天使の影 ~アドリアン・イングリッシュ1~ (モノクローム・ロマンス文庫)
- 新書館 (2013年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403560156
作品紹介・あらすじ
LAでミステリ専門の書店を営みながら小説を書くアドリアン・イングリッシュの元をふたりの刑事が訪れる。従業員であり友人のロバートが惨殺されたのだ。前日レストランで口論して別れたアドリアンに、殺人課の刑事・リオーダンは疑いの眼差しを向ける。調査に乗り出したアドリアンだったが、犯人の深い憎悪と狂気はやがてアドリアンに向かう。彼の危機に飛び込んで来たのは-!?それぞれの運命と向き合う男たちを描き上げたM/Mロマンスの金字塔、ついに刊行。
感想・レビュー・書評
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長年気になっていたM/M作品。
強面刑事×心疾患持ちの書店店主
ミステリとしてもBLとしても弱くないか…?というのが率直な感想だけど1・2巻同時刊行と知り納得。
翻訳(というか元の文?)は独特な感じ。
主人公アドリアン視点で話が進むけど、あっちこっちに話が飛びがちで「ん?いま何の話?」と読み返すことも多々あり。読みながらこちらの雑念が増えるタイプの文章。
海外特有のジョークや皮肉の掛け合い台詞も多く、ここぞという場面でキャラの感情が伝わってこずキャラクター像も掴み辛かった(特にリオーダン…)。
全体的にBLというより、アメリカの社会風刺的側面が強いなと感じました。
"ゲイ"が世間にどう見られ扱われるのか、また立場や環境が違う中でゲイとして生きる男達を生々しく描いていて興味深い。
出会い編としても初歩の段階なので
今後どの様に恋が進展していくのか、ミステリ作品として展開していくのかゆっくり追っていきたい所詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〈著者紹介〉
ジョシュ・ラニヨン
ゲイ・ミステリ作家。複数の受賞歴を持ち、十年以上もジャンルの先端を走り続けている。ゲイ小説ジャンルからスタートし、M/Mジャンルを牽引して流れを作ってきた作家の一人。ミステリからアクションまで幅広く執筆
海外物、初ラニヨンです。
読みやすい翻訳、魅力的な主人公、殺人事件が絡むなかなかのサスペンス物でした。
差別、同族嫌悪、家族との確執…孤独な主人公でちょっと悲しい作品ですがとても魅力的でした。
まだまだ続くシリーズなので嬉しい♪
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2023/10/11
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2023/10/11
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2023/10/11
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アドリアンとリオーダンの出会いの話。
アドリアンがどんどん事件に巻き込まれ、どう解決していくのかとてもハラハラした。出会いの話ということもあり、二人の間に明確なロマンスは描かれない(2巻から期待かな?)
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最初は読みにくくて最後まで読めるか心配だったけど途中からはすらすら読めた。相手に惹かれているところで終わってるので今後どうなるのか謎も多くて楽しみ。
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アドリアン・イングリッシュシリーズ一作目。
M/Mのミステリー。
面白かったー!
こういう翻訳の文体好き。
お洒落な雰囲気も良い。
ミステリー部分はそんなに深い物じゃないんだけど、面白かった。
そして、何よりアドリアンとリオーダンの関係がどうなっていくのか気になる!!!
1巻なので、ホントに序章。
続きも読むの楽しみだなー! -
LA警察×書店員。
ミステリ要素が多いので犯人が気になりするする読めた。
M/Mは日本のBLと違った雰囲気があっていいな。わたしは愛だの恋だのだけに悩んでるものよりかこっちのほうが好みだった(もちろんBLは大好き)
主人公がおそらく攻めになるであろう男とは違う人と体の関係を持ったりするので、そういう点が気になる人は注意したほうがいいかもしれない。
ふたりの関係性は全然始まったばかりなのでこれからが楽しみ。 -
主人公二人の距離感!!
続きが楽しみ…… -
アメリカのミステリードラマのようだった。
人間関係が複雑で過去には何かあって、色々なところで事件が起きて、忙しい。
事件は解決しこれからどう続いていくのだろうか。 -
ミステリーとしてはもう1捻り欲しい。
リオーダンの設定もストーリーが進むごとにブレてくるようで、著者もまだ決めかねていたのだろうか?
