ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.06
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478025802

感想・レビュー・書評

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  • 再読です。
    堀江さんは何冊も本を書かれてますが(あとがきによると、本書が執筆された時点で50冊近くとのこと)、今まで全く触手が伸びず。そもそも堀江さんに対して、なんだかギラギラしていて尖っている人、という印象から、私には眩しすぎてちょっと直視しづらかったのです。執筆された本もきっとガンガン攻めるギラギラした内容のものなんだろうと思っていました。

    それが、本書のシンプルなタイトルと帯(「僕は今まで、誰かにわかってもらおうという努力をほとんどしてこなかった。(略)だから僕は変わろうと思う。言葉を尽くして、語っていきたい。」)に惹かれて、発売してほどなく購入をしたものです。

    最初読んだときは、ここまで赤裸々に自身のことを書くなんて、どれほど勇気がいっただろうということ、思っていた以上に純心な内容だったことに衝撃を受けました。本書は挑戦することの素晴らしさ、楽しさと、失敗してもゼロに戻るだけでマイナスには決してならないよという励ましに溢れていました。すべてを失った著者が獄中で脳裏をよぎったのが、「働きたい」ということだというのが、なんだか尊いですよね。

    本書は堀江さんの生い立ちが綴られた1冊ですが、同時に「働くこと」とは何かについて静かに、真摯に見つめている本でもあります。仕事が忙しかったり上手くいかなかったり、なんだか心が疲れたな、という時に読み返すと初心に立ち返れます。

    それに、時代の寵児とも呼ばれた天才的な堀江さんでも、小さな成功体験を重ねて自信をつけてきたんだとわかると、とても勇気づけられます。輝かしい栄光の裏には光が強い分だけ暗い影もあって、それでも前に進むひたむきさに、少し泣きたいような気持ちにもなりました。

    きっとこれからもまた何度も読み返すと思います。
    「働くこと」にわくわくするスタート地点を思い出せる、また明日から頑張ろうと思える良書です。そして編集の方がまた素晴らしく、読みやすさ抜群です。大好きな1冊です。

  • なぜ働くのか?働かずに生きているのか?
    核心を突く問いだと思う。本書でこの問い向き合いながら、堀江さんの思考に触れることができる珠玉の一冊。
    「掛け算」より「足し算」が先。
    ゼロに何を掛けてもゼロ。経験で根本的な「自信=イチ」を積み重ねること。
    すべての社会人におすすめ。

    バックグラウンドに共通項を持つ堀江さんから最も受け取った言葉。
    ⚫︎「飽きっぽさ」は「惚れっぽさ」と表裏一体。
    すぐに飽きる人は別の何かにすぐ惚れる。
    好奇心むき出しでさまざまなジャンルにチャレンジできる。ひとつの専門に縛られることなく、より多くの人と出会い、より多くの知見を広めることができる。

  • 堀江貴文さんが逮捕され、出所後最初に出版した本。

    世間一般から天才だと思われている堀江さんでも、実際は田舎でどちらかというと良くない方の家庭環境で育ち、決して生まれつき才能のある子供ではなかった。
    何もないゼロから一を出し続けて今があると出張。

    その一を足し続ける行動として、いくつか事例が挙げられていたが、今後意識して行動したいと思ったことがあった。

    自分はキョドってしまうことが多いが、仕事でも人生でも、異性関係でも、キョドってしまうのは、経験の問題だという。
    経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく。
    しのごの言わず、何事も経験と考え、足を踏み出していくことが大事だと改めて思った。
    今の現状を変えたいと思うなら、腐らずコツコツと経験を積んでいきたい。

  • 実家にあって何気なく手に取って、堀江さん当時ののイメージをいい意味で裏切られた本。

    最近、改めて手にとった。
    2回目でも、堀江さんの人間力が溢れてて、ここまで自分の弱さを認めて人に晒すことが出来るんだと驚いた。
    上っ面な内容ではなく、泥臭くてコンプレックスや自信が持てない状況からどうやって今までの堀江さんになったのかが書かれていて、どんどん引き込まれた。

