6月31日の同窓会 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.11
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本棚登録 : 1532
感想 : 102
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408554662

感想・レビュー・書評

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  • 初の作者さん。イヤミスということで、変にワクワクして読みました。

    女子校の繋がりって強いと聞きますが実際どうなのでしょうね。
    想像が追いつかないところ。

    中心人物が目まぐるしく入れ替わるし、時系列もあちこち動くので、
    これは一種の叙述トリックかと身構えさせる構成でした。
    確かに胸糞悪い展開や、イヤミスという展開が怒涛のように畳み掛ける感じは圧巻。
    ただ、正直畳み掛けられすぎて「ここまでいくともはやギャグだな」と思ってしまって、
    読後感は結構笑顔になってしまいました。これはプラスポイントなのか、マイナスポイントなのか。笑。

  • 相変わらず真梨作品は登場人物が多いので相関図を書きながら読んだ。
    そのかいあってちゃんと人物を把握しながら最後まで読めたけど読後感はやっぱりモヤモヤ。
    これが真梨作品なんだけど、もっと登場人物が少ないのが読みたいな。

  • きましたね~。
    THEイヤミス!!
    さすが幸子先生。
    今回は時系列の前後や登場人物の人数・呼び方(綽名やカタカナ表記)などにとても惑わされ僕がフッ化水素でどうにかなりそうでしたわ(^0^)。
    愛憎劇の裏にさらに気づいていない、読み取れていない何かが潜んでそう。
    先生、教えてください~。

  • 6月31日に開催される同窓会の案内状が届くとお仕置きされる!?


    蘭聖学園の同窓生達の過去と今!?同窓会の案内状が送られてきた人達は不安にかられ、何か得体の知れない伝説と恐怖に取り憑かれてしまう。


    複雑な仕掛けで二度読み必至です。


    登場人物達の底意地の悪さに女子校のドロドロとしたイメージが付き纏います。

  • 急いで読むと理解が追いつかないので、登場人物を整理しながら読むのをおすすめ。内容はさすがのイヤミス感。

  • この本めっちゃ面白かったー。
    中盤は湊かなえさん読んでる時と同じ気持ちになったけど…

  • 俗に言うイヤミスです。
    群像劇なのか?主人公は誰なのか?犯人は?を推理しながら読むのが面白かったです。
    女子校、歴史ある名門校、どちらの扱い方も典型的な物かと思いきやオリジナリティも多分に含まれており、そこが新鮮味を感じて良かったです。

  • 昔の話と今の話が入り乱れる
    ミステリーかサスペンスか…
    登場人物が多くて少し読みにくい
    女子たちの嫉妬入り乱れる話

  • 殺人鬼フジコの衝動 以来の真梨幸子さんでした。
    終始暗いモヤがかかったような雰囲気
    名門校、女子校、思春期特有、女子特有の友人関係の軋轢
    蘭聖学園OG連続不審死事件の真相は何なのか?“お仕置き”とはー
    犯人は誰なのか?

    時系列が入り乱れていて、登場人物が入れ替わるたびに この人はいつ誰と何をしたんだっけ とページを戻しながら読み進める感じ。さらっとまた別の名前が出てくるのでその度にページを戻してまた戻って。
    そうやってヌメヌメと読み進めました。

    冒頭の合併問題の記事がここへ繋がるのね、と。
    終盤一気にクライマックスへと向かい、物語がおわっても何が起こったのかすぐに理解できない有様。
    最後はとんだ置いてけぼりをくらいました。
    やられた!という感覚とこのもやもやを追いかけたいという感情になる。
    すこし時間が経って、何が起こったか理解した頃に背中に寒気を感じる。

    これは間違いなく一気読み必須で、再読必須。
    いい意味で裏切られた。
    やっぱりイヤミスだけどそれが気持ちよくすら感じた。真梨幸子さん恐るべし

  • p.165
    "「無邪気ですか。悪意よりも、質が悪いですね」"

    解決の希望が見えたと思ったらすぐ次の不審な点が出てくる。繰り返し。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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