから
    なんともいえないけど…



    幼児売春、臓器売買。

    幼い少年と気持ちよくセックスをしたい為だけに
    危険なホルモン注射を一度に3回も使って
    少年が血を噴出して死んだり。

    でも、子供以外は全部他人事なんだよね。怖い。



    なんか、なんとも言えない話だったなぁ

  • タイの幼児売買、幼児への売春強要、果ては臓器売買までをテーマにした小説。
    重いテーマなのは判るけどいたずらに性描写が多くてセンセーショナルなだけという感じだし小説としては筋が平凡だし終わり方も尻切れトンボである。
    内容もどこまで信憑性があるのかはっきりせず、ルポとして書けばいいのに小説としたのは、信憑性を追及されたときに「これはフィクション」と逃げをうつためだろうか。
    それくらいだったら、国名を全部架空のものにしてしまえばよかったと思う。

  • タイでの幼児売春や、臓器売買を取り上げた話。

    全部信じる訳ではないけど、実際あってもなんらおかしくない。
    子供に群がる大人が、ハイエナ(ハイエナに悪い)に見えて仕方なかった。

    正直、知らなくてもいい事実かも知れないけど、それでは腐った政治家と同じ。実際に、そんな子どもがいるのは事実。買う大人がいるから、やらせる大人がいる。いつの時代も犠牲になるのは、弱いもの。

    子供たちに優しい世界になったらいいなと願わずにはいられない。

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著者プロフィール

1936年生まれ。『血と骨』『夜を賭けて』など作品多数。

「2020年 『魂の痕(きずあと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梁石日の作品

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