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著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 2741
感想 : 388
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479681717

感想・レビュー・書評

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  • とーっても楽しかった!
    やっぱり三浦しをんさんのエッセイが大好きだ♪
    よそゆき仕様という売り文句(?)に騙されずに、最後まで自宅で読んで良かった。
    あぶないあぶない‥。

    特に三章の旅がテーマのエッセイがめっさ面白かった。
    着眼点が素敵すぎる。そして可愛い。

    そして「東京のイメージ」についてのエッセイにも納得。
    福山雅治さんの『東京にもあったんだ』は聴いたことがないけれど、三浦しをんさんのお気持ちは私にもわかる。
    私は生まれも育ちも東京だと話して驚かれたことが何度もある。
    東京っぽくないらしい。
    でもそう言う人は大抵東京出身ではない。
    別に怒りはしないけど、どういう意味だとは思う。(あか抜けないと言いたいのでしょうが)
    考えてないというか、想像力が欠如しているのかもなぁ。

    私もそういうところがあるだろうなとちょっと反省もしたり…。

  • 三浦しをんの「よそゆき仕様」のエッセイ。

    しをんさん、楽しい、めっちゃ楽しい。
    こんな人、友達とは言わない、知り合いだったらいいのに
    と思うほど私は大好きだ。

    なんだか、ない見栄を引っ張り出して張って生きてる自分は
    つくづく悲しい奴だなぁと思う。

    しをんさん読んでると
    生活の中の面白さとけだるさが
    わらわらわらぁと伝わってくる。

    たまたま乗り合わせた電車での青年たちの会話や
    小学生の会話。

    いくらだって心が揺れるじゃないか!

    しをんさんの文章読みながら
    笑ってる私は相当気味悪そう。
    でも、気にしないんだぁ。

    石和温泉の足軽に扮して大人のチャンバラが面白そうだった。
    私も足軽になってみたい。

    単行本では石和温泉に振り仮名がうってあり
    「いわさおんせん」となっていたが、
    これは間違いですね。校正ミスですな。
    「いさわおんせん」と読みます。
    もちろん、文庫ではなおってました。

    一瞬、今まで間違えて覚えていたのかと思って調べちゃったよ。
    お客さんに自信満々で間違った地名言ってたことあるからねぇ。

    あと、
    しをんさんの年齢を疑いたくなるような
    古典的な言い回しがツボです。
    これは小説の時も、時々出てくるような気がする。

    多分、それが昭和生まれのおばちゃんにも
    違和感ないだと思うわぁ。

  • 実は私、三浦しをんのエッセイがことのほか好きです。小説よりもエッセイ派といってもいいでしょう。
    悪い夢を見て夜中に目を覚まして眠れなくなってしまった時、メンタルだだ落ちでどうしようもない時、恐怖から目をそらせたい時。
    読める状態であれば、彼女のエッセイを読むくらいです。
    今回はマナーや旅などがテーマになっております。

    ことのほか好きなのは、家族について話している時、そして太りゆく自信について、食欲の描写の回です(BL語ってるときも熱いです)。この時の文章は本当に後光がさしているんじゃないかという位光り輝いて見えます。そして、笑えます。

    家族の表現がたまらないのです。弟さんに、”トンタク”と呼ばれたり(普段はブタさんと呼ばれています。)お母さんが理不尽すぎたり、父がソフトモヒカンにしたりと、笑ってしまってなりません。
    弟さんは、本当にいい味を出していて本当にこの二人は同じ両親から生まれて同じ家庭に育ったのか?!と疑ってしまうほどストイックです。なんせ、大みそかに湯気が出そうなくらい自転車をこぎまくったり、腕立て伏せをしまくったりするのですから。
    お母さんの理不尽さも、分かる分かる!!と膝叩きながら読んでしまいました。

    あと、現在昼間ですがホタルイカをつまみに、一杯やりたくなりました。冷蔵庫に鮭とばなら入っているのですが、いかのワタの味と身の味の融合したのを味わいたくて、仕方ないです。

    そして、私もウォシュレットは使わない派です。

  • だいたいこんな毎日ですが、こんな私でよかったら──。どこを切ってもミウラシヲンが迸る!本屋大賞に輝く人気作家の極上エッセイ集
    「Amazon内容紹介」より

    電車の中でも読めるエッセイ.面白くないということではない.脳内の妄想がさく裂する他本の内容に比べたら、おとなしい方なのだろう.いつもながらの着眼点の独特さは健在.

