スーツケースの半分は

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 1633
感想 : 249
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634810

感想・レビュー・書評

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  • 「たとえぼろぼろになったとしても、スーツケースはパーティバッグよりもいろんな風景を見ることができるだろうと。」

    旅じゃなくてもいい。
    なにか行動することで、出会いがあったり、発見したり。
    そして、それはやり続けなくてもいい。
    休む時があっていい。

    そんな気持ちになった本でした。

  • 小説NON2014年7月号〜2015年2月号に掲載された8編に書下ろし1編を加えた9編の連作短編を2015年10月に刊行。青色のスーツケースをバトンがわりにして、女性の旅を描く、連作。軽めのありふれたお話で、心に残るものはなかったです。

  • 青いスーツケースにまつわる短編集だけど、全てか繋がってて、最後にほんわかする感じが心地よかった。

  • ふと、アン・ブラッシェアーズ「トラベリング・パンツ」を読みたくなってきた。

  • ☆4つ

    良い本でした。とある文芸雑誌に連載した8編の短編に、この本にするために書き下ろした1編を加えた合計9編の連作短編集というやつです。連載のままに載ったのっけから7編までは大変面白い作品でした。ところが8編目の書きおろし作品がどうにもいけない。そしてそこから無理やり繋がる最後の作品は最悪でした。連作短編集というのは結構むづかしいものです。特に終り方はすごく難しい。近藤さん、また良い作品を書いて下さい。高言すまぬ。

  • 青いスーツケースを手にした女性たちの連作短編集。
    すごい旅に行きたくなったし、決して、旅での楽しいことばかりではなく、辛いことも乗り越え、前向きに歩き出す女性たちの姿には共感が持てる。

  • 自分で読みたかったのと、音訳で読むために買った本。
    自分の好きな本を音訳できるのは楽しい。
    スーツケースを狂言回しに、4人の仲良し女友達の旅とスーツケースにまつわる話が連作短編で書かれています。
    「三泊四日のシンデレラ」と「青いスーツケース」の話が好きです。読んでいると海外旅行に行きたくなります。

  • とある女性がフリーマーケットで出会った青いスーツケースにまつわる連作短編集。
    その女性の手から学生時代の友人4人組へ、そしてそのスーツケースのルーツに繋がって行くという、見事な構成でした。
    青いスーツケースを手にした女性とその友人たちが自分と同世代で、それぞれの想いが交錯している点も自分と似ていて…たくさんの共感がありました。
    故に各々の葛藤が手に取るように分かりジリジリする様な気持ちにもなるのですが、全体的にどの章も良い終わり方をするので希望も持てました。

    「やりたいことを誰かの決断に委ねたまま、ずっと宙ぶらりんのままにするのはいやだ。」というセリフに背中を押して貰いました(^^)

  • 表紙のスーツケースに一目で心奪われた。
    こんな感じに、導かれるように、私も旅に出てみたい。

    少しほろ苦いエピソードもあるけれど、それでも前向きに人生を歩んでいこうって気持ちになれるいい本に出会えた。

    これは旅行の話ではなく人生という旅の話なのだなと理解した。

  • 青いスーツケースがいろんな人の間を回りながらその人の日常を描く。
    普通に生活してて他の人には分からないその人の現状をさらりと描いてて読みやすい。
    そうそうみんな実はいろんな事考えて生活してるよねー分かる分かる。そんな話し。
    読みやすく、みんな幸せになぁれって思いながら読んだ。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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