- Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469210729
感想・レビュー・書評
-
私の修士論文の参考文献(その1)。発話行為理論の創始者であるオースティンが、自然言語の様相と行為の関係について思索した成果をまとめた本である。
私は長い間、形式論理と集合論を用いて世界中のあらゆることを記述できると考えていた。修士学生の頃は、このアプローチで人工知能を実現しようとしていて、自然言語を形式論理に変換するためのルールとして、発話行為理論を援用しようとしたのである。そのために言語哲学の本をいくつか勉強したうちの1冊。もちろん、このようなアプローチが上手くいくはずもなく、研究成果は箸にも棒にもかからなかったのであるが、私のこれまでの人生において、この時期だけは人工知能というものを前向きに捉えていたことも確かである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学資料。言葉で言葉を語ることの困難。
-
大学3年のゼミで使った。
役に立つけど、とにかく読みにくい。 -
この本は、オースティンが行った「言語と行為(Wards and Deeds)」という題目の講義を文書化したものです。
そのため少々わかりにくいように感じられます。
しかし、言語学の文献には必ずと言ってよいほどこの名が登場する、「超有名人」ではないでしょうか。
とくに、発語を「行為」としてとらえ、3つのタイプ(発語行為、発語内行為、発語媒介行為)に分類した彼の理論は興味深いものがあります。
言語学を理解するには、この本だけでなく、この分野に関する多くの文献を読み、完全に吸収することが必要と感じました。
言語学の素人でも読んでよかった。そんな一冊です。 -
言語行為論ナリー。