- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344981225
感想・レビュー・書評
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思索
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セルフディフェンスのニュアンスで読んだ。他者がどうこうではなく自分がそうならないように。元気なときに検証しないとしんどいなと。ただ、ではどうするかの部分は知っておいて損はないヴァージニア・ウルフやヘルマン・ヘッセなどが具体例として挙げられていてわかりやすい。ただ、一般読者は専門家ではないという前提で謙虚に読む必要があると思う。えてしてそうだという程度の認識で慎重に検証、対応する必要があると思う。新書一冊で理解できれば専門家はいらない。どうするかの部分は人としての部分で本来当たり前のことのようなことのようだがだからこそ難しいのかもしれない。自分の視界だけで判断してはいけない。世の中にはもっと別な視界があるというような柔軟性が必要なのだとも思った。
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その名だけ知っていた境界性パーソナリティー障害について、ある程度知ることができた。
『境界性』の意味するところは健常と病気の境目との事だが、本書で紹介されている事例の幅が広すぎて何が境なのか混乱する。その意味でまだ正確にこの障害を理解できていない。ある例は妄想や幻聴を伴う明らかな病的状態であるし、別の例では思春期にありがちな少し精神が高ぶっただけの状態だと感じられるし、その振れ幅が大きすぎてよく解らない。ただほとんどの症例は明らかに鬱を発症していて、少なくとも鬱病よりは上位の概念であることを考えると治療が必要な範囲にあることは間違いなかろう。
この本を読んでいて、かつての部下に同障害と思われる女性がいたことを思い出した。非常に聡明で外見にも恵まれた人なのだが、二分法的な思考パターンかつ攻撃的な性格で当時は手を焼いた。こういう知識があればもう少し上手く対処できていたのにと後悔する。 -
460円【中古】
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2017.4.7 読了。
長いこと読み進めて、改善パートで行き詰っていたのをどうにか読み終えた。
当事者としては言葉の難しさに少し読みづらさを感じても、事例を読む限りは痛いほど理解が進む本である。
ただ、改善については当事者向けではなく、周りで当事者を支援する立場に向けて書かれているのが少し物足りなさを生んでいると思う。
前半の症例については当事者向け、改善策は支援側向けなので、使い分けが必要な本。 -
障害、と名前をつけてしまうのはどうなのかとは思えど、思い当たる節があちこちに。
聞くということ。 -
非常に参考になった