    働くことの本質
    今の仕事を突然辞めて、経営者になるなんてことは難しいけれど、与えられている仕事の中で自分なりのやりがいや目的を見つけてクリエイティブにしていくことは自分にとっても大きくプラスになるだろう。

    2022.4.10 2回目の読了

  • p.33 もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、僕のアドバイスはひとつだ。ゼロの自分に、イチを足そう。
    → 証券取引法違反で実刑判決を受けて、ゼロになった堀江貴文さんが「ゼロ」からの新しいスタートを切る。ゼロの自分にイチを足すとは「働くこと」と断言した、「働くこと」の人生観が語られている。それにしても、MSXは偉大ですねぇ。

  • この本でホリエモンが好きになった!
    本の中で書かれてあるヒッチハイクとプログラミングは実際に行動に移した!
    プログラミングは結果を伴うことはな叶わなかったが、ヒッチハイクでは九州から北海道まですべてヒッチハイクで旅行することができた!
    この本によって、やってみる価値に気付かされた!

  • ホリエモンが今までの人生を振り返って学んだことや感じたこと、仕事に対する信念や考え方などを著した一冊である。

    事業が順調にいってた絶頂の状態から実刑を受けての刑務所生活まで経験した浮き沈みの大きい人生を経験したことが言葉に重みを持たせてるように感じる。「仕事とは何か」「考えるとは何か」「努力とは何か」「孤独と向き合うには」など、なるほどと思える言葉が多い。
    また、「お金」よりも「信用」が大事という言葉は世間で一般的にイメージされてる彼の姿から見たら意外に思う人は多いかもしれない。けど、信用が大事だというのはその通りだと思う。

    本文の中で一番印象に残った部分は
    『人は「ここでいいや」と満足してしまった瞬間、思考停止に突入してしまうのだ。そして思考を停止した人は、一気にオヤジ化してしまう。(中略)
    僕はこれからも自分をオヤジ化させないため、退屈でつまらない人間に成り下がらないため、全力で働いていく。
    常に思考実験を繰り返し、それをガンガン実行に移していく。宇宙事業からオンラインメディア、そしてこれから出会うであろう新しいアイデアまで、さまざまな仕事に乗り出すし、すべてに全力を尽くす。絶対に「ここでいいや」と満足しない。何があっても、いくつになっても「あのころはよかった」とは口にしない。心から「いま」がいちばん楽しいと言えるように生きていく。』
    という部分である。
    自分もそうあるように日々過ごしていきたいものだ。

    ホリエモンが好きか嫌いかは別にして、読んでみる価値はある一冊ではないだろうか。

  • まわりで読んでる人が多かったので、思わず買って一気に読んでしまいました。
    堀江さんの知られてない一面が語られている一冊です。
    当然、読んでて堀江さんはスーパーマンだなーと思うのは変わらないんですが、人としての感情がどうあったのか、週刊誌などで語られてない部分がわかります。いろんな人に読んでほしい一冊です。

  • ホリエモンの少年時代や学生時代の環境や思考を知れて面白いし、ホリエモンという人にとても親近感が湧いた。逆境をもろともしない思考や物事に没頭する力に感心したし、見習いたいと元気をもらえる‼︎ホリエモンが仲間を求めていることは意外でもあり心が温かくもなった。

  • ずっと前に読んで以来、再読。
    すごく感動した。風邪で弱ってるのか、ところどころ涙しました。

    堀江さんは2006年にライブドア事件で逮捕され、収監されます。
    会社、お金、人間関係を失って、何を思ったか、どう立ち直ったかを赤裸々に語られています。

    堀江さんの本を読むたびに、メディアで取り上げられる堀江さんとは違った人間性を感じます。
    きっと合理的でもあるけど、温かな人なんだろうなぁと思います。

    ゼロになっても、小さな1を足していく。
    良い言葉ですね。

著者プロフィール

1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『最大化の超習慣』(徳間書店)など著書多数。

「2023年 『(仮)2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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