- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396110185
感想・レビュー・書評
-
【選読理由】
戦争ビジネス、普段日本で生活している中ではあまりにも馴染みがない領域の話であるが、そこで多額のお金が動いているということと、日本はその市場をおさえきれていないということはなんとなく知っている。
ーそんな状態から、その実を幾らか知りたいという理由で読んだ。
【概要】
本書は2005年に出た本であり、「最新の」というわけではないが、その道の専門家である著者によって、世界の民間軍事業者(傭兵)に関する歴史や事実を紹介している。
構成としては、
第一章:執筆のきっかけとなった事件
第二章:戦争ビジネスの歴史
第三章:紛争地帯の戦争ビジネス
第四章:アジアの戦争ビジネス
第五章:現代の戦争ビジネス
といなっている。
【感想】
概ね私が知りたいと思っていた様な知識を幾らか得ることができて、「こんな世界線で外交等が進んでるのか」といった発見があった。とりわけ、国連安保理の常任理事国がさしずめ「死の商人達」という表現は言い得て妙であった。
一方で、本書全体を通して「細かなケースの羅列」というような書かれ方をされており、一般的な本を読んだ時の様な「体系的な知識を得た!」という感覚には至らなかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の外では戦争はビジネス。
日本がいかに平和に映ることやら。
知らない人はこれは知らずに一生を
終えるのでしょうね…
だけれども、このビジネスが健常かといったら
ずばりノーと言えましょう。
特にある国が拒絶の態度を示しているのは
個人的な理由。そう、その国の平和なんぞは
二の次なわけです。
決してその国に平穏が訪れることはないでしょう。
もはや、人が人である以上
平穏、平和、とはいかないのでしょうね… -
冷戦が終結して、米ソで軍人が不要になった。軍縮だ。それらの技術、スキルを持った人たちが会社を興して、ビジネスとして戦争を請け負う。戦争のアウトソーシング化がアフリカでも進んでいる。
戦争がビジネスチャンスなのは周知の事実。
そのビジネスチャンスにどれだけ儲けられるかがカギになるのだろう。
紛争地にはビジネスチャンスがある。
兵器の展示場ではロッキード、ダグラス、ダッソー(フランス)など名だたる兵器メーカのトップクラスがやってきて明るく派手にビジネスをしている。 -
[ 内容 ]
二〇〇五年五月、一人の日本人兵士の戦士で俄かにクローズアップされた戦争代行業=民間軍事会社の存在。
その数は全世界に三〇〇社、総年商は一〇兆円を超すといわれる。
売春とともに人類最古の職業であるという“傭兵”産業が、現代において急成長したのはなぜか。
彼らは何を請け負い、どのような報酬を得ているのか。
彼らに戦争を委託する各国の思惑とは…。
著者は厳選した情報と自らの紛争地域での体験をもとに、世界の民間軍事会社の実態に迫る。
今や巨大なビジネスフィールドと化した戦争。
日本人、日本企業はこれからどう関わってゆくのか。
最新情報満載の画期的レポート。
[ 目次 ]
第1章 身近になった戦争ビジネス(民間軍事会社で働く日本人)
第2章 古代から戦争はビジネスチャンス(古代ギリシャの戦争ビジネス;パックス・ロマーナと傭兵団 ほか)
第3章 紛争地に戦争ビジネスあり(アンゴラのアメリカ人傭兵部隊;革命と戦争市場 ほか)
第4章 アジアの歴史を変えた戦争請負屋(義勇軍フライング・タイガー;CIAのスカルノ政権を倒せ ほか)
第5章 現代の戦争ビジネス組織(戦場に関するすべてがビジネス;収益率が魅力の戦争ビジネス ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
戦争は政治行為ではなく、経済活動
-
二〇〇五年五月、一人の日本人兵士の戦士で俄かにクローズアップされた戦争代行業=民間軍事会社の存在。その数は全世界に三〇〇社、総年商は一〇兆円を超すといわれる。売春とともに人類最古の職業であるという“傭兵”産業が、現代において急成長したのはなぜか。彼らは何を請け負い、どのような報酬を得ているのか。彼らに戦争を委託する各国の思惑とは…。著者は厳選した情報と自らの紛争地域での体験をもとに、世界の民間軍事会社の実態に迫る。今や巨大なビジネスフィールドと化した戦争。日本人、日本企業はこれからどう関わってゆくのか。最新情報満載の画期的レポート。
-
分類=戦争・経済・民営化・グローバル化。05年8月。