スーツケースの半分は

著者 :
  • 祥伝社
3.81
  • (114)
  • (296)
  • (198)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 1630
感想 : 249
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634810

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人生初のドキドキ一人旅から、
    そっと別れを告げる死出の旅まで
    様々な形の旅が登場する連作短編集です。

    何かをつかみたくて旅に出る人
    反対に旅に出たことによって何かを手放した人、
    旅の結果は人それぞれなのだけれど
    出かける前には見えていなかった自分の思いが
    帰りには見えていたとしたら、それだけで
    その旅は大成功なのだろう。
    あ~、どこでもいいから今すぐ出かけたい、
    旅に行きたいぞ~~~!

  • それぞれの旅行のやり方があり盛りだくさんだった。

  • 星3.5
    あるひとつのスーツケースをめぐる連作短編集。あいかわらず近藤史恵はうまく、あっという間に読めた。
    もっと、著者の旅行ものを読みたい。

  • とあるスーツケースをめぐる何人かの物語で、
    どれも読み終わって少しいい気持ち、元気になれるというか頑張ろうと思えるようなそんな気持ちのいい本でした。
    それがまた繋がっているのが良い。
    みんなそれぞれ悩みがあるよね〜って思えるような温かい気持ちになる。
    そろそろ旅に出たい

  • 休日で、予定なし。天気はくもりで、結構寒い。
    ブランチを食べながら家で黙々と読んでいて、思った。
    旅はやっぱり、した方がいいなと。
    少し無理をしてでも、不安や面倒臭さと戦ってでも、した方がいい。
    無駄な旅なんて絶対にない。
    気づきや、学びや、成長がある。
    自分も特に旅好きではないし、面倒だなと思ってしまうタイプなのだけれど、久しぶりに海外にでも行こうかな、と思った。
    危険な土地に行くのでも、リッチな定宿に止まるのでもなく、ザ・観光の緩さが丁度いい。
    「生きて帰って来たら成功」の大らかな気持ちで。

  • 『花が欲しいときは花を買うし、コーヒーが読みたいときはコーヒーを飲むのよ。大きな望みは叶わないことが多いんだから、小さな望みを叶えてあげても良いでしょう』
    ...なんだか、切なくもなったしくすぐったい気持ちにもなった。

    『ひとりで、自分の行きたいところに行ける自分になる。』

  • 最終話。
    あー、そういうことだったのかと胸がいっぱいになる。

    1つの青いスーツケースと、
    そのポケットの中に入っていたメモ。
    「あなたの旅に、幸多かれ」
    誰かの幸せを祈ることも、
    少しのきっかけが一歩、次のステージへ向かう勇気になることも
    とても素敵だなと思った。

  • 真美のエピソードの中にちょっとキツイものが一つあってびっくり。

  • 旅に出たい!
    コロナでなければ…とまた思った。

    ♯美味しい本で知った作家さん

  • 一つのスーツケースにまつわる人たちのお話。それぞれの人が旅を通して自分と向き合い、一皮むける様子は勇気をもらえました。

全249件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

近藤史恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×