孤高のメス 第3巻: 外科医当麻鉄彦 (幻冬舎文庫 お 25-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409231

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  • 「宿命と諦めるしかない」

  • 2009/11/11開始
    2009/11/17読了

  • さて、海外でできて、日本でできない手術・・・
    このなぜ?を考えてしまいます・・

  •  当麻の母・峰子の容態は芳しくなかった。既に100%脳腫瘍を取り除くのは不可能とみられ、しゃべることもままならなくなり、排泄も食事も自分ではもうできなくなってきてしまった。一方、ようやく2歳幼児に対する生体肝移植の手はずが整ったということで、実川と共に当麻は手術に挑むこととなる。が、手術の最中に母・峰子危篤の知らせが入った・・・。

     いくら外科医といえど、脳は専門外である当麻。自分の母親に対してできることが限られていて悔しがる姿が切ない。その母親に対するありえない看護の現場を見てしまった時の彼が、珍しく感情的になっていたのが印象的。

  • すごく面白いというわけでもないが、読んでしまう。
    九州弁がステキ。

    しかし、教授ってのは、自分のことしか考えないのかね。

    2008年06月21日読了。

  • もともと肝移植の話を書きたくてはじめたお話なのだが、いよいよ肝移植になるとやはり、現実味が薄くなってしまうのは仕方ないか。移植、という問題をいとも簡単に、むしろシンプルに乗り越えてしまう主人公に、この辺りからやや腰が引けてしまい、ただ単に気持ちよく読んで行くことができなくなってくる。

  • 痔や乳癌の描写では、人の怪我や病気の話を聞くと、自分の該当部位が掻き毟りたくなるほどウズいてしまうという持病が出てしまって、挫折しかかった。なんとか斜め読みで読み飛ばしたけど…・・<br>
    この巻では、人の命が医者の出世の道具に当たり前のように成り下がっているという、見慣れた構造を改めて見せ付けられるね。空恐ろしい現実だ。<br>
    (2007/10/20)

  • 天才外科医当麻鉄彦が、外国での研鑚をつみ帰国し、田舎の総合病院で執刀する中、いろんな軋轢等になやみつつ新医療に取り組む。大学病院の実川と生体肝移植を試みる。実川への風当たりが強くなる中、まだ日本では法令化されてない脳死の肝移植を当麻は成功させ一躍脚光を浴びるが、昔からの肝移植学会とかの偉い面々からは四面楚歌となる。そんなおり母親の知人から台湾の病院に是非にと請われる。第三巻

  • 飽きずに読めます。
    一気に読みます。

  • 医療従事者ならちょっとわかる悩みに共感したり、外科用語を覚えたり、肉親が癌摘出手術を行ったときのことを思い出したりした。

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著者プロフィール

医師・作家。一九四三年愛知県生まれ。 京都大学医学部卒業。早くより癌の告知問題に取り組み、「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など、先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。医学学術書の他、小説やエッセイなど、著書多数。

「2020年 『緋色のメス 完結篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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