Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550183

感想・レビュー・書評

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  • タイトル「Re‐born」の通り、「再生」がテーマの短編集。

    7人の作家さんの短編集なので、色々な作風を楽しめます。

    既読の作家さんは、瀬尾まいこさん、伊坂幸太郎さんのみ。

    どちらも個性が感じられる作品でした。

    瀬尾まいこさんは、『戸村飯店 青春100連発』の原型となっている短編だそうです。

    未読の作家さんでは、福田栄一「あの日の二十メートル」が良かったです。

    志望していた大学からは遙かにランクの落ちる大学に入学したばかりの主人公。

    授業もサークルも思い描いていた大学生活からはかけ離れていて、大学に行く気も起きず、市民プールに通う毎日を過ごしていました。

    市民プールで、80過ぎのおじいさんに水泳を教えることになり、自分自身にも変化が…

    内容がストレートで分かりやすくて良かったです。

  • 伊坂幸太郎好きで手にとりましたが、
    中島京子の鼻にまつわる話が面白かった!
    このハッピーでユーモアのある緻密な妄想ワクワクワールド大好きです。
    こんな話が他にもあれば読みたい!

  • 7人の作家によるアンソロジー
    「あの日の20メートル」大学生活に疲れた青年が一人の老人に水泳を教える話、少し距離をとった2人の交流が少しずつあたたかく明るくなるようでよかった。
    「コワリョーノフの鼻」なんだかんだと周りくどくめんどくさいけどラブラブ夫婦の話でした。
    伊坂幸太郎の「残り全部バケーション」と瀬尾まいこの「戸村飯店」は別に一冊ちゃんと読んでみる予定。

  • 瀬尾まいこさんの話が基本的に大好きなので、今回も安定の良さでした。
    あの日の二十メートルもよかったです。
    (個人的な好みでは登場人物が亡くなるのがいただけないですが...)
    前半作品3つが、どれもよかったです。

  • 伊坂幸太郎/瀬尾まいこ/豊島ミホ/中島京子/平山瑞穂/福田栄一/宮下奈都
    珍しく、全員読んだことある人ばかりのアンソロジー。
    だけでなく、伊坂と瀬尾は後に単行本に納められた奴の方を既に読んでますw
    そういう意味では新味ゼロですが、基本ちょっと前向きな短編ばかりなので、暗くなりそうなのは嫌なんだよね、という時にはよいラインナップ。(豊島さんのはちょっと痛々しい部分があるけど、そこは豊島さんだからしょうがない)
    どかんとスッキリはしないんだけど、自転車の重いペダルを頑張って踏めたら、ヘロヘロだけど倒れず進めた!くらいの小さなスッキリが楽しめます。

    カバーデザイン・本文デザイン / bookwell

  • 様々な作家がちょっと物悲しいトーンで登場人物たちの新たなスタートを切ることになるショートストーリーを書いている。

    特に福田栄一氏の「あの日の二〇メートル」と平山瑞穂氏の「会ったことがない女」が印象深かった。双方ともに年配の登場人物が若い頃に後悔していることを何らかの形で清算しようとしている。こんな話が心に響くのは自分も年とってきたのだろうか。

    特に「あの日の二〇メートル」で水泳を習おうと思った理由:若い頃に水難事故で兄を亡くし、その事故をやく一〇メートル先で見ながら助けられなかった事、そのため往復二〇メートルを泳げるようになりたかったこと、同じようなことが今一度目の前で起きた時に同じ過ちを繰り返したくない事が心に響いた。

  • 図書館で。アンソロジーってあまり合わないなぁ。
    読んでいてどれがどのお話だったか結構こんがらがってしまいました。残り全部バケーションは長編で読んだなぁ。ナントカ飯店ってのは美味しそうなので今度読んでみようかな。

  • 文庫本で再読。
    読んだのが遥か昔で、だいぶ忘れていた。

    瀬尾さん伊坂さんはいつ読んでもやっぱりいいけど、今回は福田さんのが心に沁みた。

    「私はこれまで、後に悔いを残さないような生き方を心がけてきました」
    こう言える大人でありたい。

  • 160327読了。
    あの日の二十メートルがよかった。

    残り全部バケーションも面白かったが、やや不完全燃焼。

  • 福田栄一さん「あの日の二十メートル」が一番よかった。7編それぞれに味がある。Re-bornの物語たち。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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