幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • ダイヤモンド社
4.11
  • (1257)
  • (1177)
  • (612)
  • (103)
  • (29)
本棚登録 : 16182
感想 : 1080
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066119

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作の嫌われる勇気の続編ということで迷わず購入。間違いなく自分は幸せになりたいと思っている。そのために本書を、アドラー心理学を身につける必要がある。

    [before]
    前作の嫌われる勇気のアウトラインを理解はしたが、実際に生活に落としいれこむための方法はわからなかった。アドラー心理学を理解し、より生活に生かすための方法を学びたいと考え本書を手にとった。(実際に、他人との横の関係、自分から与えるなど理解はしたが、現実的に行うのは容易ではない)

    [要約]
    本作は、前作の少年が教師になり、アドラー心理学を教室に落としいれこむものの、上手くいかず、学級崩壊を招いてしまったたところから始まる。(=理解はしたが、実践できていない自分と重なる)

    以下に大事なところを章ごとに簡潔に記述する。

    1章 
    行動面の目標である 自立 の指針は 尊敬 である。
    年齢問わず人を対等な存在として尊敬することが大事⇨人間関係の第一歩
    それが共感、共同体感覚へと進む
    悪いあの人、かわいそうな私ではなく「これからどうするか」に焦点当てる

    2章 3章
    賞罰の否定⇨賞罰によって縦の関係ができてしまう
    問題行動の多くは 所属感 という目的に根ざしている
    教育とは自立を促すものである
    褒賞は競争を生む⇨縦の関係
    共同体感覚を掘り起こす(横の関係の形成)を意識すべし
    自らの意思で、自らを承認(=自立)⇨普通であることの勇気⇨個性

    4章 5章
    全ての悩みのは対人関係の悩み⇨全ての幸福も大尉人関係から得られる
    ⇨そのために人生のタスクを全うせよ
    人生のタスク
     仕事⇨信用の関係 信用しないと生きていけない 強制 利己的
     交友⇨信頼の関係 自分が信頼するかどうか 自由 利他的 能動的
     愛⇨築き上げるもの 二人で成し遂げる課題 私たちが主語
    愛によって自己中心性からの脱却(自立)⇨共同体感覚(存在ベースの貢献感)⇨幸福

    今に焦点を当てよ!

    [after]
    根本に嫌われる勇気が流れているため、復習も兼ね非常に読みやすい。
    一方で言っていることは腑に落ち理解ができたが、やはり実践に落とすには相当の理解と行動力がいるように思える。また、読み物としてはためになるが、実際日と信じすぎて犯罪や他者の利用に使われる可能性もあるので注意深くしたい。
    嫌われる勇気をより掘り下げ、興味深いが自分の理解が足りないのでもう一度読みたいと思う。少しずつ固めて生きたい。

  • 二度目の読了。幸せの価値観は様々だと思うが私自身には愛のタスクがすんなり身に入っていった。時折、嫌われる勇気とともに読み返そうと思う。
    アドラーを教えてくれたプロジェクトパートナーに感謝したい。

  • 他者に無条件の信頼を寄せること。尊敬を寄せていくこと。これは「与える」行為。

    「与えよ。さらば与えられん。」

    「与えてもらうこと」ばかり求めて、「与えてもらうこと」を待ってはならない。対人関係を考えるとことで非常に重要。

    という箇所に私は胸を打たれた。というのも、私は常に「待ち」の姿勢で大人しくしていることが多い。他者にしてもらってから、自分が動くことが多い。失敗や間違いを恐れずに他者に「与える」ことをしていきたいと思う。

  • 前作「嫌われる勇気」を読んで面白かったので手に取りました。前作ほどの衝撃はないですが、より読みやすくなっており、アドラーに対する理解が深まりました。

  • 嫌われる勇気を読み終えて、ずっと気になっていました。読書の時間が増えた今、一気に読み終えてしまいました。

    心に残った言葉
    『人生の主語が変わる』
    『愛は自立』

    きっと多くの読者がそうであるように、青年に自分を重ね、時には苛立つような思いを感じながら読み進めました。そして、読み終わった時には、とてつもない解放感に包まれました。

  • 「愛のタスク」がよくわからない。
    これは、パートナーと呼べる人ができなければ、一生達成したことにはならないのだろうか。
    人を愛する、ということは、そういうことでしか成り立たないのだろうか?
    逆にパートナーがいても、「愛のタスク」を成し遂げられている人ばかりではないのは読んでいればわかるのだけど、パートナー(的な人)に向けた愛の課題に踏み出せない限り、人はずっと幸せにはなれないということなのだろうか?
    なんか違う気もするんだけど、最後の方はそう読めてしまった。

  • 自分のやりたいことを優先しながら他人に貢献できることで。そして承認欲求が第一にならないこと。

  • 学業、読書などひとりで取り組む課題、しごとは仲間と協力して取り組む課題、愛は2人で取り組む課題である。
    自分は仕事はひとりですると聞かされ誤解している。これから直して行く。
    しかし未だ習ってないのは2人で取り組む愛の技術であった。
    ここからが難しく一度では理解も記憶もしていない。
    ぜひ読んで学ばれてください♪

  • [読了]
    前作からの続編。
    哲人の若干まわりくどい話しと、青年の苛立ちが気になったが、話されてる内容は前作に続き平易な話し言葉で綴られている。一方、その本質は理解が難しい箇所も多かった。
    前作の「勇気」に対し、本作では「愛」をどう解釈するかが話の中心になっている。辛辣は哲人の指摘にドキリとすることもあって、時に青年のように苛立ちを覚えることもあった(笑)

    変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ ニーバーの祈り p117

    人と違うことに価値を置くのではなく、わたしであることに価値を置く p153

    学問「ひとりで成し遂げる課題」
    仕事「仲間たちと成し遂げる課題」
    愛「ふたりで成し遂げる課題」 p234

  • 「悪いあの人、かわいそうなわたし」という言葉にドキッとした。大切なのはこれからどうするか。アドラー心理学を理解しても実践に落とすことは難しい。心に染み込むまで、嫌われる勇気とともに何度も読みたい。

全1080件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸見一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×