Re-born はじまりの一歩 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1407
感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550183

感想・レビュー・書評

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  • 7人の作者の短編集。
    盛り上がりに欠けるけど、どの作品も読んでいくとなかなか。きっかけは合唱コンクールだったり、20m泳ぎたい老人だったり、家を出る兄との会話だったり、7年越しに打ち明けた鼻整形だったり、祖母を訪ねてきた老人だったり、突然のメールだったりする中で、新たな出発を描いている。
    ただ、「始まり」というのは「まだ始まっていない」ということでもあって、「今後どうなっていくのか」が気になってしょうがない自分にとって、生殺しに近い感覚を覚える。
    個人的には、「あの日の20メートル」「ゴーストライター
    」「コワリョーワの花」の最後、「会ったことがない女」「瞬間、金色」「残り全部バケーション」が面白かった。
    ・・・どれも面白い部分はあるということですかね。

  • いろんな一歩があるなーと。

  • 伊坂さん目当てで購入。

    多少出来すぎな気もしますが、伊坂さんらしい作品でした。伊坂さん読みすぎてて、展開が読めてしまった部分もあったけど。出来すぎてても先が読めても、引き込まれちゃうのは何でなんだろうなぁ。
    にしても「残り全部バケーション」て、なんて素晴らしい響き。こちらを先に読んだので、本編?がどんな感じで話が広がってるのか楽しみです。

    他の作家さんは「あの日の二十メートル」、「コワリョーフの鼻」、「会ったことがない女」が好きでした。

  • 瀬尾まいこと福田栄一のが良かった。

  • 幕の内弁当

  • 私には珍しくアンソロジー。
    瀬尾さん、中島さん、豊島さん、伊坂さんは馴染みの作家さん。それぞれ”らしい”作品です。瀬尾さんの「ゴーストライター」は「戸村飯店・・」の一部じゃんと思いながら読んだのですが、後で調べるとこちらの方が先で、これに加筆修正したものが「戸村飯店・・」の第一章になっているそうです。中島さんの奇妙なユーモア、豊島さんの少女、井坂さんの不条理、それぞれ特色に溢れた短編です。
    一方、宮下さん、福田さん、平山さんはなじみのない作家さん。実はこのアンソロジーに手を出した目的は、こうした私にとって新しい作家さんに出会意をp求めてでした。しかし、どれも悪くはないのですが、強く引き付けられるというほどでもなく。
    全体としては『Re-born』のタイトルにふさわしく、再生を主題にした心地よい短編集でした。

  • モヤモヤした気持ちから「何か」をきっかけに前を向いて歩き始める人々。その「何か」が合唱コンクールで歌った歌だったり、20m泳ぎたい老人だったり、家を出る兄との会話だったり、7年越しに打ち明けた鼻整形だったり、祖母を訪ねてきた老人だったり・・・。

  • 伊坂幸太郎さんの作品は面白かったです。他は、あまり好きになれませんでした。。

  • タイトルと「新たな出会いと出発の物語」というあらすじから、年の初めにちょうどいいかな。と手に。

    伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、豊島ミホ、中島京子、平山瑞穂、福田栄一、宮下奈都、の7人。

    中でも、中島京子さんと福田栄一さんが良かった。
    初めて読んだけれど、次は長編が読んでみたい。

  • 久々に、伊坂作品めあてに、この本を手にとった。
    他のレビューの方もお勧めしていたが、
    自分も印象に残ったのは、

    「あの日の二十メートル」「コワリョーフの鼻」の2作品。

    「あの日の二十メートル」は、肩の荷をおろしてくるような作品。
    作中のカレーは、ボンディーのカレーを思い出させるが、
    まあ、俺の中のカレーといえば、まんてんのライスカレーだろう。
    (あ、食いたくなってきた。でも、悩むだろうなお店に入って、注文するまで・・・、今日は、カツカレーかシュウマイカレーか、この究極の選択を卒業できるまでには、まだまだ、かかりそうだ。)

    「コワリョーフの鼻」は、伊坂の「終末のフール」の雰囲気をかもちだす。
    作中にでてくる、芥川の「鼻」は、日本文学の中でも、日本人が読んでおくべき作品だとあらためて思った。

    肝心の、伊坂の「残り全部バケーション」は、悪くはないんだけど、もっと展開をつけていただいたら、よかったかと。

    そんなわけで、星は3.5に近いが3といたしました。
    (読み返すと、書評というか、カレー評になってしまった)

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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