- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344433069
感想・レビュー・書評
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途中から、ノンフィクションではないかと思ってしまう。さすがの原田マハ節と感心してしまいます。
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こういう小説もあるのか。色々調べ込まれている、実話を元にしたフィクション。美術館へ行きたくなる!
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ゴッホとゴーギャン、二人の画家の生涯に思いを馳せることができる夢に溢れた作品だった。2019年に実際に落札された拳銃を元に書かれているので、もしかしたら本当にこんな出来事があったのかもしれないという夢を見せてくれる。
私はゴッホとゴーギャンの両者とも不遇かつ苦難に満ちた人生を送ったのだと思っていたけれど、彼らが幸せであったと信じたい、ただひたすら彼方の楽園を目指してタブローに向かったふたりは必ずしもふ幸せではない、という冴の言葉に驚いたし、そうであってほしいと思えた。
また、原田マハさんはキュレーターでもあるので、美術作品や画家、それを取り巻く環境に対する造詣の深さには改めて驚かされた。元々美術作品が好きなので新たな発見も多くできて楽しかった。 -
あまりにも有名なゴッホのピストル自殺
最後どこに落ち着くんだろうと思っていたら、なるほどそういう絡め方をするのかと膝を打った
流石の知識量と鮮やかな起承転結
やっぱりゴッホはスターなんだよな、ゴーギャンにはないものを持っている -
初めて読んだアートミステリ。
美術に関して全く興味がない私が読みながら
名前が出てきた絵画を調べてた。
興味がなかったものを本を通じて
興味を持たせてくれる。
これも読書の醍醐味だと思います。
私はゴッホの弟テオが大好きになりました。
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まあ!なんという本なんでしょう!!(良い意味で)
フィクションとは分かっていながらも頭がバグりますよ。(良い意味で)
事実の中にフィクションが混じってると、本当のような気がしますね。4章の「ゴーギャンの独白」は、本人出演のノンフィクション映画を観ているようでした。
わかっていますよ…わかってるんです。最後の解説にあったように、ジグソーパズルの欠けたピースを小説家であるマハさんは自由に埋めることが出来る…まさにそれなんですよね。5章のラストも鳥肌がたちました。やっぱりマハさんは凄い! -
絵画の知識がない人でも読み耽ることのできる美術小説ではないだろうか。
ゴッホとゴーギャン。私自身、名を認知しているのみで半解な状態。
序盤で、人物や場所などのカタカナが多く、逐一調べて読んでいたので、「絵画の知識を得てから読むべきだったかも」と後悔しつつ読み進める。
気づくと中盤から終盤にかけて 、あまりの面白さに手が止まることを知らない状態に。
自分が生まれるより100年以上も前の画家は遠い存在。作者は「作り話」と強調したが、史実も絡んでるとのこと。フィクションと分かっていても、「でもやっぱりこれは本当の話なんじゃないか」と錯覚させられ、そこにいる人物の来歴を聞いている感覚にさせられた。今まで感じたことの無い不思議な世界に飛び込んでしまったようだ。
今まで読了したミステリー系で、ここまで興奮させられることはなかった。原田マハの美術小説をもっと読みたいのではなく、読まないといけないと本能が言っているような気がする。 -
一丁のリボルバーから、こんなにも話が広がるのがすごい。実際はどうだったのかも気になるけど、こうだったかもしれないよねと、マハさんが聞かせてくれたような気分になった。
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美術史についてほぼ知識なしですが
表紙のひまわりとあらすじに惹かれて読みました。
ミステリーだけどアートが加わることで
自分にとっては新たなジャンルで新鮮でした。
知識がなくても読みやすく、
美術館巡りがしたくなる一冊で
他の作品も読みたくなりました!
また1人好きな作家さんが増えました。