次巻以降では設定も落ち着き、話の展開も面白くなるといいのだが。 -
面白かった。恋愛要素は薄めだけど(というか本命とは始まってもいない)それがよい。
犯人については伏線が結構あるので、わりと万人向け。少しずつ真相に近づいていく物語に、じれじれしながら読み進めていけました。
タイトルが犯人を示唆しているので、わりと早く某台詞でああこれ!って思う。そして、その流れで読んでいったので、なんだか犯人が可哀想になってしまうことに。そのせいか、ジェイク×アドリアンの関係性にあまり萌えられず。まあ、まだシリーズ一作目だから気長に待つ構え。次巻が楽しみ。 -
始めてのM/M小説読了。著者Josh Lanyonがゲイということで本物だと思い心して読み始める。読了後の感想としては世界中で萌えると感じるポイントは共通しているということ。日本の女子たちの間で興隆している文化はファンタジー半分に思っていたがあながち間違いでもないのかもしれない。自分が推理諸説が苦手というのもあるかもしれないがミステリの内容よりも主人公アドリアンに共感する物語だった。シリーズ一作目でジェイクとの関係は殆どといいうところなので今後が楽しみ。
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初M/M
ミステリ色が強くて萌えとか恋愛要素よりハラハラドキドキの方が強かった
最後までどうなるか分からなくて一気に読み切ってしまった
シリーズものだそうなので続きが楽しみ -
初のm/m。
海外ミステリードラマがだいすきなので、楽しく読めました。
元々日本のいわゆるBLにもさほど抵抗がないのもあるかもしれません。
ミステリーという意味では、ラストが駆け足だったのが残念です。そのあたりもある意味海外ドラマっぽい?
BLはファンタジーなんだなあと思うほど、差別用語、表現がたくさん出てきます。
そして主人公含むゲイの登場人物達は皆自らもそういった表現で皮肉を言う。
そういった面でも、翻訳m/mは良かったです。
2015.04.30 -
翻訳M/M。
日本と海外で会話のテンポやライフスタイルが違うので少々とまどいつつも根本的な萌えは海を渡っても共通なんだ!と思わせてくれた名作です。
ミステリ&サスペンス要素もありで海外ドラマを観ているような感じ。
二人が惹かれあいつつも反発してジリジリ焦らしてくるのも嫌いじゃないんだぜ!
この巻だけだとまったく進展してないので可及的速やかに2巻に入りたいと思いますw -
Whoは途中で怪しいと思った人がやっぱり…だったし、Whyも動機が理解できるような出来ないような、でもまぁ有りがち?で、ミステリーとしてそこまで捻りがあるとは思えなかったけど、何故だかそこそこ面白かったです。人間関係がこれからどう転がっていくのかが気になるからかも知れない。雰囲気も良かったし。その楽しみは2巻以降かな。この翻訳は読みやすいと思います。
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海外小説っぽいのりだった。というかゲイ小説っぽい?
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そう、こういうのが読みたかったの!!!!
BLつーか普通にゲイ要素が入っているけども、それ系の描写が(やってることの中身はともかく)控えめで、普通に小説としてエンタメしている作品を。
面白かったっす。
アドリアンとリオーダンの関係性にどぎまぎをみせつつも、あくまで話の主軸は、誰が犯人やねん!!というハラハラわくわくで。
恋愛恋愛してないのが好!!!!! -
1.2巻を読了。この作品が同時発売なのは、1巻じゃ日本のBL作品に慣れた人達が納得できないからなんですね。
屈強な刑事×書店経営兼小説家です。
2巻でやっと恋人同士になれたなんて、展開としてはなんてゆっくりなんだろう・・・。いや、素晴らしい焦らし展開なのですが(笑)
と、言っても2巻の攻の純情たるや、可愛すぎる!!
わぁ!いい大人の男がこの態度!!と、悶えました。
生粋のゲイである受と、ゲイであることを受け入れられないバイの攻。それはそれは、攻の屈折した繊細なハートのひどいこと・・・。
受に魅かれ、愛してしまっているのに、手が出せない。
うーん、私生活ではもっとすごいこと(!)してるってのに、どうなんだろうこの二の足どころか3も4も踏んでいるこの感じ。
じれったいね~と思いつつ、にやにや♥
3巻も夏に出るそうなので、今から待ちどおしいです♪
アドリアン・イングリッシュシリーズ(2013年現在2冊続刊あり)
1.「天使の影」
2.「死者の囁き」 -
深く優しく甘いのに残酷な、ゲイ文学独特な香りがありながらも、どこまでもエンターテイメントで、読む者をワクワクさせてくれ、更に楽しく切ない小説です。
主人公のアドリアンが経験する世界は、ゲイでなければ経験しない世界であり、それは、単純にマイノリティーという枠には収まらない、複雑なこの世界を美しくも陰鬱に切りとって描いています。それでいて、米国のハリウッド映画のような、明るさもあります。 -
これは二冊同時発売で正解ですね。まだらぶに到底届かない一巻。ミステリとして面白いです。