ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

  • ダイヤモンド社
3.98
  • (937)
  • (949)
  • (834)
  • (64)
  • (14)
本棚登録 : 9395
感想 : 841
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478420409

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 企業の究極の目的、利益を生み出すことに対して、キャッシュを生み出すことに対して参考になった良書。

    お話の題材は工場の利益をあげることだが、どんな会社にも応用がきく本だと思う。

    スループットを妨げるボトルネックを見つけ出し、生産能力を上げるためにボトルネックを解消して如何に処理速度を高めるか。

    学ぶヒントの多い本でした。

  • 生産的であるとは、目標に近づいていることを指す。単位時間あたりにたくさんの作業ができるようになっても、その作業が目標に結びついていなければ何も生産していない。

    従属事象と統計的変動の組み合わせは納得。個々の処理能力を高めても仕組みが悪ければ無駄遣いになる。

    夫婦間のサイドストーリーを省いてもっとコンパクトだったら嬉しかった。500ページ超えはちょっと読むのに覚悟がいります

  • 生産的であるとは、目標と照らし合わせて「何か」を達成したということ。つまり、目標がない状態では生産性という概念自体が存在しない。また、目標達成に近づく行為は生産的だが、それ以外は非生産的である。

    企業のゴールとは、利益を生み出すことに他ならない。製品を作ること、マーケティングをすることも、バックオフィス業務でさえ、利益を生み出す手段でしかない。

    生産性を評価する指標は、ザゴールによれば3つである。

    ・スループット:販売を通じてお金を作りだす割合
    ・在庫:販売しようとする物を購入するために投資したすべてのお金
    ・業務費用:在庫をスループットに変えるために費やすお金

    スループットとは生産量ではなくあくまで顧客に売れたお金である。作っただけではスループットにならない。在庫は販売できる費用で、業務費用はその他の費用全てである。在庫と業務費用の違いは売れるか売れないかで、売れるなら在庫、売れないなら業務費用である。例えば、機械は売れるから在庫だし、人件費は売れないから業務費用である。

    依存的事象と統計的事象という単語を覚えるべきだ。スループットを生み出す過程には、複数の工程に要素があって、工程に依存的事象と統計的事象がある。

    各単語の意味はそれぞれ、依存的事象は複数作業の前後関係である。統計的事象は同じ作業で発生するバラツキである。

    「ボトルネック」とはその処理能力が与えられた仕事と同じかそれ以上のリソースのこと。「非ボトルネック」とは与えられた仕事量より処理能力が大きいリソース。

    工場の能力を決めるのはボトルネックのリソースのため、ボトルネックを通過する処理量を市場の需要に合わせることがポイントになる。

    1. ボトルネックの時間のムダをあらゆる方法でなくすこと
    2. ボトルネックの負荷を減らして生産能力を増やすこと

    ムダをなくす例は、従業員の休憩時間を工夫して機械の停止時間を最小にすること、すぐ売れる見込みのない部品を作らないこと。

    生産能力を増やす例は、下請けへの委託や以前に使っていた機械を再稼働させるなどの方法が考えられる。

    ボトルネックを解消する5つのステップ

    1. 制約を見つける
    2. 制約をどう徹底活用するかを決める
    3. 他のすべてをステップ2の決定に従わせる
    4. 制約の能力を高める
    5. ここまでのステップで制約が解消したらステップ1に戻る

  • 一つの物語で工場のゴールが見えて来ます

  • うーん。。。
    全世界の1000万人が読んだ
    かつて17年間も日本での出版だけが禁じられた「幻のビジネス書」!!
    という謳い文句に引かれて手に取ってみました。
    20年以上前に出版された書籍。物語としては面白い部分もある。ものの考え方として、参考になる点はあるが、少し歴史を感じてしまいますね。

  • 物語調で読みやすかった。
    なにかと効率がと叫ばれる時代だなと感じる日々の中、効率は手段であり、非効率を繰り返すことで効率が生まれると考えている。
    目標とは、それはつまり、言語を通して考える作業の積み重ねが成功に繋がっているのだと、成功は偶然ではなく常に意図されたものだと改めて実感した。

  • 小説とビジネス本が絶妙に合わさって一気に読み切ってしまった。スループット、在庫、業務費用の重要性について繰り返し説明されるので頭に染み込む。あとハービーが可愛くてしかたない。

  • 工場の生産管理
    TOC=制約条件の理論

  • ・効率化とボトルネック
    ・企業の目的とは、利益を出すこと

全841件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

岸良裕司氏(監修)
1959年生まれ。株式会社Goldratt Japan CEO。全体最適のマネジメントサイエンスであるTOC(Theory Of Constraint:制約理論) をあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された「三方良しの公共事業」はゴールドラット博士の絶賛を浴び、07年4月に国策として正式に採用される。
青木健生氏(脚色)
コミックストーリー作家(漫画原作者)、シナリオライター、(日本脚本家連盟会員)、劇作家、『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』の脚色を担当
蒼田山氏(漫画)
広告・ビジネス系漫画家。漫画向け背景素材サイト「背景倉庫」制作統括。専門学校非常勤講師。 代表
作は『ザ・ゴール コミック版』『ザ・ゴール2 コミック版』(ダイヤモンド社) 『ブラシ素材集 モノクロイラスト/マンガ編』(ホビージャパン) めちゃコミックで『地雷婚カツ!』連載。

「2023年 『コミック版 ザ・ゴール3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エリヤフ・ゴールドラットの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
ロバート キヨサ...
大前 研一
デールカーネギ...
スペンサー ジョ...
エリヤフ・ゴール...
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×