- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479650096
感想・レビュー・書評
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始まりはどこになるんだ?まあ、いいか
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女優とかアイドルとか、この人にしてはちょっと俗っぽい作りが意外だった。
もっと地図がストーリーに絡んだら面白かったかなあ。雰囲気はさすがの長野節ですが。ほんと、ジュネじゃない長野まゆみ作品がツボすぎる。 -
リュス、エルヴィラ、ダナエ、ミロル、トゥランプ・シュガースプーン。チョコレートの箱、冷めたプディング、地図収集館、蝋けつ染めのTシャツ、風の薔薇。言葉だけでわくわくする。
長野さん書く男女ものが私はとても好きだ。さらりとしていて。 -
幻想と現実が交差する少し暖かく静かな物語。
長野まゆみの世界観は好きだ。
現実とファンタジーの比率がちょうどよい。
夢心地になりながらも魅力ある登場人物たちのおかげで、味のある素敵な物語に仕上がっている。
物語の主人公は美しい顔立ちを持ちながらもだて眼鏡をかけ、言動も感情も冷ややかで現実的な少年リュス。
そのリュスが勤めるのがミロナの町にある地図収集館。
長野まゆみが文章で描く建物や街並みは美しいという印象が残る。
そしてリュスを取り巻く様々な魅力を持つ登場人物たち。
そして登場人物たちはどれも優しい雰囲気を纏う。
リュスはこの物語で自分自身の大きな真実を終盤知ることになる。
言葉や文章が巧みで伏線に気付いても、それは前置きでさらに伏線があることに気付かない。
最後の最後でしてやられた感があっても暖かい気持ちになるのは、この物語が纏う不思議な世界観と長野まゆみの魅せる文章の力なのだと思う。 -
面白かった!
長野さんはもっと男女ラブを書くべき…っ