境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書 お 6-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981225

感想・レビュー・書評

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  • はぁ、なんていうか理解出来なかった感情爆発タイプさんはこれだったのかも…。うん、病気だと思えば…受け入れられるといえば受け入れられる、かな。自分が感情フラットなお蔭でほとほと理解出来なく困っていたんですが、対処法も載っていてちょっと助かった。

  • 「境界性パーソナリティ障害」という診断はなくても、怒りにあふれ、混乱している人に出会ったとき、自分はどのような役割を果たしたらいいのか。この本からヒントをもらいました。多くの事例に出会っている著者の「危機の時代を乗り越えさえすれば、必ず回復するものだ」という力強い言葉が頼もしい。

  • 立ち読み:2011/1/27

  • おなじ著者の『パーソナリティ障害』同様、あの人とかあの人とか、ネット上のおもしろい人々を理解するのに役立つ。

    境界性パーソナリティ障害も克服できるものだ、という強いメッセージがある。単に困った人を分析して批判する本ではない。前向きな対処の方法が実例とともに豊富に書かれている。

    しかし、239ページ、文章を書いたり人とやりとりしたりすることが改善につながるとあるが、私の知るおもしろい人々は本を何冊も出版していたり、ブログやSNSで沢山文章を書いているのに、誰一人成長が見られない。

    そしてたびたび、問題のある本を出版してネットで酷評されたり、ネットの発言でトラブルを起こしたりしている。

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    メールやチャットでのやりとりも、特定の信頼できる人との間で程よい距離を保って用いられれば、大きな支えとなる。
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    その「程よい距離を保」つのがあの人たちには非常に難しいようなんですが…。好意的なことを言っているうちは親しくしてくれるがし、少しでも批判すれば過剰に落ち込んだり激しく攻撃してきたりする。

    プロの療法士が取り組むのでないと、この方法でパーソナリティ障害を改善させるのは無理だと思う。

    と、ネット上のトラブルを鑑賞する参考書として購読してみたわけであるが、読み進めているうちに気がついた。十数年前に体験した結婚にまつわるトラブルというのが、まさに境界性パーソナリティ障害の人に振り回されていた実体験だったのではないか。

    対人関係が両極端で不安定、二分法的認知とともに矛盾した感情が統合されずに両立する不可解な心理状況。当時何も分からなかった自分は大いに戸惑い、相手の不誠実さに絶望し、結婚をあきらめるしかなかった。

    今になって、心の傷に納得のいく説明が与えられて、いくらか癒された気がした。

  • 概要を理解するには良いと思います。著者は本書で境界性パーソナリティ障害に苦しむ当事者や家族を励ましている印象を受けました。

  • 自分が気分の浮き沈み激しいゆえ、何か障害か?と思い手に取る。事例を参照するうちに、ワタシここまでひどくないと知る。この障害を知りたい人にはうってつけの入門書。

  • 子供への接し方が学べた
    過度な干渉はアイデンティティの形成を阻害する。
    少ない干渉は子供が愛に飢える。
    安心してチャレンジできる環境を作ってあげる事が大切だな。

  • この手の本は好きでいくつか読んでいるが、どうしても内容が被っているためか、印象が薄い。
    併記される症例について、大体はトムさんとかキャサリンさんとか市井の人のものを使うのだが、登場するのが著名人というところが印象深い。
    また、症状者と関係してゆく中での‘心得’を謳っているあたりも、珍しいといえば珍しいか。

  • 専門用語が使用されていたわりには、比較的分かりやすかった。再読したい本。

  • 夏に帰省していた段階から目をつけていた本。
    結局京都に帰ってきてすぐ大学生協で買ってしまった。

    再読の必要がかなりあり。
    ふつうに興味深いのもあるが、勘違いと言われても仕方がないけど個人的には他人事な気がしないのです、この障害。

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著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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