人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス) (青春新書INTELLIGENCE 204)

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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413042048

感想・レビュー・書評

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  • 粋なオヤジさんの処世術について語った本。飾った言葉は見られずとても読みやすかった。

  • 開始:20080815、完了:20080815

    たしかに、「世渡り力」というタイトルと内容があっていると思う。"情報"が差を生む、その情報をどう手に入れるか、というような内容だ。ツールというよりも、自分の日常を振り返れば確かにそうだな、と思える。以下、気になった言葉。成功するには、しゃべって人、とつきあって、先端情報をとりこぼさない。「世渡り力」を鍛えるしかない。世渡り力っていうのは、こすっからく生きていく安っぽい手練手管なんかじゃないぞ。人間の機徴を知り、義理人情をわきまえ、人さまにかわいがられて、引き上げてもらいながら、自分を最大限に活かしていく"総合力"なんだよ。つねに大企業の人間とつきあっていないとダメ。最新情報の発信基地はやっぱり大企業。商売の一番のポイントは他人を儲けさせること。一番価値があるのは、情報を持っている人間。だったらその人間にお金をつぎ込むのは当然。ほんとに貴重な情報ってのは、あらたまった場で出て来ることはまずないね。打合せしましょう、なんてときは、その話に終始するもんだから情報の「ポロリ」はないんだ。酒でも飲んで、ワイワイガヤガヤやっているときに、「そういえば、このあいだA社に納品に行ったときに、ちょっと耳に挟んだんだけど...」なんて極上な情報が出てくる。勝手に向こうから入ってくる情報は、たいがい当てにならねぇもんだってことは知っておいたほうがいい。下から上がってくるのはその程度の情報。誰が価値ある情報を持っているかを、まず見極めなきゃ、いくら情報を集めたって役には立たない。勝負はふだんから人づきあいにどれくらいお金を使っているか。
    人と人とのふれあいのなかで、さりげなく語られるじょうほうは信用できる。もったいをつけて出てくる情報はたいがい「目黒の秋刀魚」だから気をつける。人と会いもしない、自分からは関わりを持とうともしないなんていう、孤高の真面目、なんていやだね。「自分の仕事は一所懸命やってます」という人がいいる。「だから、どうなの?」、本業をきちんとやるのは
    当たり前。本業なんてのは習えば誰だってそこそこはできるようになる。本業以外のプラスアルファを持つことが重要。遊んでいるうつに身につくのが"勘所"だ。察しのよさ。ツキっていうのは周囲の人にも波及する。絶対、ついている人間とつきあわなきゃダメだ。ついている人間はツキを引き寄せるだけのことをしている。根っこを残すから次の年も生えてくる。百万もらったら五万か十万は返す。人は他人の自慢話は話半分に聞くけど、第三者がほめると信用するもんなんだ。嫌なヤツに関して、学校じゃ「誰にでも良い面があるからそこを見ましょう」とかせいぜい「君子危うきに近づかず」くらいのことしか教えてくれないけど、話にならない。こういうのが世渡りの知恵、世渡り力っていうもん。期限が切れても誰もマネできない、これが本当の特許。自分の仕事は安売りしちゃだめ。そのためには人にできないことをやらなきゃ。誰でもできることなんてのは、相手の言い値でやるしかなくなる。できないことだから、値段を自分でつけられる。メザシの土光さん。演出もできないようじゃ、大きくなれない。ちょっとおもしろいヤツだと思われてる気配があったら、落語の小ネタでも仕入れておいて、なにかにつけて披露すりゃいい。そのうち「あいつ、めちゃめちゃおもしろい。いいキャラクターしてる」ってことになる。中途半端におもしろいとか、真面目だとかってのがいちばんいけない。中途半端を突き抜けるには演出。これは間違いない。変わり者って言われるような人間じゃなきゃダメ。変わっているから人と違う発想ができるし、人と違うものが作れる。

