幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

  • ダイヤモンド社
4.11
  • (1257)
  • (1177)
  • (612)
  • (103)
  • (29)
本棚登録 : 16181
感想 : 1080
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478066119

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 愛を与える事に焦点を合わすと自分が幸せになるとシンプル。ここら辺はアランの幸福論やフロムの愛するという事に共通している。互いに影響を受けたのかな?というよりもキリスト教的な考え方か。
    >
    褒めと叱るのはいけないというのはかなり難しい。
    ただ存在を認めるというのは出来るはずだからそこぐらいは頑張ろうと思った

  • 嫌われる勇気を読んでから二ヶ月後にこの本を読みました❗今回は私の社長就任お祝いで本を三冊もらったなかの一冊がこの本です。哲人と青年の会話がまた始まると楽しみに読ませてもらいました。特に青年が哲人に罵声を浴びせまくるところが好きです笑 読んでみると嫌われる勇気のおさらいをするというか、忘れていたことをまたおもいださせてくれました。本って素敵ですね、また自分を見つめ直す時間が持てること、人間の大事な謙虚さを思い出させてくれます❗人の悩みごとはすべてが人間関係である、これは嫌われる勇気で一番の衝撃を受けた言葉です。そしてまたすべての喜びも対人関係から幸せをえるこれが胸に刺さりました❗
    出会いはおおいにあります、その出会いをどのようにしていくかは自分の選択です。愛をもってgive and giveすることは私たちが幸せになる自立への始まりなんですね

  • 内容もだがこの二部作の構成が素晴らしい。アドラー心理学の難解さを理解し如何に身近なものとして感じて欲しいか、という著者の考え、工夫が伺える。哲学し、実践することそれが大事だ。

  • 青年の卑屈で激昂しやすいキャラクターに時折疲れると感じるけれど、
    青年の気持ちがとても分かるので、自分を見ているような気持ちにもなる。

    前作「嫌われる勇気」の内容を復習しながら、
    更に対話を深めていく形式なので、前作を読んでいたのもあってか、すんなりと入ってきた
    (実践していけるかは別として理解はできる)

    読者が疑問に思うことは、青年が代弁してくれるけれど、
    それが漏れなくしっかり押さえられているのがすごいと思う。
    また、話の流れがとても巧みで、納得もしやすい。

    読んだ瞬間は、なるほど、と思えても、
    実践していくのは容易ではないと思う。

    けれど、こういう考え方があることを知っておくだけでも違ってくると思う。
    何度も読んで、心に刻んで、実践できたら、それはとても素敵なことだと思う。

  • 内容面に触れるより、本書の形式的な面について感じたことを書いてみたい。青年と哲人の対話という設定からは、①Q&A方式にも通ずる点があり、②議論の流れが追いやすい、③口語調なので比較的字数を多く要すが、④力点や強弱をつけやすい、といった特徴に気がついた。また専門家・研究者の知見をライターがヒヤリングし、共著するという方法も前作からの実績もあり、啓蒙書のスタイルとしてだいぶ一般的になってきたように思う。当該学問分野(哲学、心理学、アドラー心理学)において一部の研究成果を、商業的にアウトリーチした成功例ともいえよう。岸見一人では書けなかったかもしれない。一例を挙げれば、本書の序奏の書き方にも、かなり緻密に計算されたわかりやすさの仕掛けが埋め込まれている。例えば、哲学と宗教の異同を数行で説明しているが、これは対話形式のなせる技だと思う。

    前作から通底している概念は「共同体感覚」であり、本書も含めてこれを自分なりに解釈できれば著者の目的は、きっと達成されるのだろう。人間は弱いからこそ、共同体に参画する。かかわり方を説明する視点の例として、表題の「幸せ」や「嫌われること」を用いているととらえている。その他、印象に残った点は下に引用しておいた。

    <前作>
    http://booklog.jp/users/ikthr/archives/1/4478025819

  • アドラー心理学の本、どうすれば人は幸せになれるか

    ■教育
    ・教育とは介入とはなく、自立に向けた援助である
    ・行動面の目標は、①自立すること、②社会と調和して暮らせること
    ・行動するを支える心理面の目標は、①私には能力があるという意識、②人々は私の仲間であるという意識。
    ・教育の入口とは「尊敬」である
    ・尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう気遣うことである
    ・課題の分離:水辺まで連れていくことはできても、水を呑ませることはできない
    ・いかなる権力者であろうと強要しえないもの、それは、尊敬と愛である

    ■他者への関心
    ・共同体感覚:社会を形成する「他者」への関心の事
    ・あらゆる対人関係で求められる尊敬の具体的な第一歩は、他者への関心である。
    ・われわれに必要なのは、他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること

    ■共感
    ・共感とは他者に寄り添うときの技術であり態度である。技術である限り、だれでも身に付けることができる。
    ・臆病は伝染する、そして勇気も伝染する

