縄文の家殺人事件 ~歴史探偵・月村弘平の事件簿~ (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 140
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479304357

作品紹介・あらすじ

資産家の古代史研究家が自著の出版記念パーティ当日に殺害された。死体の周囲に土器の破片が散らばる現場は、密室としか思えない。同じころ、青森の縄文時代の遺跡でも刺殺死体が発見される。ふたつの事件をつなぐのは古代史の常識をくつがえす新発見-!?歴史研究家兼ライター・月村弘平が、警視庁捜査一課新米刑事の恋人夕湖とともに殺人事件の謎に挑む。時代小説で絶大な人気を誇るベストセラー作家の新境地!過去と現代が錯綜し隠されていた愛情と憎悪が浮かび上がる、待望の書き下ろしミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • アイデアいっぱいの面白い時代小説を書く風野真知雄だが、現代ミステリーへの今回の挑戦はいまいちだなあ。文章がぎこちないし、盛り上がりもなく、登場人物たちにも魅力がなく、謎解きもつまらない。うーん、残念。

  • 歴史研究家兼ライター・月村弘平が恋人である警視庁捜査一課刑事・上田夕湖とともに密室殺人事件の謎に挑むミステリ。とても読みやすかった。

  • パーティーの主役である研究家が、殺された。

    自宅で密室という状況で、発表されるはずの
    土偶埴輪もない、という状況。
    盗まれたのか、壊されたのか。
    むしろどういう理由からなのか。
    ここまで色々絡まってくるのも凄いですが
    資産家ってすごい、としかいいようも。

    トリックについては、それはありか!? と
    叫ばずにはいられない感じです。

  • カバーイラストがスカイ・エマさんだったので手に取った。
    この作者さんは時代小説のお得意としているそうですね。
    ミステリーのトリックとしてはまあまあかな?という感じ。
    ただ本格ミステリーが好きな人は「?」ってなりそう。
    動機はありえそう。
    全体的にライトノベルズの様な感じだった。
    なのでサクサク読めた。
    謎解きを楽しむよりもキャラを楽しんだ方が良いのかもしれない。
    月村弘平の縄文時代の蘊蓄はすごく面白かった。
    そして弘平と夕湖のカップリングが良い感じ。
    結婚しないですかね?この2人。
    ひっついちゃえば良いのに。

  • 資産家で縄文土器に強いこだわりを持つ人間が東京と青森で殺された。最初は関係があるか謎だった二つの殺人事件を、土器が繋ぐミステリー。
    歴史研究家兼ライター・月村弘平が、警視庁捜査一課新米刑事の恋人夕湖のコンビが事件に挑むシリーズ第二弾。
    東京の殺人事件は密室なのですが、え?そんなのあり??というトリック。いや、トリックじゃないか。ただ単に、建物の構造を調べていなかった警察のミスというか。。。。これがありなら、密室殺人なんて成立しないんじゃない?って感じ。殺人の元になる話も縄文の血がどうとか、犯人とその家族がどこか浮世離れしているんだよね。

  • 平安〜幕末、明治、大正、昭和は書籍や映像で目にすることがあっても、縄文まで遡ると「竪穴式住居、貝塚、縄文土器、土偶、石器」のイメージくらい。ドラマや小説の舞台になることもまずないし、この本を読むと具体的なイメージが映像として浮かんできます。 月村が捜査をしようとして真実をつかむのではなく、研究を進めた結果真実を突きとめるのがいいですね。前作を読んでいないのでそちらも読もうと思います。

  • 面白いんですが、なんか物足りなかった。
    全体的にボリュームが足りない感じ。
    事件も、謎解きも、考古学的薀蓄も。

    そういえば、少し前にNHK時代劇にもなった「妻はくノ一」の作者さんなんですね。
    ドラマ面白かったので、いずれそちらも読んでみたいと思います。
    でも、学者系の男と行動系職業の女のカップルて、この話もそんな感じだな…

  • 途中までは好きな感じだったけど・・・。謎解きよりも月村のツアーガイドの内容が面白かった。こんなガイドなら歴史に興味持てるかも。

  • 八丁堀同心の子孫が主役(同心モノも風間先生の作品)
    バランスが良い安定の主役に少し自分に自信がナイケド
    刑事をやっているヒロインが素敵な推理をしてくれます
    地味に良い作品に出会った♪

  • うーん、つまらなくはないんだけど…

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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