  • 三浦しをんさんのエッセイは、とにかく面白い、笑える。
    ──というのは私の女性ブクログ仲間さんの間では決まりごとだ。
    抱腹絶倒。涙もちょちょぎれんばかりに大笑いする、というみなさんの感想だ。
    ──ところが私は。
    たしかに、そこそこ笑え、にんまりする部分はあったが、腹を抱えて大笑いというまでには至らなかった。
    私の笑いのツボに入ってくる部分は少なかった。
    何故なのだろう? 
    男と女の笑いのツボが違うのかもしれぬ。

    小説やエッセイを読んで大笑いすることはままある。
    遥か昔、北壮夫や小林信彦のユーモア小説、「怪盗ジバコ」「奇病連盟」や「オヨヨ大統領」シリーズなど、本当に夜中でも馬鹿笑いしたり、噴き出したりして読んだものだ。
    大人になっても、清水義範の「バールのようなもの」などで腹がちぎれそうになるほど大笑いした記憶がある。
    ──なのに。
    このエッセイが、よそゆき仕様のせい? いやいや「悶絶スパイラル」でも、それほど大笑いしなかった。
    下ネタや尾籠な話が多く、確かに面白いのだが……。
    このエッセイを読み終えて、男女間の笑いのツボの違いを研究してみたいという欲求にかられた。
    まあ、笑いのツボなどは百人百様、みんな違って当たり前なのだろうけれど。

  • 三浦しをんさんのエッセイに、スカイエマさんの装画とはっ!
    なんとも素敵な取り合わせに、鼻息も荒く本をレジに持って行ったのでした。

    収録されたエッセイは2007~2012年にしをんさんが様々なところで書かれたもの。
    ご本人も「よそゆき仕様」と書かれていますが、確かに普段の爆笑エッセイよりも、気持~ちよそゆきな感じ。
    それでも、マンガの話、ダイエットをしたいという話、最近オヤジギャグが止まらないという話…などなど、笑いがこぼれてばかりでした。
    特に今回はお父様のエピソードがよかった!

    『悶絶スパイラル』も文庫化したし、追って刊行予定の書評集もスカイエマさんの装画とのこと。
    そちらも読まねば読まねばっ!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「よそゆき仕様」
      そうなんだ、「舟を編む」を読んでから、エッセイを手にした私は、、、チョッと絶句状態でした。そんな訳でますますファンに・・・...
      「よそゆき仕様」
      そうなんだ、「舟を編む」を読んでから、エッセイを手にした私は、、、チョッと絶句状態でした。そんな訳でますますファンに・・・

      それから、勢いでブクログのスカイエマをフォローしちゃった。
      2012/08/29
    • すずめさん
      nyancomaruさん、こんにちは☆
      しをんさん、小説とエッセイのギャップも魅力ですw
      スカイエマさんの絵、とても好きで書店で並んでいると...
      nyancomaruさん、こんにちは☆
      しをんさん、小説とエッセイのギャップも魅力ですw
      スカイエマさんの絵、とても好きで書店で並んでいると自然と目がいきます。
      ジャケ買いもしばしば・・・
      2012/08/30
  • 私的には「舟を編む」で◎急上昇中のため、一杯お薦め頂き現在鋭意積読中。。。早く読み始めなきゃ!

    大和書房のPR
    「ひとが生きるために欠かせないのはおいしい食事か、勇気か、愛か、嗜みか、たった一人の友人か? 人気作家の大満足・爆笑エッセイ集」

    • まろんさん
      しをんちゃんのエッセイ、大好きです!
      来月発売なんですね。
      イナカの図書館も、ちゃんと購入してくれるかなぁ。。。
      しをんちゃんのエッセイ、大好きです!
      来月発売なんですね。
      イナカの図書館も、ちゃんと購入してくれるかなぁ。。。
      2012/07/15
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ちゃんと購入してくれるかなぁ。。。」
      カウンターに行って予約すれば、発売前でも受け付けて貰えるんじゃないですか?
      (と、勝手な想像でモノ言...
      「ちゃんと購入してくれるかなぁ。。。」
      カウンターに行って予約すれば、発売前でも受け付けて貰えるんじゃないですか?
      (と、勝手な想像でモノ言う猫でした)
      予約されて、待ち人数判ったら教えてくださいね(人気のバロメーター)
      2012/07/17
  •  三浦しをんさんのエッセイ。読売新聞に連載された「マナー」について。
     また、日本経済新聞に連載された、テーマ自由。その他、旅に関するエッセイ。

     全編通してゆるゆるです。旅がテーマだったはずなのにどこにも出掛けてないことも。

     とにかく、面白くて爆笑必至です。

  • 初期のエッセイからしたら確かに『よそいき仕様』なんだろうけど
    最近のものからすると割といつも通りだったかな、という印象を受けた。
    今回はご両親登場の話が多い。特にお母様登場の回が。
    たまに出てくるお父様はインパクトが半端なかった。
    弟さんはあんまり出てこないのね。ちょっと残念。

    以前から小田急線の話が結構頻繁に出てくるのでもしやとは思っていたが
    とうとう名指しで町田が登場したのには内心小躍り状態だった(笑)。
    20年以上住んでいるしをんさんが見てる町田の風景と
    10年くらい前から通うようになったあたしが見てる町田の風景では
    決定的に違う何かが存在するんだろうけど
    それでも小さな共通点を見つけて勝手に嬉しくなって読み終えた。
    日比谷野音の話など、同じ感想を持った文章もあって
    ホントにしをんさんとお友達になれるならぜひお友達になりたい、と
    改めて思った次第。

  • 読了。語彙力のある人のエッセイは本当に面白い。
    冒頭にあるように、TV番組ならいざ知らず、「友達からお願いします」というセリフは確かにどんなシーンで使うのか?確かにとうなずいてしまった。
    この本はとにかくそういうことだらけ。うん。なるほど、そうかもね。と思いながらページをめくる。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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