ひと

著者 :
  • 祥伝社
3.94
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  • (13)
本棚登録 : 5556
感想 : 657
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635428

感想・レビュー・書評

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  • 出会ってしまったな〜

    ブクログ生活最高ですね

    小野寺史宜さんの文書の感じ合う
    自分とすごく合う
    他にもいろいろ読んでみたいと思いました
    (すぐに『まち』が控えてますが)

    そして中身ですが
    いい感じだな〜と思いました(なにそれ)
    そしてこの物語をいい感じだな〜と思える自分もいい感じだな〜と思いました(ほんとなにそれ)

    なんというかこのお話にちゃんと共感できる自分、悪くないね

    の割に★4ですがw
    いや多分小野寺史宜さんはもっとすごいの来るなこれ
    その時のために★5は残しておこうの★4です

  • ラストシーンのあまりのシンプルさに驚いたけど、すごく良いと思った。
    タイトル通り、人を描いた物語。
    読み進めるうちに、主人公 聖輔の未来を応援したくなった。あとすごくコロッケを食べたくなった(笑)



  • 会話も多く、淡々とつづられていく物語は読みやすく、サクサクどんどん読み進められるほど。
    でもどこかしら心に響く言葉がちゃんと心に残っていく。
    そしてそれらが読後に蘇ってきてゆっくりじんわりきた作品だった。

    人、ご縁…
    聖輔の人柄に時には危うさも感じたけれど、やっぱり人って、その人柄が人を呼ぶんじゃないか、その人柄が縁を引き寄せるんじゃないかと感じた。

    一人じゃない、頼っていいんだよ、その言葉に聖輔はどれだけの思いが涙と共に溢れ出ただろう。
    肉親以外の人との出会いから、どれだけ多くの温かさに触れどれだけ多くのことを学んだんだろう。
    大切なもの…人に代わりはいない、譲れるものはあっても譲れない人、譲りたくない人がいる。
    この一歩にたしかな成長を感じた。

    誰かがちゃんと見ていて理解してくれて、手を差し伸べてくれる、一人じゃないよ、頼っていいんだよって言葉をくれる…そんな人の温かさが広がる、感じられる世の中だと良いな。

    • くるたんさん
      全然愚痴じゃないよ♪

      こうやってここはどうだった、こう思った、とか、いろいろなこと言えるのって、リアル読書会みたいで楽しい( ˃̵͈ ˂̵...
      全然愚痴じゃないよ♪

      こうやってここはどうだった、こう思った、とか、いろいろなこと言えるのって、リアル読書会みたいで楽しい( ˃̵͈ ˂̵͈ )♡

      また同時期に(なんせ記憶が危ないから)同じ作品を読めたら、語ってねーー٩(˃̶͈̀௰˂̶͈́)و
      2019/03/31
    • 虎徹さん
      ゆっくりじんわり、、、できました(^^)
      ゆっくりじんわり、、、できました(^^)
      2023/03/17
    • くるたんさん
      虎徹さん♪
      この作品、良かったですよね(*^^*)
      虎徹さん♪
      この作品、良かったですよね(*^^*)
      2023/03/17
  • 両親が急死してしまい、何とか独り立ちしていく20歳の男の成長の1年の物語…

    最初から不幸が続くけど、悲壮感もなく
    久々に安心して読める単純にハッピーエンドなお話!