  •  ただ勉強するだけでは一流にはなれない、ということを感じられる1冊。
    筆者の言う世渡り力とは、「人と情報のマネジメント力」(P4)である。もっと簡単にいえば、損をせず、置いてきぼりにされないためには、人とどう付き合って情報を仕入れればいいのか?ということが書かれた本である。
     勉強が出来なくとも、自らの仕事を究め、義理人情を忘れずに常日頃から人と付き合いを持つことで、自らの身の振り方を決めるような情報を得ることが肝要である。
    そのためにも、交際費をけちっちゃダメです。とりあえず、「飲みに行こう」と後輩を誘いたくなった。

  • この本は、勉強して技術を磨くことはもちろん大切だけど、それと同じくらい大事なのが「世渡り力」なんだよと説明してくれている本です。ここで筆者が言っている「世渡り力」というのは」、人をだましたり、陥れたりして自分だけ得をするようなうすっぺらい「世渡り上手」じゃなくて、自分の「世渡り力」を使い、周りの人たちと交友を深めていき、あわよくば、仕事のうえで役に立つ人と情報を集めようということが書いてあります。ぼくは、人見知りな性格で人と話すのはあまり得意な方じゃないんですが、この本を読み変わりたいなあと思わされました。皆さん、ぜひ、読んでください。

  • 2009.05.07読了。
    良い本でした。すばらしい。

  • 一年くらい前に持っていたんだけど改めて再読。

    社会人になって初めて肌感覚としてわかる部分、
    そんでもって納得できる部分がもの凄く多くて感動!

    ”人が寄ってきやすいスキを作れ”とか、
    ”本業以外にプラスアルファを持て”とか、

    「世渡り」ってことに関しての考え方がものすごく合理的、だけど人情の機微がよくわかっている人ならではの考え方。

    遊びたい、贅沢してみたい、でも仕事も頑張る、みたいな気分になる。
    それをどう実現するかで頭使うのがこの本の実践ってとこなんだろね、恐らく。

  • タイトルに大いに共感を受けたノリで読んでみた。筆者は知る人ぞ知る、小さな町工場の大発明家。その技術は先進医療にも導入されているという。

    要は、死ぬ気で付加価値を生み出し続ければ、恐るることなど何もないってこと。自分を信じる。そして結果にこだわる。自分を社会に発信する。アピール力。格上に媚びない。与えられた恩義は形はなんであれ還元する。

    言ってることはよくわかる。間違ってもないと思う。ただ、「真面目に頑張ってる人間」をやたらバカにする傾向にあるのがいただけない。真面目に頑張る人間がいていて始めて、世渡り力がどうとかを語れる自分自身がいるわけだろうに。人間たるもの謙虚であれ!

  • この本はmiyatchがこれまで生きてきて、思い返すとやっぱりそうだなと思った一冊。
    勉強はしないよりはした方が良いのは間違いないが、学生時代は勉強だけではく楽しく遊ぶことも大事だなと。
    いろいろな人と出会える楽しみを知るのが一番。ちなみに、私は大学で関西に行ったことが今思えばよかったのかも。

  • 岡野さんのパワーを感じられる一冊だった

    人づきあいをうとわないこと

     一番価値があるのは 情報を持っている人間なんだよ
     だったら その人間にお金を注ぎ込むのは当然じゃねえか

    商売をする 経営をするってのは
    技術とともの こういうことも大事なんだ というを感じ取れた一冊だった


  • 読み助2009年1月6日(火)を参照のこと。
    http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2009/01/

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著者プロフィール

1933年東京都墨田区生まれ。45年、向島更正国民学校卒業。社員5人の町工場・岡野工業株式会社を経営、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとし、針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」の量産化や、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースにより、「世界一の職人」「金型の魔術師」として知られる。NASAをはじめ世界的大企業からも注文が押し寄せるなか、これまで家電、パソコン機器、医療機器など多くの金型をつくる。2004年、旭日雙光章を受章、いまもバリバリの現役である。著書に『カネは後からついてくる!』『俺が、つくる!』などがある。

「2014年 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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