お友だちからお願いします

著者 :
  • 大和書房
3.57
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本棚登録 : 2741
感想 : 388
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479681717

感想・レビュー・書評

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  • 第二章言語感覚のちがいで取り上げられている「そうなんですね」に感じる違和感、6年前に読んだときも思わずそう、そう、そうなんです!と興奮するほど同感したのを思い出した。いまだに変わっていない。ますますまわりで使うひとが増えていて日々気持ちの悪さを味わっている。しをんさんよくぞ言ってくれました。

  • 三浦しをんさんの抱腹絶倒エッセイ。
    どのくらい面白いのかというと、
    ワタクシ、人生にそう何度もないと思われるシリアスな状況でこの本を読んでいて
    (具体的には、実父の5時間にわたる手術中という状況)
    思わず何度も大爆笑してしまった。。。。と、いうくらい面白いです。
    (実父は 現在元気モリモリにしておりますので、ご心配なくm(_ _)m)

    一番腹を抱えて笑ってしまったのが
    青森県三戸にあるというキリストの墓の話(実話)
    (その隣には、キリストの弟の墓まであるらしい・・・実に行ってみたい!)
    宗教戦争が起こるのでは?と心配する三浦さんの
    ちょっと(いや、かなり)的を外したツッコミぶりが楽しいです。
    ウツウツとした日々を送るそこのあなたに
    ぜひおすすめです。

  • 何気ないことが素敵に思えてくるエッセイ。
    初めに書いてあるとおり、今までのエッセイと比べると、よそ向けというか、はじめましての方向けだと思う。
    ふとした会話や風景の中に、少しほっこりするようなひとコマが、誰しもにあるんだなと気づかされる。
    しをんさんのエッセイ読むようになってから、電車の中で耳を澄ませているのだが、案外私は話をしている人を見かけることがない。こうなると俄然こっそり聞いてやる!と意気込んで楽しくなってくる。そんな一冊。

  • 三浦しをんの小説はほとんど読んでいるが彼女のエッセイは初めてである。なぜなら彼女のエッセイは腐女子感満載だと評判だからだ。そちらに1ミリも興味のない私としては敬遠していた次第である。が、こちらはそれらとは全く違う普通のエッセイだそうで借りてみる。スカイエマさんの装画も美しい。結果、普通のしをんエッセイは面白い。2013/354

  • 好きです!しをんさん。
    直木賞作家さんだけど…なんだかとても親近感が。
    近くにいたら…いや、近くに居なくてもぜひとも「お友達からお願いします」と、言っても言わなくても…同じ趣味の話題で盛り上がってみたい!
    「よそいき仕様」(自社比)は…ちょっとしたお出掛けであって、決してフォーマルではない。そこにまた魅力が満載なのである

  • 「お友達からお願いします」
    このタイトルだけで、興味惹かれて手に。
    なぜなら、久々に(笑)言われた言葉だったので、あまりにタイミング良すぎて、1も2もなく、読み始めたのでした。

    これまでのエッセイに比べると、よそ行き仕様だとおっしゃるけれど、既刊エッセイを読んでいないので、その辺は、良くわかりません。

    でも、三浦しをんさんの人となり、思考、たまに妄想が広がって、楽しくて仕方なくて、思わずハハッと笑えてしまいました。
    特に、父親、母親とのやりとりが絶妙。

    世の中の何気ない出来事、垣間見る会話も、こんなに筆が走る三浦しをんさんの切り口だと、詳細に観察できるのだと思う。すごい!

  • しをんさんのブログで、

    『お友だちからお願いします』と『本屋さんで待ちあわせ』を
    二冊並べると、カバーの絵に仕掛けが……。

    と、書いてあったので早く読みたい!

  • 「よそいき仕様である!(あくまで自社比)」と、高らかに宣言されているが、そこかしこに漂うユーモアとこだわりは、変わらず。
    やはり、にやにやと笑ってしまうエッセイだった。
    新聞というお堅い媒体、しかも「マナー」という真面目なテーマでも、しをん節さく裂で、安心した。
    テーマが決まってないコーナーは、さらにくだけた内容で、思わず噴き出すことが、しばしばだった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-a898.html

  • さすが「よそゆき仕様・自社比」だけのことはある。
    これまで読んだエッセイの中ではずば抜けてお行儀がよかった。
    とはいえそこは、三浦しをんのエッセイであるから、品行方正な日常が綴られているわけではない。
    相変わらず面白いエッセイだなあと思いつつ読む。

    青森のキリストの墓へ行った話は、いろんな意味で興味深かった。
    私は以前高橋克彦さんにハマったので、青森のキリストの墓をめぐるあれこれや、竹内文書のことは多少知っていた。でも、知っている方がマイナーなんだわ、と改めて思った。知らないほうが普通だわね。

    作家というのは実にいろんなことを考えているもんだと、ニヤニヤしながら読んだ。またがっつり書かれた小説が読みたい。

  • しをんさんのエッセイ。まえがきに書かれていたけれどお友だちからお願いしますというタイトルは夢と希望がめいっぱい含まれていて素敵。本編は爆笑必至。おもしろいだけじゃなくしっとり系というのか生き死にのことや黄昏時の切なさとか箸休めみたいなのもあってなんて素敵なエッセイなんだろう。楽しかった。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

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