妙な線路大研究 首都圏篇 (じっぴコンパクト新書)

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408339788

作品紹介・あらすじ

いつも乗ってる電車の経路。そこがまっすぐ、そこでカーブ。

そんな線路のルート取りには、複雑な歴史が眠っています。



当たり前すぎて誰も気にもしなかったところ、

「定説」が実はそうでもなかったところ。

大好評「東京篇」に続き、今度はカラーページも交えて

神奈川・千葉・埼玉、さらには茨城・栃木・群馬県に広げて

「首都圏篇」として19の線路を、わかりやすい地図とともに解説します。



【第一章】クネクネの線路には歴史がある

なぜ品川~大崎は急カーブなのか?

なぜ上野公園直下の京成線はジグザグに曲がるのか?

なぜ八高線の経路がねじ曲げられたのか?

なぜ野田線が直線で新京成線が曲がりくねるのか?

なぜ千葉駅はY字の付け根にあるのか?

なぜ両毛線はジグザグの路線なのか?

なぜ常磐線は大きく迂回して水戸に入るのか?



【第二章】ゴチャゴチャの線路には理由がある

なぜ西武新宿線と西武池袋線は途中で交差するのか?

なぜ多摩湖周辺の西武線の線形は複雑怪奇なのか?

なぜ大井町付近の鉄道は錯綜しているのか?

なぜ武蔵小杉に鉄道が集中するのか?

鶴見線の不思議な路線図

なぜ横須賀線と京急線は久里浜を目指したのか?

なぜ京葉線だけ東京駅と直交しているのか?

なぜ成田に向かうJR線は2系統あるのか?



【第三章】まっすぐすぎる線路にはウラがある!?

なぜ東横線は平地を避けて日吉の丘を突っ切るのか?

なぜ横浜線はまっすぐに線路を敷けたのか?



【第四章】ドン詰まりの線路には事情がある

なぜ大師線は小島新田まで延びているのか?

なぜ横浜こどもの国は独自の線路をもっていたのか?

感想・レビュー・書評

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  • 東京編に引き続き読みました。今回は少しだけお屋敷語りが出ましたな(この作者、東京が絡む本を出すとメインが地形であろうと鉄道であろうとお屋敷の話を延々とする癖があるので……)
    今回は東京都区内と東京の近郊で、首都圏編というほど広い範囲ではありません(両毛と水戸があるから一応首都圏なのか?)。

    この手の本に共通しますが「なぜ〇〇なのか」というお題を立てながら問いには答えきれてないものが散見されるように思えます。まぁ鉄道史豆知識としては成立しているので、本としては成立しているのですが……

  • 現在のJR線の中にも、戦前期に私鉄として敷設された路線が少なくなかったことは、とても新鮮に感じられた。また、各路線の不思議な方向転換にも、それぞれの理由があったことが分かり、疑問が解消された。時代によっては鉄道敷設への軍隊の影響も見られて、時代背景と合わせて新たな見方ができることにも驚かされた。なかなかに奥深い世界でした。

  • うららさんリリース

  • 古い地図と地形と文献を正確に捉えているからわかりやすかった。

  • タイトルに首都圏編とあり、特に東京・埼玉・千葉・神奈川の都心に近いエリアについて多く解説されている。山梨については書かれていなかったと思う。全体的に図解が多い点は読みやすいが、文の内容は割と専門性が高いので難しい。自分がよく知っている地域のページは楽しく読むことができた(知らない地域だと地名や文化がわからなくて難しかった)。

    44ページ
    「現在の千葉県が誕生するまで、北部の下総地域には佐倉に県庁を置く印旛県があり、南部の上総・安房地域には木更津に県庁を置く木更津県が成立していた」
    →印旛と木更津に分かれていたことも、北が下総で南が上総ということも知らなかったので新たな学びがあった。

    140ページ
    「都心に近い中央線沿線は関東大震災後に人々の移住が進み」
    →これも知らなかった。なんとなく、昔から人が住んでいるイメージを持っていたけど意外と最近100年くらいに移住してきた人が多くいるということになる。たしかに自分の経験則で考えても、中央線沿線に住んでいる人には大昔のご先祖から住んでいるイメージはない。都内は便利なので移住が起こりやすいし、田舎と比べて土地に縛られない人が多いだろうから、よく考えたら当たり前の話なのかもしれないが。

  • 自分に縁のある地域・路線の話が多かったので手に取ってみた。
    正直、既知のこともあったり、また筆者の説についてはもう少し説得力が欲しい箇所もあったりはしたのだが、実際に乗って、現地に行って確かめたいという気持ちをとても高めてくれた。早速、神奈川と東京で取り上げられたところには行ってみようと思う。

  • いつも乗っている電車の線路にも隠れた歴史がある。本書を読んで初めて気づき納得することが多かった。気楽に読め楽しい一冊。

    表紙になっている東横線と新幹線が日吉を通る理由と先日水害被害のあったタワマンの武蔵小杉の旧河川敷が特に良い。

    今昔の地図の比較で見えてくる隠れた歴史は歴史テツには垂涎。

  • 歴史的な鉄道の敷設の経緯による成り立ちからふしぎな路線を解説。
    もうちょっと読みやすければ良かった。

  • 【第一章】クネクネの線路には歴史がある
    なぜ品川~大崎は急カーブなのか?
    なぜ上野公園直下の京成線はジグザグに曲がるのか?
    なぜ八高線の経路がねじ曲げられたのか?
    なぜ野田線が直線で新京成線が曲がりくねるのか?
    なぜ千葉駅はY字の付け根にあるのか?
    なぜ両毛線はジグザグの路線なのか?
    なぜ常磐線は大きく迂回して水戸に入るのか?

    【第二章】ゴチャゴチャの線路には理由がある
    なぜ西武新宿線と西武池袋線は途中で交差するのか?
    なぜ多摩湖周辺の西武線の線形は複雑怪奇なのか?
    なぜ大井町付近の鉄道は錯綜しているのか?
    なぜ武蔵小杉に鉄道が集中するのか?
    鶴見線の不思議な路線図
    なぜ横須賀線と京急線は久里浜を目指したのか?
    なぜ京葉線だけ東京駅と直交しているのか?
    なぜ成田に向かうJR線は2系統あるのか?

    【第三章】まっすぐすぎる線路にはウラがある!?
    なぜ東横線は平地を避けて日吉の丘を突っ切るのか?
    なぜ横浜線はまっすぐに線路を敷けたのか?

    【第四章】ドン詰まりの線路には事情がある
    なぜ大師線は小島新田まで延びているのか?
    なぜ横浜こどもの国は独自の線路をもっていたのか?

  • 「鉄道の謎」系の本は数多あります。そして、その内容は、他でもよく聞くような内容だったりするんですが、本書で書かれている内容は、初見のモノが多かったです。大井町付近の話とか、武蔵小杉付近の話とか、東横線の話とかは、初見でした。

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著者プロフィール

1963年愛知県生まれ。文筆家、歴史探訪家。
地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う。
著書に『妙な線路大研究 東京篇』(実業之日本社)、『鉄道歴史散歩』(宝島社)、『ふしぎな鉄道路線』(NHK出版)、『地図と愉しむ東京歴史散歩』シリーズ(中央公論新社)など多数。

「2021年 『妙な線路大研究 首都圏篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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