永遠の仔(一)再会 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 212
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405714

感想・レビュー・書評

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  • すごい勢いで読み進めた
    子供は実に繊細なのだ
    誰が悪いなんて言えなくて、とにかくわたしもいつかは人の親になるだろう
    そんなときこの子供達のことを思い出したいと思う

  • かつて本を読んでこれほど号泣したことはない、
    というくらい、声をあげて泣きました。

    重いテーマですので、精神状態が良好の時に
    読むことをオススメします。

    被害者が加害者になり、また被害者が生まれ…。
    完璧な「悪」なんてなくて、皆一生懸命生きようとしている。
    その懸命さに、胸が詰まります。

  • 子供から見て、自分はどんな親か、
    考えさせられた。

  • 読了後、悲しい気持ちでいっぱいになり、涙涙になった私でした。
    久々に読み応えのある本に出逢ったなぁ~としばらく感動に浸っていたほどでした。
    やるせないよぉ~。クライマックスも凄くいい。
    帯に「人は救いを求めて罪を重ねる」と書いているが、正にその通りの内容。偶然再会してしまった3人。切っても切れない絆。こんなことがあってもいいんだろうかとマジで悲しくなった。
    人間は時として「もし、あの時・・・」って思うことがあるよね。この3人もそう。あの時に話をしていれば・・・こんな事も起きなかったんだろうなぁ~なんてフと思ってしまった。誠実に生きている3人なのに。テーマは「児童虐待」なんだけど、不条理に虐待を受けてしまった子供たちの心の傷の深さの描写がとても痛い。
    子供は親を選ぶことができないしね。それでいて隣人、時には相方が見て見ぬふりするし。これにはメチャ腹が立つ!! あ~ホントせつない。
    本書は文句なしに私の5つ★本となりました。残念だったのは著者の天童氏が本作品で直木賞を取れなかったことだわね~。私は是非受賞し、もっともっと「虐待」に世間の目が向くようになってほしいなぁ~と思ったんですけどね。
    前にたまたまドラマのビデオを観る機会がありました。中谷美紀、椎名桔平、渡部篤郎がイメージにぴったりだったし、この3人の静けさがとってもよかったと思いました。

  • 山崎豊子の本を持ってきたと思って読み始めたのになんか違うから見直してみたら違った。
    とりあえず20%来ましたが、読んでいて不快というかなんというか、少なくとも快ではない。
    がんばれ、読み進めるんだ。

  • そういえば!って感じで思い出したので本棚に入れてみた。

    ミステリー仕立てで飽きさせない。

    人間の業の深さを描かせたら右に出る者はいない。

    主人公達が抱える傷が、自分の傷を思い出させる。

    四国へ行ってみたくなりました。

  • ずっと横目で見ながら素通りしていたのですが、
    ついに読み始めることにしました……。

  • 心を閉ざしている原因はひょっとして・・・?と思ってたら、
    その通りだったので、はっきりと判明してから読み進めるのがつらかった。

    このような子供達が世界中からいなくなることを願う。

  • 09/4 ★★★★

  • 1巻 再会
    2巻 秘密
    3巻 告白
    4巻 抱擁
    5巻 言葉

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著者プロフィール

天童 荒太(てんどう・あらた):1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。1986年「白の家族」で野性時代新人文学賞受賞。1996年『家族狩り』で山本周五郎賞受賞。2000年『永遠の仔』で日本推理作家協会賞受賞。2009年『悼む人』で直木賞を受賞。2013年『歓喜の仔』で毎日出版文化賞を受賞する。他に『あふれた愛』『包帯クラブ』『包帯クラブ ルック・アット・ミー!』『静人日記』『ムーンナイト・ダイバー』『ペインレス』『巡礼の家』などがある。

「2022年 『君たちが生き延びるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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