    一番最後のページの主人公の言葉はそれを言うんだろうとわかってはいるんだけど、実際にページをめくって
    その言葉を見て、読んでみると鳥肌が立った

    読後感はとても良いサクッと読める良い小説だと思います。

  • いい言葉がたくさん詰まっていて読み終わってしまうのがもったいないくらいでした。
    『ひと』というタイトルの意味がわかり奥深さを感じました。
    よかったぁ〜。

  • 柏木聖輔、両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。

    「いいことがありますように。というか、もういやなことがありませんようにって。」
    聖輔のその気持ち凄くよくわかる。いやなことって続くし、重なるし。

    聖輔はたったひとりになってしまったけど、色んなご縁がどんどん広がってもうひとりっきりではない。周りを見れば親切な人がたくさんいる。誰かと話せることの幸せを感じる。

    「大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。」
    この文章凄く心に響く。忘れたくない。

    全体的に重苦しくはなく前向きな気持ちで読める。いい言葉もたくさんある。
    ほっこり軽い読書がいいなと思う時におススメです。
    ただ、全体的にちょっと淡白で、ガッツリ読みたい時には物足りなさを感じるかも。


    難しいとは思うけど、私は、大学をやめて欲しくなかった。
    奨学金は確かに借金で、そこは重要な部分。もちろんよく考えないといけない。
    だけど本来、奨学金は聖輔みたいな人の為にあるものではないかとも思う。
    借りる金額も選べるし、真面目な聖輔ならきちんと返せたと思う。
    大学名もバッチリ書いてあって、授業料など年間いくらかかるか見てみたけど、お母さん凄く苦労して大学に行かせてくれていたと思う。もう少し辞める時の苦悩を描いて欲しかった。

    友達に、合鍵を渡し部屋を自由に使わせる、貯金額(100万円)を簡単に教える、ラインのIDを大声で教える。
    これからひとりで生きていくのに危機管理もなってなくて 心配。いい子過ぎる、聖輔は。

    青春小説があまり得意なジャンルではないのでちょっと辛口な部分もあるけど、いつもと違うジャンルを読めて良かった。本屋大賞に感謝。

    • あいさん
      くるたん♪

      こんばんは(^-^)/

      もうお母さん目線だから厳しくなっちゃった(笑)
      でも、本当にいい言葉もあるのでいい読書に...
      くるたん♪

      こんばんは(^-^)/

      もうお母さん目線だから厳しくなっちゃった(笑)
      でも、本当にいい言葉もあるのでいい読書になると思うよ。

      青葉って女の子がちょっと好きになれなくて、くるたんが読んだら聞いてほしいわ(*≧艸≦)
      それと合鍵を貸した友達がしたこと。
      このふたりが青春小説って感じね。

      コロッケも書きたかったんだけど、もうすでに長くなったので我慢した(笑)
      好きな文章がもうひとつ。
      「揚げ。たぶん、人類がしたなかでもかなり高度な部類の発明。」
      揚げ物のことね。コロッケをサクサクしたくなること間違いなし✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      2019/03/11
    • くるたんさん
      なるほどね♡

      私も母目線になりそうよ(⁎˃ᴗ˂⁎)

      今月中には読めそうよー♪
      なるほどね♡

      私も母目線になりそうよ(⁎˃ᴗ˂⁎)

      今月中には読めそうよー♪
      2019/03/11
    • あいさん
      くるたん♪

      私たちやっぱり母目線よね(*≧艸≦)
      今月中!それは楽しみ♪
      私は今知念さん、早く読み終わりたいわ(^-^)/
      くるたん♪

      私たちやっぱり母目線よね(*≧艸≦)
      今月中!それは楽しみ♪
      私は今知念さん、早く読み終わりたいわ(^-^)/
      2019/03/11
  • 2019年のことですが~本屋大賞にエントリーされていたので読みました。
    2位になったんですね。
    突然、家族を喪い、一人になってしまった青年だったが…
    優しい気持ちになれるお話です。

    柏木聖輔は20歳。
    父は事故死、母が女手一つで大学に進ませてくれたが、ある日、急死してしまいました。
    途方に暮れる聖輔に世間の風は冷たく、わずかな貯金の一部を親戚に騙し取られてしまう羽目に。
    やむなく、大学を中退することにしました。
    空腹を抱えて、とある商店街の総菜屋さんの美味しそうな匂いに吸い寄せられるように近づいたとき‥

