モラトリアム・シアターproduced by腕貫探偵 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.28
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本棚登録 : 810
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550954

感想・レビュー・書評

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  • 腕貫探偵シリーズ第三作。主人公が裏側に回った長編。
    展開も人物も喜劇的で、テンポも良いので読み易い。
    思わせ振りなプロローグから、肉付けするように謎を上乗せしていき、最後まで引っ張って伏線をまとめて回収する、という構造も雰囲気とマッチしてよかった。
    強いていえば、謎解きの過程がほぼすっとばされていて、ただの種明かしになっている点は残念。
    それにしても、このシリーズは著者にしてはやけに爽やかなオチばかりで、なんだか気味が悪い。
    3+

  • 腕貫探偵の登場は少なめ。
    その他登場人物は多め。
    少しでも間を置くとこの人だれだっけ?状態になるので一気に読むのがおすすめ。

  • 登場人物が多く人間関係か入り組んでいてなかなか難しかった…

  • 再読

  • 大会社の御曹司なのに継ぐ気もなく就職の当てのないヘタレの住吉ミツヲ。
    コネで有名私立女子高に英語教師として押し込められたが、教員関係者の連続殺人事件が起き、容疑者に。
    戸惑うミツヲを救うため、押しの強い母と兄を兄とも思わぬ妹に、教え子の美少女、ド派手な女大富豪、腕貫着用の公務員ー3人の探偵が集結。
    作品自体はすいすいと読み進められるけど、ミステリーの部分がちょっと物足りないかな。

  • 3+

  • 腕貫さんのシリーズなのに大富豪探偵の方がメイン?なんて思いながら読み進めました。一人称を信用するなと言われていて、ちゃんと疑い深く読み進めているのに、もしや、と思ったときにはもう物語終盤。そうだよね大富豪だもん…。しかも気付いてみれば伏線はバッチリなので参ります。腕貫さんはちゃんと役目を果たしていますが、それでもやっぱり彼の出番がもっと欲しくてその点は残念でした。西澤さんの作品では登場人物が必ずしもマジョリティでないのですが今回も人間関係がすごく入り組んでいて途中で理解するのを放棄しそうになりました。

  • 記憶があるの?無くしたの??と途中で置いてけぼりに。
    いまいち世界に入れず。

  • 腕貫探偵シリーズのスピンオフ的な感じ。

    腕貫さんが好きだから読んでみたけど、ちょっと微妙だった。
    ストーリーがとっ散らかってる。
    一応ミステリだけど、推理モノって感じではない。
    主人公・住吉ミツヲが、勤務先の高校関係者の殺人事件に巻き込まれていくんだけど、実はミツヲは三年前の弟の死をきっかけに記憶障害に陥っていて、彼を救おうとする周囲の人間が仕掛けた壮大な芝居(荒療治)に発展してゆく。

    腕貫さんシリーズの中ではこれまでにない大事件だったわりに微妙だったわけを考えてみた。
    まず、腕貫さんがほとんど出てこない。腕貫さんファンとしては物足りなかった。
    次に「病んでました」オチが個人的に好きじゃない。最初から記憶障害を想起させる描写があったからフェアではあったけど、基本何でもアリになっちゃうから。
    あと、人が死にすぎ。あんなに関係者が死んだら高校の評判がた落ちだよな、お嬢様学校なのに。ちょっと現実味に欠ける。

    実は芝居でした、とネタばらしされてから、どこからが芝居だったのか、にわかには判断出来なかった。いっそ殺人事件までもネタだったら納得したかも。結局は殺人事件を利用した荒療治だったわけで、そのあたりがしっくり来なかったところかも。
    キャラクターは魅力ある。

    それより何より、腕貫さんの話題になった時にユリエが「ダーリン?!」と言うまで、『腕貫探偵、残業中』のユリエさんその人だってことに全く頭が繋がらなかった自分の記憶障害ぶりにビックリした!
    あんなに『…残業中』大好きなのに、登場人物のことほとんど憶えてない私って一体…。

  • 腕貫探偵の続編です

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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