- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479681717
感想・レビュー・書評
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直木賞作家「三浦しをん」さんのエッセイ集です。
辞書作りに情熱を燃やした人々を魅力的に描いた秀作「舟を編む」を読んでファンになって以降、箱根駅伝をテーマにした「風が強く吹いている」や、文楽をテーマにした「仏果を得ず」など、過去の作品も読んで、さらにファンになった作家さんの最新エッセイということで、期待して読みました。
三浦さんの日常が垣間見える内容で、サクっと読めて面白かったです。
作品とのギャップが大きくて、笑ってしまいました。
ただ、この作家さんの大ファンである友人に聞いたところ、今回のはよそ行きのエッセイなので、綺麗にまとまりすぎている。本当の彼女は、まだまだこんなものではないとの事。
えっ!そうなの?ということで、今回は3点にしておきました。
今までのエッセイも読んでみたいと思っています。^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いえいえ。こちらこそお友達からよろしくお願いします(笑)
相変わらずの面白さです、しをんさん!!
でも確かに今回はよそゆき仕様ですね~。
いつものディープなオタクネタが封印されてて残念。
元ネタ知らなくても十分楽しめるのになぁ。。
あ。もちろん今回も笑いどころ満載♪
電車内で読んでると周りの人に怪しまれること請け合いです☆ -
本書、
「どこを切ってもミウラシヲン(よそゆき仕様・自社比)が迸る。」
との事ですが・・・
よそゆき仕様って事は、いつものはじけっぷりは読めないのかな?それはちょっと寂しいなぁ。
と思いつつも、早速読んでみました。
で、どの辺が「よそゆき仕様??」(笑)
良かったですよ、真に受けて電車で読まなくて。
私何度か噴出しました(^o^;)
いや、まぁ確かによそゆきっちゃあよそゆきなのかな?
友人の名前は出て来ずあくまで「友人」だし、例のバンドの固有名詞も出て来ないですし。
「旅」がテーマの章は割と真面目モードですし。
でもその代わりと言っちゃあなんですが、お父様の登場回数多っ!そしてお父様、こんなにキャラの濃い方でしたか?
ご家族で今まで最もよく登場していたのは、弟さんではないですかね?今回弟さんはそれほど登場せず、お父様・お母様がよく登場されます。
この親にしてこの子(しをんさん)あり!って事なんでしょうか、ご両親濃いですね(笑)
でも本当に何気ない日常を、こんなに面白可笑しく書けるのは
しをんさんの才能ですね!
そして面白い人々が回りに多いのも、才能の成せる業?!
しをんさんのエッセイファンの方も、しをんさんのエッセイは初めての方もどちらも文句なしに楽しめると思います。-
「いつものはじけっぷりは読めないのかな?」
「舟を編む」からの俄かファンです。ボチボチと読み始めて、エッセイに仰け反ってます。
ホント全く油...「いつものはじけっぷりは読めないのかな?」
「舟を編む」からの俄かファンです。ボチボチと読み始めて、エッセイに仰け反ってます。
ホント全く油断ならないワ・・・(文庫派なので、この本を読むのは先になります)2012/09/05 -
nyancomaruさん
私も昔小説を先に読んで、エッセイを読んだらぶっ飛びました。だけどその1冊で確実に心を掴まれました~。nyancomaruさん
私も昔小説を先に読んで、エッセイを読んだらぶっ飛びました。だけどその1冊で確実に心を掴まれました~。2012/09/05
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久しぶりの三浦しをんエッセイ。
「よそゆき仕様(自社比)」のエッセイ集。あくまで自社比なので、そこまで暴走してないとか、1本が短めというくらいで、雰囲気的にはあまり変わらず。昔の爆笑するような勢いは無くなって久しいけれど、それでも変わらず同じ雰囲気を持っていることがちょっと嬉しい。
特に友人「あんちゃん」が出てくるネタは昔も今も一番好きだ。三浦家の皆さんもお変わりなく、でもおばあさまは亡くなられてしまったんだなとか、長年同じ人のエッセイを読むというのは、その人の時の流れの一部を共有しているようなものなので、なんだかしみじみとしてしまう。一緒に笑って一緒に怒って一緒に頷く。私も野音好きです。某バンドの野音も行ったのかなぁ。 -
読み始めた頃、「よそゆき仕様(自社比)」とは、火宅をアパートと少し装って書いている事も含まれているに違いないと思っていたが、まさにその火宅についての説明が中頃に出てきて笑ってしまった。
確かに、よそゆき仕様な物も多かったが、隠しきれていない相変わらずの面白さが良かった。 -
本当に『よそゆき仕様』(当社比)だった(笑)!
でも、いろんな意味でこの『よそゆき』は良いタイミングだったんじゃないでしょうか。
舟を編むが本屋大賞でとても売れているので、それで三浦さんを知った人が「お、三浦しをんの新刊が出てるな、読んでみるか」と手を出しても安心安全ですもの!はじめて手を出すエッセイがシュミじゃないんだとかだったら気の毒ですもの(笑)!
というわけで、相変わらず友達の手紙とかブログでも読んでいるような(もちろんそれにしちゃ引力があって文章も上手いんだけど)エッセイでした。
『よそゆき』だからか、軽い調子でやんわりと書いているけれどちょっと悲哀を感じたり結構グサグサくることを書いてありました。やっぱり笑いましたたけれども。
特に、心に残るのは、おばあさまがお亡くなりになったエピソード。
まあ私も未婚だから(そして予定も希望も願望もないから)なのかもしれませんが、なんかすごく共感いたしました。(あと、大きな声じゃ言えないけどとても救われた気がしました。)
個人的には、いつもの(?)濃ゆ~いエッセイの方が頭空っぽにして笑えますが、今回は全体的にちょっとほんわかしたような気がします。雰囲気がほのぼのしているとかじゃなくて、三浦さんの視点が優しいというか。うまく言えませんが。まあ、そういうのは読む人によるとは思いますけれども。 -
三浦しをんさんのエッセイが好きだ。
単行本を新刊で買うことが少ないのだが、彼女のエッセイだけは別だ。
私は、本を読んで笑うということがあまりないのだけれど、彼女のエッセイを読むと声を出して笑ってしまう。
この本は「よそゆき仕様(自社比)」だそうなのだが、じゅうぶん彼女らしさが出ているように思う。-
「じゅうぶん彼女らしさが出ているように思う」
初めて読んだ時、、、、絶句しました。
でも、潔いくらいの明け透けさに感動しています!
私は文庫...「じゅうぶん彼女らしさが出ているように思う」
初めて読んだ時、、、、絶句しました。
でも、潔いくらいの明け透けさに感動しています!
私は文庫派なので、この本を読むのは当分先かなぁ、、、2012/09/07
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【世の中は刻々と変化しているけれど、どういう瞬間に幸せだと感じるか、どんなアホ話だと友だちと笑いあえるか、などの基準は、自分のなかであまり変化がない。つまり、それらが私にとって、とても大切なものだということなのだろう。】
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しをんさんのエッセイも、初期の頃からみると落ち着いた感じな印象。旅での話、普段のちょいとしたこと、どれも短いながらにしをん節が見られてこちらから「お友達からお願いします」とお願いしたいところ。しをんさんみたいな人が身近にいたら楽しいだろうな。