- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418036011
作品紹介・あらすじ
25000社以上のコンサルティング経験に基づく長年のノウハウを初公開した本書は、発売以来、米国の起業家たちから熱狂的に支持されている。世界20か国で翻訳され、100万部を超える隠れたベストセラーである。米・ビジネス誌「Inc.」が行った成長企業500社のCEOへのアンケートでは、ビジネス書No.1に選ばれた。アメリカの起業家たちに最も影響を与え続けているバイブル的な一冊。
感想・レビュー・書評
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スモールビジネスに陥りがちな全て自分で仕事をしてしまうことを注意喚起している。
職務を分けて仕事が回るようなシステムを作るのが経営者として仕事である。職人、マネジャー、起業家という人格を使い分けること。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
起業する人が失敗しがちなことをきちんと想定して、それに対してどうすべきかを提示する。
会話形式で書かれており、全くの素人にも分かりやすいものになっている。
特に予定はないが、自分が起業するとしたら…と空想して楽しめた。
ハウツーというよりは座右の書といったところだろうか。小さく始めたい人におすすめ。 -
成功した経営者は、大切な知識や情報を従業員と共有するために多大な努力を費やしている。彼らが的確な言葉を選んで、伝える才能に恵まれているということではない。すべてを言葉で表現することは困難だろう。しかし、言葉の裏側にあるビジョンや高邁な目標、優れた倫理観が、経営者の体や声からにじみ出すように、従業員へと伝えられているからこそ、彼らは成功を収めているのである。
・起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
・起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
・起業家は、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
・起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
・起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
・起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
大学時代の心理学の授業で似たような話を聞いたことがある。それは、ある子供が同じ行動をとっているにもかかわらず、怒られたり褒められたりする例であった。こんな親をもった子供は悲惨である。自分に何を期待されていて、どのように行動すればよいのかがわからなくなってしまう。同じように顧客も戸惑いを感じているのである。
子供なら、親とともに暮らすしか選択肢はない。しかし、顧客は他のどこにでも行くことができる。そして、実際にどこかの店に行ってしまう。商品・サービスの質が高いことも大切だが、それ以上にいつも同じ商品・サービスを提供し続けることのほうがずっと重要なのだ。
他の人に任せてもうまくいくような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の施策モデルをつくるところから始めよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客にニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
・どうすれば他の人に任せても、事業が成長するだろうか?
・どうすれば自分が現場にいかなくても、従業員は働いてくれるだろうか?
・どうすれば事業をシステム化できるだろうか?システム化された事業では、五千カ所に店を出すとしても、一カ所目と同じことを繰り返すだけで、スムーズに出店できるはずである。
・どうすれば自分の時間を確保しながら、事業を経営できるだろうか?
・どうすればやらなければならない仕事に追われることなく、やりたい仕事に時間をあてることができるだろうか?
7つのステップ
ステップ① 事業の究極の目的を設定する
ステップ② 戦略的目標を設定する
ステップ③ 組織戦略を考える
ステップ④ マネジメント戦略を考える
ステップ⑤ 人材戦略を考える
ステップ⑥ マーケティング戦略を考える
ステップ⑦ システム戦略を考える -
事業の種類を問わず、独立や創業を考えている人から「この業界で(は)食べていけますか?」とたずねられる事が少なくない。残念ながら、問題はその業界やマーケットにあるのではなく、あくまであなた自身にあるのだということを、痛いほど教えてくれる一冊。読まずに立つべからず。
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自分と周囲を考えてみると、起業家はごく少数、まともな管理ができるマネージャーも少数。あとはプロフェッショナルな少しの職人と、プロでない職人が大量にいるように思いました。
意外だったのは、アメリカはジョブディスクリプションが明確で、起業家とマネージャーがたくさんいるのだと思っていたら、スモールビジネスは職人ばかりで、日本の状況とあまりかわらないということでした。
それだけ日本のスモールでないはずのビジネスが進化していないということなのかも知れませんが。 -
本当にためになる本でした。
自分の悩みを知っているのか?と思うほど(笑)
ということは、同じ悩みを持っている人が、
実は多く存在しているのだ!と気が付きました。
本のとおりに、簡単に進むとも思っていないけれど、
企業する前に読んでいるほうがいいです。
もっと早く読むべきでした! -
実際にスタートアップの経営に携わったことがあるのでよくわかります。職人とマネージャーと起業家。それぞれ役割は異なるし、必要とされるバランスも企業の成長フェーズによって異なる。そのことを頭に入れておけば、自身の特性と合わせて、居場所を作ることができます。良書です。オススメ!
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聞いたことは忘れてしまうが、
見たものは記憶に残る。
しかし、自ら実践しない限りは
何も理解することはできない。
抜粋 -
肉体労働=労働集客型の仕事ではいつまでたっても幸せにには慣れないのではないかという疑問にぶち当たったときに進められた本。この気づきを知るまでに10年かかった。10年かかった気づきはこの本一冊に全て書かれている。
起業するには、職人・マネージャー・起業家の3つの観点が重要。