起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478006436

感想・レビュー・書評

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  • セレンディピティ(ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力)は
    技術であり、身につければ誰にでも再現可能だという著者の考えに基づき、
    そのための具体的手法が紹介された内容。

    なお、表題の「起きていることはすべて正しい」は、「起きていることはすべて、
    自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして受け止めよう。そして、
    そのメッセージを分析し、そこに対して自分の持っているパーソナル資産を正しく
    割り当て、使い切り、最大の成果になるように行動を続けよう」(P262)という意味。

    つまり、うまくいかない時は、「自分の仕事のやり方を変えるなどして、
    いま起きていることをしっかりとメッセージとして受け止め、新しい改良策を
    考えていく」(P265)ことが大事だと、著者は伝えている。

    個人的には「ラテラル(水平)思考」の下りが印象的。
    課題に対し、フレームワーク等を使った正面突破はもちろん重要だが、
    正面突破だけでなく物事を俯瞰し、問題の枠組自体を見直したり、
    既存の解決策に「足したり」「引いたり」、まったく別な解決策を探る事は、
    このレッドオーシャン市場に浸かっている身には重要な気がしました。


    ①いかに自分を広げるか

    本を読むプロセスは、私は顕在意識というよりは潜在意識層に、(中略)
    著者がいっている認知を丸ごとパターンとしてエピソードやフレームワークごと
    飲み込むことだと思っています。(中略)
    したがって、本から得られた情報については、潜在意識の中に「スキーマ」
    という形で、「概念の塊」として落とし込んでいきます(P113-4)

    セレンディピティを引き起こすための準備のために大切なことは何かと言うと、
    「感じること」と「感じたことをなるべく使うこと」(中略)
    セレンディピティの基本は、ある意味、問題への気づきとその解決の繰り返し
    (P123-5)

    「妬まず、怒らず、愚痴らずに、どうやったら問題解決できるのか」を
    考え抜く癖(P129)


    ②いかに絞り込む(捨てる)か

    自分の得意なことを見極め、自分が得意でないことについては
    なるべく時間を使わないようにすることが、自分に対しても相手に対しても
    誠実な生き方(P165)

    やることを効率化するのではなく、やることを「減らす」ことが一番の効率化(中略)
    優先順位の第1は、やるべきことの量自体を減らす(P172)

    物事を決断するときに大事なことは、なるべくたくさんの選択肢を用意すること(中略)
    「筋のいいアイデアが十分にあるのか」ということが大事(中略)
    そういった筋のいいアイデアは「ラテラル(水平)思考」から生まれます(中略)
    ある意味、いま決断しようとしていることに対して
    問題を俯瞰し正面突破だけを考えるな、ということです(P197)

    何か新しいことをやろうとした場合、(中略)既存の物に対して
    何か新たな付加価値がつけられないのか、新しい物が組み合わせされないのか、
    何かを足したり引いたりすると新規性のあることができないのか、
    少しでいいからひねりを入れてみる(中略)
    ただし、もう1つ大事なことは、新しいものを入れるときには、
    必ず陳腐化して役に立たなくなっているものを捨てるのです。
    ただ、単に足していくだけでは(中略)課題が拡散し、
    1%の本質にたどり着きません(P199)

    1%の本質を残すためには(中略)
    「分母となるよい情報、よい出会いを増やすこと」(中略)
    アイデアについては、(中略)人とよく会って、よい本をたくさん読んで、
    自分でよく考えること(P209)


    ③自分の持つ資産をいかに殖やし、使い切るか

    新しい経験やアイデアは人とのコミュニケーションの量で生まれてきます。
    だからこそ、コミュニケーションの回数を増やすことは、重要なのです(中略)
    自分の人生は有限であり、(中略)いかに人とコミュニケーションしながら、
    経験できることを増やすか(中略)自分の体験について、
    勇気を持って新しいこと、違うことをやってみる(P260)

    「自分で問題設定のフレームを変える」という表現を使っているのですが、
    なるべく自分の能力がうまく発揮できるよう、問題解決の幅を広げていくのです
    (P283)

  • ”起きていることはすべて正しい”というタイトルに惹かれてブックオフで購入。エリート才女なイメージの勝間さんの本はこれが初めてだった。

    だいぶ前に読み終えたけれど、今頭に残ってることはほとんどない・・・。なんていうか、読んだ時のわたしとこの本の格が違っていたように思う。思い切り背伸びして読まなくちゃいけなくて、正しさはあっても楽しさはない、というか。

    もっと自分を磨いた上で再びゆっくりじっくり読めたらいいな。でも、このタイトルと出会っただけで、わたしは充分満足かも。

  • ・賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。

  • セルフエスティームを高めるには実力をつけるのが一番。
    改善が進まない人は、自分の能力を過大評価し、失敗の原因が自分以外にあると思い込む。

  • 実は一つだけ魔法の杖があります。
    それは「自分がしたくないことはしない」
    ということです。
    みんな自分がしたくないことをしているから
    ストレスがたまるのです。

    そして次に考えることは、どうやったら
    自分がしたくないことをしないようになれる
    のか、を人生の目標の大きな1つとして
    大きく掲げればいいのです。

    いずれにしても、ごくごくちょっとしたきっかけを
    どう活かすかが大事な視点です。

  • 本の題名が、今回の学びのすべてだと思う。
    これを踏まえて、どれだけ今の状況をチャンスにできるか?という方法論。

    この手の他の本と似たようなところも多いけど、それは成功されている方の共通点なんだろうなという認識。

  • これ読みつつ、早く成功本に埋れるのを卒業したいと思った。

  • 三毒排除。
    妬まない、怒らない、愚痴らない。

  • 3毒追放する。怒らない・妬まない・愚痴らない!
    利他主義を意識する!
    勝間さんも非常識な成功法則を実践されていた。

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著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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