    素直な文章で、大変な危機が淡々と描かれ、そんなことがあるのか?!という気がちょっとしつつも、わかりやすいので自然に読み進められます。
    転がるように起きていく出来事に、はらはら。
    それでも善意の若者にはちゃんと、いつかは親切な人との出会いがあるのです。

    色々な人がいる。
    気の合わない人も狡い人も、面白い人もあたたかい人も。
    支えられ、支え合って、生きていく。
    重厚な傑作というのではありませんが、丁寧に気持ちがつながっていく様子が描かれていて、共感出来ます。
    この本を読んで欲しい、誰にでもおススメできる、
    本屋大賞2位も納得ですね。

  • 純粋で汚れのない作品です。

    高校生の時に自損事故で父親を亡くし、二十歳で母親までも亡くす。

    兄弟や仲の良い親戚もいない。

    主人公の柏木聖輔は想像もしていなかったタイミングでたった1人ぼっちになってしまう。

    そんな聖輔の成長物語に感動させられました。

    説明
    内容紹介
    たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

    両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。
    見えなくなった未来に光が射したのは、
    コロッケを一個、譲った時だった――。

    激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!


    母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の
    僕を東京の大学に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
    全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せ
    ない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、買おうとしていた
    最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。

    そんな君を見ている人が、きっといる――。
    内容(「BOOK」データベースより)
    両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋、見えなくなった未来に光が差したのは、コロッケを一個、譲ったときだった…。

  • 本屋大賞の候補作なので読みました。
    初めての作家さんです。
    他にも候補作を読んで、これで5作目ですが、今のところ私はこの作品が1番好きでした。

    主人公の柏木聖輔は十七歳で父を交通事故で失くし、二十歳で、母親も突然死してしまいます。
    手元にあったお金の150万円のうち60万円は親戚に騙しとられ、残金が90万しかなく、大学を中退します。
    そして、ちょっとした縁があった惣菜屋の「おかずの田野倉」で調理師を目指して働き始めます。

    聖輔の父は四十七歳で亡くなってしまいますが、私の父も五十歳代で突然死したので、聖輔の不安な気持ちはとてもよくわかります。
    頼るものがなくなって、いきなり一人で世の中に放り出されたら本当に心もとないだろうと思います。
    私は、もうただ泣いてばかりいましたが、聖輔は自分の力で、折れることもなく、目標を持って、自立していこうと考えて進むのが立派です。
    「清貧」という言葉が浮かびました。
    だから、聖輔の人間性に「ひと」が集まってきて助けてくれるようになったのだと思います。

    個人的な思い入れ度から、本屋大賞、受賞して欲しいです。

    • 虎徹さん
      たまに食べるラーメンがとても楽しみだったりして、そういう感覚も良いですよね(^^)
      たまに食べるラーメンがとても楽しみだったりして、そういう感覚も良いですよね(^^)
      2023/03/17
    • まことさん
      虎徹さん。初めまして♪

      フォローありがとうございます。
      この作品本当にお好きなんですね。
      YouTube途中まで拝見したのですが内...
      虎徹さん。初めまして♪

      フォローありがとうございます。
      この作品本当にお好きなんですね。
      YouTube途中まで拝見したのですが内容は知っているので途中までしか、見ませんでした。ごめんなさい(__)。
      こちらからも、フォローさせていただきます。
      よろしくお願いいたします。
      2023/03/17
    • 虎徹さん
      いえいえ!途中まででも見ていただけて感激です(^^) 好きな作品の感想動画とかあったら見たいなと思いつつ、あんまり小説の解説チャンネルがな...
      いえいえ!途中まででも見ていただけて感激です(^^) 好きな作品の感想動画とかあったら見たいなと思いつつ、あんまり小説の解説チャンネルがなかったので作ってしまいました(笑)
      2023/03/17
  • 20歳にして天涯孤独になってしまった青年の話だけど悲壮感がなく、じわじわと温かさを感じられる作品。心から応援したくなる主人公。幸せになって欲しい。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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