    ■変われない理由
    ・人間は、過去の原因に突き動かされる存在はなく、現在の目的に沿って生きている
    ・人間は、いつでも自己を決定できる存在である
    ・自分はなかなか変えられない、なぜなら、ほんとうは変わりたくないから。
    ・歴史とは時代の権力者によって改竄され続ける巨大な物語
    ・人間は誰もが、わたしという物語の編纂者であり、その過去はいまのわたしの正統性を証明すべく、自由自在に書き換えられていく
    ・あなたの「いま」が過去を決めている

    ■学級
    ・あなたの学級をひとつの民主主義国家と考える
    ・学級という国家の主権者は、教師ではなく、生徒たちである

    ■子供たちの問題行動 そこに隠された「目的」
     第1段階 称賛の要求 わたしをほめてくれ 目的 ほめてもらうこと
     第2段階 注目喚起 ほめられなくてもいいから目立ってやろう
     第3段階 権力争い 反抗 
     第4段階 復讐 私を認めてくれない人に復讐をする 相手が嫌がることを繰り返す
     第5段階 無能の証明 課題に取り組んで失敗するくらいなら、最初からあきられたほうが楽

    ■暴力
    ・最後に選択するコミュニケーション手段
    ・どこまでもコストの低い安直なコミュニケーション手段が暴力
    ・手っ取りばやく生徒を屈服させるのは「叱る」
    ・裁判官の立場を放棄せよ、教師は裁きをくだす特権など与えらえていない
    ・「怒り」とは、人と人を引き離す感情である

    ■ほめてはいけない
    ・ほめることは、能力のある人が、能力のない人に下す評価であるから、その目的は操作である。だから、ほめてはならない。

    ■信用と信頼
    ・信用とは相手のことを条件付きで信じること
    ・信頼とは他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないこと
    ・仕事の関係とは「信用」であり、交友の関係とは「信頼」である。

    ■分業
    ・分業とは人類がその身体的劣等性を補償するために獲得した類まれなる生存戦略
    ・われわれは働き、協力し、貢献すべきである。
    ・人間はひとりでは生きていかない。他社と分業するためには、その人のことを信じなければならない。
    ・この人と一緒に働きたいかが大切になってくる。そうでないと、互いに助け合うことはむずかしくなる。

    ■自立
    ・教育の目標は自立であり、教育者の成すべき仕事とは自立に向けた援助である
    ・他者のことを「信頼」できるか否かは、他者のことを尊敬できるか否かにかかっている。
    ・大切なのは、なにか与えられているかでなく、与えらえたものをどう使うかだ。

    ■先に信じること
    ・たとえその人が嘘を語っていたとしても、嘘をついてしまうその人ごと信じる
    ・ほんとうの信頼とは、どこまで能動的な働きかけである
    ・無条件:あなたがわたしを信じようと信じまいと、わたしはあなたを信じる。信じ続ける。
    ・われわれ人間は、分かり合えない存在だからこそ、信じるしかない。

    ■愛する技術
    ・他者から愛されることはむずかしい。けれども、「他者を愛すること」は、その何倍も難しい課題なのです。
    ・幸福とは、貢献感である
    ・われわれはみな、「わたしは誰かの役に立っている」と思えた時にだけ、自らの価値を実感することができる

    ■親の愛
    ・第一子または一人っ子:親の愛をひとり占めしていた時代を持っている
    ・第二子:兄や姉に追いつきたい⇒革命を志向します。

    ■愛すること
    ・愛するとはなんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的にゆだねることである。
    ・相手が自分のことをどう思っているかなど関係なしにただ愛する
    ・ただ自分から先に愛すること

    ■結論
    ・われわれはいかなる人をも愛することができる
    ・運命とは自らの手で作り上げるもの
    ・世界はシンプルであり、人生もまた同じ。しかし、シンプルであり続けることはむずかしい。

    目次
    第1部 悪いあの人、かわいそうなわたし
    第2部 なぜ「賞罰」を否定するのか
    第3部 競争原理から協力原理へ
    第4部 与えよ、さらば与えられん
    第5部 愛する人生を選べ

    ISBN:9784478066119
    出版社:ダイヤモンド社
    判型:4-6
    ページ数:296ページ
    定価:1500円(本体)
    発売日:2016年02月25日

  • 自立 自分の価値を自分で決める
       自己中心性からの脱却 
    愛する勇気=幸せになる勇気
    愛とは2人で幸福を成し遂げること
    →最良の別れに向けた不断の努力を続ける

  • 前作「嫌われる勇気」の内容をより実践的に表現している。 承認欲求にとらわれた人間は、他者から認めてもらうことを願うあまり、いつの間にか他者の要望に沿った人生を生きることになる。すなわち、他者の人生を生きることになる。 これまでも感じていたことだが、改めて自分を承認するのは自分自身に他ならないことを再確認した。 人生の主語を「わたし」から「わたしたち」に。…難しいだろうが、努めていきたい。

  • 青年がうざすぎて話入ってこないww

    • きのPさん
      本当にそれですよねww
      本当にそれですよねww
      2020/08/30
  • 信用と信頼の違い。
    愛することと愛されることの違い。
    褒めることも叱ることもしない。
    アドラーの言葉をすぐにでも実践したくなる。
    子供を対等にうけとめよう。

全1080件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸見一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×